昨日、11月6日(金)、伊万里市教育委員会表彰式があり,「山代町塩生植物保存会」が表彰されました。
塩生植物って何だろう?塩生植物について、「佐賀県小学校教育研究会理科部会」のホームページに 西 直紀先生(現赤松小)がまとめられている「絶滅危惧種生育 ~耐塩性の種子植物の群生~」から引用させていただき、紹介します。
楠久穴海岸の保護地区
絶滅危惧種のシバナ
絶滅危惧種のチャボイ
準絶滅危惧種のドロイ
『海岸など塩度が高く、植物にとっては過酷な状況の中で生育する耐塩性の種子植物を塩性植物といい、今では海岸の開発などによりごく限られた場所でしか育成していないといわれている。
あまり知られていないが、伊万里市山代町の湾岸はその塩生植物の宝庫となっている。開発予定地から楠久から浦ノ崎の海岸に生育する塩生植物を植物移植し、生育地清掃・観察が続けられている。
塩生植物保護区には、シバナ、チャボイ、ドロイとう絶滅危惧種も含まれている。シバナは県内でもここだけに生育し、わずかに残っていた小島古墳公園の干潟から貯水場建設のため移植された。また、チャボイもこれほど広く群生しているところは、全国でも唯一というほど珍しいものだという。
いずれの塩生植物も少しの環境変化でいつ絶滅してもおかしくない状況にあるらしい。湾岸の開発も大切なことだが、絶滅危惧種保護のためにも干潟の保全についても取り組んでいくということだった。』
山代町の塩生植物保存会の貴重な活動を、山代町だけではなく、伊万里市、そして、佐賀県全体で支援していかなくてはならないと思います。
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