4年ほど前に南部町で初めて確認したムカゴネコノメソウであるがその後は見に行っていなかった。他のネコノメソウ属よりも一足先に咲き出すこの花はそろそろ咲いている頃ではないかと思う。カヤツリグサ科の花もそろそろ小穂を伸ばしている頃ではないかと思う。

ミツマタが満開になっていた。

ヤマルリソウが咲き出している。

咲き始めたばかりのネコノメソウの仲間

花弁(萼片)が平開せず、これはイワボタンだと思う。

意外とあっさり見つかったムカゴネコノメソウ。群生していた。

雄しべは4~8本に見えるが、おそらく8本のはずである。萼片は開かない。葉は丸っこくて切れ込みが浅い。

特徴的なのは葉が対生することである。

こちらは良く似ているツルネコノメソウであるが、葉は互生し葉の切れ込みがやや深い。

別の場所で発見したムカゴネコノメソウ。かなりの数が群生しているがこちらは一部が咲き出したのみ。

咲き出したばかりのムカゴネコノメソウ

こちらも咲き出したばかりのハナネコノメソウ
今回の散策で見られたのはムカゴネコノメソウの他にハナネコノメソウ、ツルネコノメソウ、イワボタンの4種類だった。いずれも咲き始めたばかりで少し時期が早かったようである。ムカゴネコノメソウとツルネコノメソウは良く似ているが今回の観察でだいぶ区別出来るようになった。
カヤツリグサ科の植物も見てきたが、まだ小穂が出ていないものが多く何だか分からないものが多かった。

葉の幅が広く光沢がある。これは小穂を確認しなくともカンスゲと分かる。

小穂が伸び始めたばかりである。

まだ半分枯れていて新しい葉が伸びてきていない。これはミヤマカンスゲであろう。

青々と新しい葉を伸ばしているこのスゲ。探しているハシナガカンスゲに感じが似ているが・・・

ハシナガカンスゲにしては大きくて葉が固そうである。小穂は見えていない。おそらくこれはコカンスゲではないかと思う。

やや乾燥した斜面に生えていたこのスゲ

まだ確定できておらず、調査中。

斜面から垂れ下がっているこのスゲがおそらく探しているハシナガカンスゲと思われる。

小穂が伸び始めており新しい葉が出始めている。

果胞を確認しないと確定は出来ないが、おそらくこれがハシナガカンスゲであろう。
ハシナガカンスゲと思わしきスゲは昨年小穂を確認しているが、やや時期が遅かったため確定には至っていない。5月ごろ再訪して確定したいと思っている。林道の奥のほうに生育しているだろうと思ったのだが、今回は1ヶ所しか確認出来なかった。他の林道も含めてもう少し調査が必要であろう。
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