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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キンキラキンらん保護作戦その後  平成29年5月10日

2017年05月12日 | 番外編
 先日保護ネットを設置した場所の花が気になって仕方ない。設置したは良いが、反面、ここにありますということを教えていることにもなる。最初から盗掘を目的として入山する人にとっては探す手間が省けてこんな親切なことは無いわけである。果たしてどうなっているだろうか?そろそろ花は終わっている頃だろう。


    金網を張った場所。ランは無事でもうすぐ花が散りそうだ。


    ネット設置場所。こちらも無事でもうすぐ花は終わり。


    無事に結実して種をつけてくれれば良いが・・・


    この場所も問題無し。


    おかしいのはこの株。種になって落ちたのかと思えばそうでは無いようだ。


    これは盗掘を恐れて誰かが花を摘んだらしい。


    柵を設置していない別の株でも同じようなことが行われていた。


    株の下に摘まれた花が散らばっている。

 盗掘されないように花を摘んで隠すという意図もわからないではないが、これをやってしまうと種が付かないために長い目で見ると結局は花が廃れて行くことになってしまう。この方法ではその時は良いとしても、結局は花の保護につながらないのである。しかし、2ヶ所、少なくとも4本以上はあったはずの場所を聞いていたのでその界隈を探してみたが花は見つからなかった。盗掘なのか、花を根元から摘まれたのか、はたまた食害なのかはわからないが、穴が開いている様子は無い。消滅した事だけは確かである。自分で見つけた花だと自分の花のように思ってしまい、積んで行く人が居るのかもしれない。柵で囲って誰かが保護しているということを示すのも保護のためのひとつの手段と言えるだろう。


    前回囲い切れなかった小さな株はもう花が終わっていた。


    新たに囲う。


    さらにもう一株。


    少し広めに囲う。

 これで囲った場所は6ヶ所、花は8株となった。おそらく花仲間の情報や湯村山でお会いした人たちからの情報を総合しても、今年咲いた株は20株には満たないだろう。今年はもう花が終わってしまうので囲い込み作戦はここまでである。来年もまたこの作戦を展開したいと考えている。

 時間は5時を過ぎてしまった。もうひとつ見ておきたい花がある。探しているのは白では無くてピンク。昨年発見した色の良かった株は今年は前年の葉ごと消滅していて、おそらくは盗掘だろうと思われる。もう道沿いで見られる株は消失してしまい、藪の中でしか見られなくなってしまった。急いで移動するが、現地に到着したのは午後6時、日没の時間にこんな藪の中を歩いているのはいかがなものかと思うが、全てGPS頼りである。


    前回訪れた時は蕾だったが今度は咲いている。これは白。


    大株だがこれもほぼ白。


    今度は探していたピンク。


    この株が生きていてくれれば、盗掘で消滅してしまった場所の再生が可能になるかも知れない。

 まずまずの色の良い花を咲かせてくれた。数ヶ所でピンク色の花を咲かせている株を確認している。再生に向けて、別の作戦始動である。


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