三ツ峠で行われた高山植物勉強会の続きである。
花仲間が南部町界隈で着生ランをいろいろ探してきてくれたことがあり、まだ開花していないものもあるのだが今年見た着生ランについて特集し上映させていただいた。

南部町の梅の木に着生したカヤラン

マクロレンズで芸術的に撮影

天候が悪かったが風で揺れなければそこそこに芸術的な画像が撮れるカヤラン。

これは身延町の七面山山麓で見つかったカヤラン
カヤランは絶滅危惧ⅠB類であるが沢沿いの空気湿度が高い場所ではそれなりの個体数があることが分かってきた。南部町だけでなく身延町の川沿いでもそれなりに見ることが出来るが高い木の上に生育している個体は双眼鏡で探さなければ見つけにくいことがあって個体数が少ないように見えているのではないかと思われる。

ベニカヤラン。今年訪問した際に撮影したものはまだ蕾だったため、これは昨年4月に撮影したもの。

紅色の斑が入っているが全体的には黄色から黄緑色の花

今年5月に撮影したもの。花は1ヶ月以上咲き続け、変色して紅色に変わる。

この花の色がベニカヤランの由来であろう。
ベニカヤランは山梨県レッドデータブック2018年版から新たにⅠB類に登録された植物である。富士山麓の森の限られた場所で生育が確認されている。

上部はマメヅタラン、下部はムギランが着生している木

びっしりと着生したムギラン

トリーミング画像。ムギランの由来となった麦のような偽球茎が見える。これは葉の茎の一部である。中央上方に小さな花芽が見えている。

満開のマメヅタラン

別の場所をトリーミング。葉はシダ植物のマメヅタと区別が難しい。
いずれも絶滅危惧ⅠB類の植物であるが、マメヅタランは2018年版からⅠB類となった。ムギランは他の場所でも数ヶ所生育が確認されたがマメヅタランは私が知る限りではこの木のみである。探せば見つかるであろうがマメヅタとの区別が難しい。

樫の木に着生したヨウラクラン

結実したヨウラクラン
ヨウラクランは今年は大株に出会うことが出来なかった。梅の木にも着生するがどちらかというと樫の木のような常緑の木を好んで着生している。

梅の木に着生したクモラン。まさに蜘蛛のように葉(根?)を広げる。上方に着生しているのはカヤラン。

きわめて小さな花芽が出ている。
カヤランと同じくクモランも梅や柿の木を好んで着生している。個体数はそれなりにあるように思うが山梨県では南部町に限られている。

シダレザクラに着生したフウラン

先端が赤っぽく伸びている白い茎が花茎だと思っていたがこれは根茎の一部ということが判明した。
今年最も期待していたのがこのフウランである。カヤの木と柿の木に着生しているものが確認されているが驚いたのは枝垂桜にも着生していたことである。その後も訪れているが今年は一株も花を咲かせていなかった。来年に期待である。

渓谷の岩壁に着生したセッコク

大株もあるが生育している場所は双眼鏡で覗き込んでようやく見えるような遠い位置。

比較的近場で咲いていた株だが、使用しているレンズは570㎜望遠である。
着生ランはほとんどのものが高い木の上や遠い岩壁の上に生育しているため、探し出すのは双眼鏡を使って見つけ出すことがほとんどである。撮影も難しく570㎜望遠レンズとフルサイズミラーレスカメラ、さらにエクステンション装着した1,140㎜超望遠レンズが威力を発揮した。動物の食害を逃れて高い場所に引っ越していった着生ランなのに今でも人による盗掘が後を絶たないのが残念である。
花仲間が南部町界隈で着生ランをいろいろ探してきてくれたことがあり、まだ開花していないものもあるのだが今年見た着生ランについて特集し上映させていただいた。

南部町の梅の木に着生したカヤラン

マクロレンズで芸術的に撮影

天候が悪かったが風で揺れなければそこそこに芸術的な画像が撮れるカヤラン。

これは身延町の七面山山麓で見つかったカヤラン
カヤランは絶滅危惧ⅠB類であるが沢沿いの空気湿度が高い場所ではそれなりの個体数があることが分かってきた。南部町だけでなく身延町の川沿いでもそれなりに見ることが出来るが高い木の上に生育している個体は双眼鏡で探さなければ見つけにくいことがあって個体数が少ないように見えているのではないかと思われる。

ベニカヤラン。今年訪問した際に撮影したものはまだ蕾だったため、これは昨年4月に撮影したもの。

紅色の斑が入っているが全体的には黄色から黄緑色の花

今年5月に撮影したもの。花は1ヶ月以上咲き続け、変色して紅色に変わる。

この花の色がベニカヤランの由来であろう。
ベニカヤランは山梨県レッドデータブック2018年版から新たにⅠB類に登録された植物である。富士山麓の森の限られた場所で生育が確認されている。

上部はマメヅタラン、下部はムギランが着生している木

びっしりと着生したムギラン

トリーミング画像。ムギランの由来となった麦のような偽球茎が見える。これは葉の茎の一部である。中央上方に小さな花芽が見えている。

満開のマメヅタラン

別の場所をトリーミング。葉はシダ植物のマメヅタと区別が難しい。
いずれも絶滅危惧ⅠB類の植物であるが、マメヅタランは2018年版からⅠB類となった。ムギランは他の場所でも数ヶ所生育が確認されたがマメヅタランは私が知る限りではこの木のみである。探せば見つかるであろうがマメヅタとの区別が難しい。

樫の木に着生したヨウラクラン

結実したヨウラクラン
ヨウラクランは今年は大株に出会うことが出来なかった。梅の木にも着生するがどちらかというと樫の木のような常緑の木を好んで着生している。

梅の木に着生したクモラン。まさに蜘蛛のように葉(根?)を広げる。上方に着生しているのはカヤラン。

きわめて小さな花芽が出ている。
カヤランと同じくクモランも梅や柿の木を好んで着生している。個体数はそれなりにあるように思うが山梨県では南部町に限られている。

シダレザクラに着生したフウラン

先端が赤っぽく伸びている白い茎が花茎だと思っていたがこれは根茎の一部ということが判明した。
今年最も期待していたのがこのフウランである。カヤの木と柿の木に着生しているものが確認されているが驚いたのは枝垂桜にも着生していたことである。その後も訪れているが今年は一株も花を咲かせていなかった。来年に期待である。

渓谷の岩壁に着生したセッコク

大株もあるが生育している場所は双眼鏡で覗き込んでようやく見えるような遠い位置。

比較的近場で咲いていた株だが、使用しているレンズは570㎜望遠である。
着生ランはほとんどのものが高い木の上や遠い岩壁の上に生育しているため、探し出すのは双眼鏡を使って見つけ出すことがほとんどである。撮影も難しく570㎜望遠レンズとフルサイズミラーレスカメラ、さらにエクステンション装着した1,140㎜超望遠レンズが威力を発揮した。動物の食害を逃れて高い場所に引っ越していった着生ランなのに今でも人による盗掘が後を絶たないのが残念である。
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