昨年に続いて今年も三ツ峠清掃登山の際に勉強会を担当してくれるように仰せつかり、前日にパワーポイントでスライドを作成して深夜(いや、未明1時ごろまでかかって)出来上がり、保護地の観察会とテンニンソウ除去作業を終えた後に上映させていただいた。熱心な方たちが30名ほどが勉強会に参加してくださり、熱い勉強会となった。今回のテーマは『今年見た絶滅危惧の花たち』で、今年になってから撮り歩いたり新しく出会った花たちのスライドを上映した。
早川町にフクジュソウの自生地があると聞き、2度目の訪問で満開のフクジュソウに出会えた。この界隈はかつてはニリンソウやイチリンソウのお花畑になっていたそうだが今では鹿の食害によるものか、お花畑はほぼ消滅してしまっている。フクジュソウはそれなりに咲いているがそれでもかなり減ってしまったそうである。山梨県ではフクジュソウとミチノクフクジュソウの2種類が生育しているがこの花を見に行った頃はそんなことは知らず、萼の観察が不十分だった。分布域から見ておそらくはフクジュソウと思われるが来年に課題を残した。
フクジュソウ(2月 早川町)
これはフクジュソウ?それともミチノクフクジュソウ?
トウゴクサバノオは他県ではそれほど珍しく無いのかも知れないが山梨県では絶滅危惧ⅠB類の花である。ネット情報やレッドデータブックの情報で3年前から探していたが、実際に見に行ってみると小型のサンリンソウだったりツルシロカネソウだったりとなかなか見つからず、今年になってようやく出会うことが出来た。この場所に咲くこの花はクリーム色をしていてひときわ可愛らしく感じた。
クリーム色の小さな花
3年越しでようやく出会えた花
トウゴクサバノオ
コシノコバイモとカイコバイモは今年から山梨県動植物保護条例により新たに特定指定種に指定された花である。ここ数年は毎年のように見に出かけているが、イノシシによる斜面の掘り返しで大打撃を受けた場所があった。一方、3年ぶりに訪問した南部町のカイコバイモ自生地では個体数、生育範囲とも増えており嬉しかった。
沢沿いの斜面に咲くコシノコバイモ
もうひとつの自生地は登山道脇に何気なく咲いており、踏まれないように石が置かれて保護されている。
この場所はイノシシに斜面を掘り起こされ大打撃を受けてしまった。
思親山のカイコバイモ。訪問時期が早かったこともあるが今年は個体数が少なく感じた。
南部町の山にある別の自生地では個体数、生育範囲とも増えていた。一安心である。
山梨県絶滅危惧ⅠB類からⅡ類に格下げとなったコミヤマスミレというスミレがあり、数年前から見てみたいと思っていた。昨年は甲府市北部の沢を訪れたが出会えず、今年は最も出会える確率が高い南部町の沢に入ってみた。意外とあっさりと出会うことが出来たが、ここに咲くコミヤマスミレは葉に白い斑が入っていた。
南部町の沢沿いで出会ったコミヤマスミレ
花だけでなく苔の上に生えている斑入りの葉が周りの景色に溶け込んでいてひときわ美しい。
おまけのスミレ。これでもかというくらいにたくさん咲いていたオクタマスミレを花仲間がシコタマスミレと名付けた。
花はヒナスミレ似だが葉がギザギザしている。
山梨県東部の沢沿いに咲くチチブシロカネソウは何度か見に行っているが南アルプスに咲くこの花は何度か探したことがあったが出会っていなかった。今年は山岳連盟の植物観察会に参加した際にこの花に出会うことが出来、さらに別の場所でも発見された。
南アルプス前衛の山で出会ったチチブシロカネソウ。以外にも沢筋では無かった。
チチブシロカネソウ。ひっそりと咲いていた清楚な白花。
山梨県レッドデータブック2018年版ではアズマギクの生育地は富士山周辺になっているが、別の山域にも生育地があってネットに載っている。なかなか訪問する機会が無く今年ようやく出会うことが出来た。
山梨県北部のカヤト野原に咲くアズマギク
薄紫色の美しい花
個体数は決して多く無い。
今年見たかった花のひとつにハルリンドウがある。ほとんど情報を持っていなかったが、偶然にもスミレを見に行った際にバッタリ出会った花仲間が数日前に見てきたというその花をスマホの写真で見せてくれた。さらには別の花仲間が別の場所で探し出してきてくれて情報をいただき、2ヶ所でこの花を見ることが出来た。
これは普通に見かけるフデリンドウ。ミヤマセセリという黒っぽい蛾のような蝶が止まっている。
探していたのはこのハルリンドウ。情報をいただき、八ヶ岳の山麓で出会うことが出来た。
1本の茎に1輪の花を咲かせる。
別の場所で出会ったハルリンドウ。この花は水際を好んで咲く。
今年から新たにベニバナヤマシャクヤクが特定指定種として指定を受けた。残念ながらまだ見たことが無く情報も持っておらず、山岳レインジャー説明会の際に情報提供を呼び掛けたところさっそく情報をいただくことが出来た。1ヶ所はレッドデータブック登録範囲の中であるがもう1ヶ所は範囲外である。
富士北麓の森の中に咲いていたベニバナヤマシャクヤク
ここの個体は花の色が濃く派手である。
もう1ヶ所は南アルプス市の山奥。保護柵で守られている。
ここに咲く花は紅色が薄目で上品な感じがする。
高山植物とは言えない花も多数含まれているがおそらくはあまり目にすることが無い花が多かったようで、来場者はそれなりに興味を持って聞いてくれたようである。
早川町にフクジュソウの自生地があると聞き、2度目の訪問で満開のフクジュソウに出会えた。この界隈はかつてはニリンソウやイチリンソウのお花畑になっていたそうだが今では鹿の食害によるものか、お花畑はほぼ消滅してしまっている。フクジュソウはそれなりに咲いているがそれでもかなり減ってしまったそうである。山梨県ではフクジュソウとミチノクフクジュソウの2種類が生育しているがこの花を見に行った頃はそんなことは知らず、萼の観察が不十分だった。分布域から見ておそらくはフクジュソウと思われるが来年に課題を残した。
フクジュソウ(2月 早川町)
これはフクジュソウ?それともミチノクフクジュソウ?
トウゴクサバノオは他県ではそれほど珍しく無いのかも知れないが山梨県では絶滅危惧ⅠB類の花である。ネット情報やレッドデータブックの情報で3年前から探していたが、実際に見に行ってみると小型のサンリンソウだったりツルシロカネソウだったりとなかなか見つからず、今年になってようやく出会うことが出来た。この場所に咲くこの花はクリーム色をしていてひときわ可愛らしく感じた。
クリーム色の小さな花
3年越しでようやく出会えた花
トウゴクサバノオ
コシノコバイモとカイコバイモは今年から山梨県動植物保護条例により新たに特定指定種に指定された花である。ここ数年は毎年のように見に出かけているが、イノシシによる斜面の掘り返しで大打撃を受けた場所があった。一方、3年ぶりに訪問した南部町のカイコバイモ自生地では個体数、生育範囲とも増えており嬉しかった。
沢沿いの斜面に咲くコシノコバイモ
もうひとつの自生地は登山道脇に何気なく咲いており、踏まれないように石が置かれて保護されている。
この場所はイノシシに斜面を掘り起こされ大打撃を受けてしまった。
思親山のカイコバイモ。訪問時期が早かったこともあるが今年は個体数が少なく感じた。
南部町の山にある別の自生地では個体数、生育範囲とも増えていた。一安心である。
山梨県絶滅危惧ⅠB類からⅡ類に格下げとなったコミヤマスミレというスミレがあり、数年前から見てみたいと思っていた。昨年は甲府市北部の沢を訪れたが出会えず、今年は最も出会える確率が高い南部町の沢に入ってみた。意外とあっさりと出会うことが出来たが、ここに咲くコミヤマスミレは葉に白い斑が入っていた。
南部町の沢沿いで出会ったコミヤマスミレ
花だけでなく苔の上に生えている斑入りの葉が周りの景色に溶け込んでいてひときわ美しい。
おまけのスミレ。これでもかというくらいにたくさん咲いていたオクタマスミレを花仲間がシコタマスミレと名付けた。
花はヒナスミレ似だが葉がギザギザしている。
山梨県東部の沢沿いに咲くチチブシロカネソウは何度か見に行っているが南アルプスに咲くこの花は何度か探したことがあったが出会っていなかった。今年は山岳連盟の植物観察会に参加した際にこの花に出会うことが出来、さらに別の場所でも発見された。
南アルプス前衛の山で出会ったチチブシロカネソウ。以外にも沢筋では無かった。
チチブシロカネソウ。ひっそりと咲いていた清楚な白花。
山梨県レッドデータブック2018年版ではアズマギクの生育地は富士山周辺になっているが、別の山域にも生育地があってネットに載っている。なかなか訪問する機会が無く今年ようやく出会うことが出来た。
山梨県北部のカヤト野原に咲くアズマギク
薄紫色の美しい花
個体数は決して多く無い。
今年見たかった花のひとつにハルリンドウがある。ほとんど情報を持っていなかったが、偶然にもスミレを見に行った際にバッタリ出会った花仲間が数日前に見てきたというその花をスマホの写真で見せてくれた。さらには別の花仲間が別の場所で探し出してきてくれて情報をいただき、2ヶ所でこの花を見ることが出来た。
これは普通に見かけるフデリンドウ。ミヤマセセリという黒っぽい蛾のような蝶が止まっている。
探していたのはこのハルリンドウ。情報をいただき、八ヶ岳の山麓で出会うことが出来た。
1本の茎に1輪の花を咲かせる。
別の場所で出会ったハルリンドウ。この花は水際を好んで咲く。
今年から新たにベニバナヤマシャクヤクが特定指定種として指定を受けた。残念ながらまだ見たことが無く情報も持っておらず、山岳レインジャー説明会の際に情報提供を呼び掛けたところさっそく情報をいただくことが出来た。1ヶ所はレッドデータブック登録範囲の中であるがもう1ヶ所は範囲外である。
富士北麓の森の中に咲いていたベニバナヤマシャクヤク
ここの個体は花の色が濃く派手である。
もう1ヶ所は南アルプス市の山奥。保護柵で守られている。
ここに咲く花は紅色が薄目で上品な感じがする。
高山植物とは言えない花も多数含まれているがおそらくはあまり目にすることが無い花が多かったようで、来場者はそれなりに興味を持って聞いてくれたようである。
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