山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

彩雲流れる富士山 端足峠から竜ヶ岳へ  平成29年1月18日

2017年01月18日 | 御坂・毛無・天子山系
 この日は端足峠で剣ヶ峰のダイヤモンド富士になるはずだった。根原から行くのならば1時間少々で到着できるだろうと見て、6時に根原から登るはずだったのだが、駐車場の入り口を後続の車にあおられてうっかり通過してしまい、車を回すに良い場所が無く結局は朝霧高原道の駅近くまで行って戻ることになってしまう。出発したのは6時15分、ダイヤになる時間が7時43分なのでなんとか間に合うかどうかという時間になってしまった。A沢貯水池の分岐点で車のタイヤの跡に導かれて直進するところを右の道に入ってしまったのが失敗だったのだが、この時は道を間違ったとは思わずにそのまま進んでしまった。植林帯の中に道が続いているはずだがそれらしき道が見当たらず、さらに進むと雪の中に踏み跡があったのでそれを辿って行くと沢の中で踏み跡は無くなってしまっていた。あとにして思えば、あれは人の踏み跡では無くて鹿が水を飲みに行った足跡だったのだろう。GPSで現在地を確認すると本来のルートよりも東の沢の中に入り込んでいた。もはや戻って正規のルートを歩きなおすほどの時間的な余裕は無く、そのまま沢を登って尾根に取り付いてその上にあるはずの東海自然歩道まで強行突破を試みる。しかし、脛から膝のあたりまである雪に苦戦してなかなか足が進まず、東海自然歩道に抜け出て端足峠の分岐点に到着したのは7時10分になってしまった。ここから端足峠までは標高差で200m強、時間にして40分から50分くらいだろう。急げば間に合うか・・・と必死に登るが、先ほどの強行突破で既に足が疲れてしまい、思うように進まない。標高差にして残り50m弱、あと10分かからずに端足峠というところで足元に朝日が射し出してしまう。残念、間に合わず。剣ヶ峰に昇って来た太陽を林の中から眺めながら、ここで初めての休憩をとる。あとはゆっくりと目的地まで登る。


    残月と雨ヶ岳


    A沢貯水池付近から見る富士山。この時は道が間違っているとは全く思っていなかった。


    端足峠到着は7時50分。10分遅かった。


    本日は端足峠から少し竜ヶ岳側に寄ったこのポジションから剣ヶ峰で割れるダイヤを狙うはずだった。

 この日はカシミールで計算した軌道では剣ヶ峰で割れる可能性がきわめて高いポジションだったうえに、雲や雪煙が無く撮影には絶好の条件だった。残念、気分がへこんだが、収穫無しで帰るのも悔しい。端足峠から竜ヶ岳のルートは10年くらい前に一度歩いただけで、GPSのログも記録していない。ここは今後のために富士山の展望地をチェックしながら竜ヶ岳まで登ってみることにした。


    展望地をチェックしてGPSに記録しながら竜ヶ岳を目指す。


    端足峠コルから見上げる竜ヶ岳。


    残月と雨ヶ岳


    階段が整備されているが、この日はほとんど雪に埋もれていた。


    富士山展望地はあるが、窮屈な場所ばかり。


    道幅は場所によって狭く、本栖湖キャンプ場からのルートに比べると歩きにくい。


    裏側に見える南アルプス。


    年末・年始に何度も通った竜ヶ岳裏側の笹原に到着。


    太陽の位置はだいぶ高くなった。しかし、良く見ると雲の辺縁が色付いているような??

 1時間少々で竜ヶ岳裏側の笹原に到着、ここは年末・年始に割れるダイヤモンド富士撮影に何度も訪れている場所だ。ザックを下して休憩し、富士山を眺めていると・・・なんとなく流れてくる雲が色付いているように見える。鮮やかな虹色とは言えないものの、雲によってははっきりと色付いているのがわかる。


    やっぱり色付いている。


    鮮やかとは言えないが、彩雲。


    富士山頂が隠れてしまったが、大きな雲が色付いた。


    見上げる太陽と彩雲


    彩雲流れる富士山


    太陽が富士山から離れ、彩雲も終わり。

 30分ほど富士山の上を流れる彩雲を追いかけて下山となる。山頂には立ち寄らず、帰りはまともなルートを歩いて下山したが、少しばかり足が痛くなった。

 この日はうまく行くだろうと思って挑んだ剣ヶ峰ダイヤモンド富士だったが、いろいろ重なって失敗となってしまった。しかし、登ったなら登ったなりのご褒美があるもので、今期2度目の竜ヶ岳から見る彩雲を楽しむことが出来た。大満足とは言えないが、ほぼ満足。

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2 コメント

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月も太陽も味方ですね。 (かさいひでし)
2017-01-21 10:03:26
今朝方の風は凄かったですね。布団のなかでしたが、もしかすると、こんな時でもカメラを覗いている人がいるのかと思うと、最敬礼です。先生は日頃から山に登られているようですが、特にこの時期の寒さは、格別なものがあると思いますが如何でしょうか。私なんか車から出て5分もすると、指先の感覚がなくなりカメラ操作が出来なくなってしまいます。まして暗い時間には、どうしようもなく、出たり入ったりで写真どころでは、なくなってしまいます。毎回写真楽しみにしています。では。
かさいさんへ (ヨッシー)
2017-01-22 22:02:49
 強風で霞が飛んで空気が澄んだ日こそ、この彩雲が見られるチャンスなのではないでしょうか?何となく出そうな天候と雲がわかってきて、撮影こそうまく出来ていませんが、今期は4度目にすることが出来ました。

 寒さは山用のゴアテックスジャケットをダウンジャケットの上に羽織ると氷点下10℃くらいまでは耐えられます。手袋もフリースの手袋の上にオーバーグローブという冬山用の手袋を装着するとかなり凌げます。山用の道具はちょっと値段が張りますが、その分性能は良いです。

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