山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コマイワヤナギ (ヤナギ科) Salix rupifraga Koidz.

2022年08月18日 | 樹木類
 山地帯の岩場を好んで生育する落葉低木である。甲斐駒ケ岳で最初に見つかったことからこの名がある。高さ1mぐらいで横に広がるが、普通に立ち上がり2mくらいになるものもある。若枝は灰白色で細く、密に枝分かれする。葉は互生し、被針形~楕円形で先が尖り、辺縁に鋭い細鋸歯がまばらにある。葉の表面には初め白毛があるが、後に落ちる。裏面は灰青色で白い毛がある。良く似たシライヤナギに比べて葉の幅が狭い。雌雄異株で花期は5~6月。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017:環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    コマイワヤナギ 2019年6月 甲斐駒ケ岳黒戸尾根で撮影


    岩場を好み、横に這うように広がる。


    これは雄花序


    2022年5月 日向山で撮影


    花序の長い個体。シライヤナギの比べて花序は長めである。


    雌雄異株でこれは雌株の雌花序


    綿毛を付けた雌花序


    葉は長楕円形で先が尖る。辺縁に鋭い鋸歯がまばらにある。


    2022年5月 甘利山の林道で撮影した大株


    確信は持てないが、南アルプスの山系なので分布域からコマイワヤナギと思われる。


 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


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