本州、九州の草原や林縁、河畔、畔、人家脇などに生える2年草である。花期は8~9月。茎には稜がありやや太く、よく分枝する。葉は軟かく2〜3回3出複葉、小葉は深く3裂し、ほぼ倒卵形である。鮮黄色の花が花序に5~20個つき、花弁に紫色が入る。苞葉は細く幅2〜5mmと小さい。さく果は線状倒披針形で幅2〜2.5mm、多数ぶら下がってつき、中の種子は1列に並ぶ。山梨県2005年カテゴリーでは出現メッシュ数2で絶滅危惧ⅠA類(CR)だったが、2018年調査では確認出来ず情報不足(DD)となった。南アルプスで生育が確認されたが生育地が限局的で個体数が少ないうえに著しい鹿の食害に遭っており今後が心配である。瑞牆山と八ケ岳でも生育の情報があるが、まだ確認できていない。
2005年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) 2018年山梨県情報不足(DD) 2017年環境省準絶滅危惧種(NT)
ナガミノツルキケマン 令和1年9月 南アルプスで撮影
同上
鮮黄色のナガミノツルキケマンの花
同上 背丈が低く、鹿の食害を受けている。
令和2年9月 同じ場所で撮影
前年にも増して酷い食害を受けている。危険な状態である。
⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物
➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
2005年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) 2018年山梨県情報不足(DD) 2017年環境省準絶滅危惧種(NT)
ナガミノツルキケマン 令和1年9月 南アルプスで撮影
同上
鮮黄色のナガミノツルキケマンの花
同上 背丈が低く、鹿の食害を受けている。
令和2年9月 同じ場所で撮影
前年にも増して酷い食害を受けている。危険な状態である。
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