2日に降った冷たい雨は午後には上がり曇り空となった。甲府の気温は10℃くらい、だとすれば富士山は再冠雪したに違いない。明日の天気は晴れ、きっと綺麗な富士山が姿を現してくれるだろう。いつもならば未明に出発して日の出前に到着して富士山を撮影する三つ峠だが、最近三つ峠山荘の中村さんにはいろいろとお世話になっており、いろいろと相談もあって前日から泊まらせていただくことにした。この日に登る予定では無かったので車の中には山用の装備が積んでおらず、幸い登山用のズボンだけあったのでそれだけ履き替えて上は普段着のまま出発する。天下茶屋側の三つ峠登山口から夕方5時にヘッドライト装着して歩き始めるが、途中から深い霧に巻かれほとんど足元しか見えない。山荘に近付きそろそろ分岐点のはずだが・・・と思って歩くがなかなか分岐点が見えて来ず、やっと着いたと思ったら建物の様子がいつもと違う。近付いて良く見ればそこは三つ峠山荘の先にある四季の楽園だった。霧で分岐点がわからずに通り過ぎてしまったようだ。6時15分三つ峠山荘に到着した。
予想通りに山の上は寒かった。そのうえ普段着は綿製で速乾性が無いために汗が冷えてかなり寒かった。お風呂に入らせていただき温まり、花談義が始まる。アツモリソウの保護にいちはやく取り組んで来られた中村さんは植物の保護と植生の維持に関してとても詳しく、私が最も信頼し尊敬している人物である。珍しい花を探しているだけだった私が積極的な植物の保護の方向に舵をとったのはまさにこの人物に逢ったからに他ならない。新しい植物の情報や今後の保護活動についていろいろと情報交換をさせていただいた。
夜10時、山荘の前の展望台に行ってみると雲に巻かれた富士山が富士吉田の町灯りの上に浮かんでいた。さっそくカメラを持ち出して撮影に取りかかる。
富士吉田の町灯りに浮かぶ富士山
同上
空にはまだ雲がかかっているがおそらく未明には晴れてくるだろう。30分ほど撮影して山荘に戻り、目覚ましを3時半にセットして11時に寝る。
目が覚めたのは未明2時半だった。窓から外を見ると半月くらいの明るい月が空高く輝いていた。そのすぐ下にはこいぬ座のプロキオン、さらに下におおいぬ座のシリウスが輝いていた。3時半まで寝ようと思ったのだがこの空を見たらもう眠れなくなってしまった。部屋を片付けて撮影に出かける。気温は5℃前後だが防寒着が不十分なので、上下にカッパを着て外に出る。こんな時間に撮影している人は居ないだろうと思っていたのだが、私の前に四季の楽園に宿泊していたカメラマン3人が山頂に登って行った。
うっすらと立ち上がる天の川。月の明かりであまり写ってくれない。
見ておきたかったのがこれ。上が木星、下が金星、そして金星のすぐ横に光る少し赤っぽい星が火星。
山頂直下から町灯りを木でカットして撮影したおおいぬ座とシリウス。
山頂から見下ろす富士吉田の町灯り。月に照らされて再冠雪の富士山も綺麗に写る。
富士山上に昇る月と冬の大三角形
山頂に輝く北斗七星とカシオペア座。わかりにくいですが、右上に北斗七星、左下にカシオペア座、石碑の上少し左寄りに北極星が輝いている。
山頂に輝く木星・金星・火星。
同上
UFO飛来・・・ではありません。撮影中に強風で三脚が転倒。光跡は私のヘッドライト。
薄明の富士に輝くおおいぬ座シリウス
薄明の空が広がり星の明かりが消える頃に山頂から降りて三つ峠山荘前の展望台に戻る。朝日で赤く染まる尾根と富士山を撮影するにはこちらの方が構図的に良いと思われる。先客が一人、さらに上の段にもう一人。持っているカメラと三脚の重さから見てかなりの熟達者である。いろいろとカメラ談義しているうちに朝日が射し出すが、東の空を覆った雲のおかげで強烈な朝日は射し込んでくれなかった。
日の出前の富士山
富士山頂に朝日が射し出したが、光が弱く全く染まらない。
紅葉の尾根に朝日が射し出す。
朝日に燃える紅葉の尾根
隣に居たカメラマンとともに毛無山側の展望岩に移動して撮影。
三つ峠の尾根は朝日の射し込む角度が良く、PLフィルターが良く効いてくれる。こちらの山も今年の紅葉はいまひとつで、尾根はカラマツの紅葉を一部残してほとんどが終わってしまっている。中腹の残った紅葉を見る限りでもあまり色付かずに散ってしまったようだ。あたかも凄い紅葉のように見えるのは朝日の角度とPLフィルター、さらに再冠雪の富士山のおかげと言って良いだろう。良い日に訪れることが出来たと思う。
山荘に戻って中村さんに挨拶し、軽く食事をとって下山した。途中では次々に登って来る人たちとすれ違い、下山してみると駐車場は満車、かなり下のほうまで路上駐車の車でいっぱいだった。この日の登山者はきっと綺麗な富士山が見られたことと思う。
下山前に山荘前から見た尾根と富士山。尾根筋の紅葉はもうカラマツを残してほとんど終わっている。
駐車場は満車状態。
次は樹氷の輝く頃にまた泊りで訪れてみたい。低空の雲のために今回は見ることが出来なかったカノープスも肉眼で眺めてみたい。
予想通りに山の上は寒かった。そのうえ普段着は綿製で速乾性が無いために汗が冷えてかなり寒かった。お風呂に入らせていただき温まり、花談義が始まる。アツモリソウの保護にいちはやく取り組んで来られた中村さんは植物の保護と植生の維持に関してとても詳しく、私が最も信頼し尊敬している人物である。珍しい花を探しているだけだった私が積極的な植物の保護の方向に舵をとったのはまさにこの人物に逢ったからに他ならない。新しい植物の情報や今後の保護活動についていろいろと情報交換をさせていただいた。
夜10時、山荘の前の展望台に行ってみると雲に巻かれた富士山が富士吉田の町灯りの上に浮かんでいた。さっそくカメラを持ち出して撮影に取りかかる。
富士吉田の町灯りに浮かぶ富士山
同上
空にはまだ雲がかかっているがおそらく未明には晴れてくるだろう。30分ほど撮影して山荘に戻り、目覚ましを3時半にセットして11時に寝る。
目が覚めたのは未明2時半だった。窓から外を見ると半月くらいの明るい月が空高く輝いていた。そのすぐ下にはこいぬ座のプロキオン、さらに下におおいぬ座のシリウスが輝いていた。3時半まで寝ようと思ったのだがこの空を見たらもう眠れなくなってしまった。部屋を片付けて撮影に出かける。気温は5℃前後だが防寒着が不十分なので、上下にカッパを着て外に出る。こんな時間に撮影している人は居ないだろうと思っていたのだが、私の前に四季の楽園に宿泊していたカメラマン3人が山頂に登って行った。
うっすらと立ち上がる天の川。月の明かりであまり写ってくれない。
見ておきたかったのがこれ。上が木星、下が金星、そして金星のすぐ横に光る少し赤っぽい星が火星。
山頂直下から町灯りを木でカットして撮影したおおいぬ座とシリウス。
山頂から見下ろす富士吉田の町灯り。月に照らされて再冠雪の富士山も綺麗に写る。
富士山上に昇る月と冬の大三角形
山頂に輝く北斗七星とカシオペア座。わかりにくいですが、右上に北斗七星、左下にカシオペア座、石碑の上少し左寄りに北極星が輝いている。
山頂に輝く木星・金星・火星。
同上
UFO飛来・・・ではありません。撮影中に強風で三脚が転倒。光跡は私のヘッドライト。
薄明の富士に輝くおおいぬ座シリウス
薄明の空が広がり星の明かりが消える頃に山頂から降りて三つ峠山荘前の展望台に戻る。朝日で赤く染まる尾根と富士山を撮影するにはこちらの方が構図的に良いと思われる。先客が一人、さらに上の段にもう一人。持っているカメラと三脚の重さから見てかなりの熟達者である。いろいろとカメラ談義しているうちに朝日が射し出すが、東の空を覆った雲のおかげで強烈な朝日は射し込んでくれなかった。
日の出前の富士山
富士山頂に朝日が射し出したが、光が弱く全く染まらない。
紅葉の尾根に朝日が射し出す。
朝日に燃える紅葉の尾根
隣に居たカメラマンとともに毛無山側の展望岩に移動して撮影。
三つ峠の尾根は朝日の射し込む角度が良く、PLフィルターが良く効いてくれる。こちらの山も今年の紅葉はいまひとつで、尾根はカラマツの紅葉を一部残してほとんどが終わってしまっている。中腹の残った紅葉を見る限りでもあまり色付かずに散ってしまったようだ。あたかも凄い紅葉のように見えるのは朝日の角度とPLフィルター、さらに再冠雪の富士山のおかげと言って良いだろう。良い日に訪れることが出来たと思う。
山荘に戻って中村さんに挨拶し、軽く食事をとって下山した。途中では次々に登って来る人たちとすれ違い、下山してみると駐車場は満車、かなり下のほうまで路上駐車の車でいっぱいだった。この日の登山者はきっと綺麗な富士山が見られたことと思う。
下山前に山荘前から見た尾根と富士山。尾根筋の紅葉はもうカラマツを残してほとんど終わっている。
駐車場は満車状態。
次は樹氷の輝く頃にまた泊りで訪れてみたい。低空の雲のために今回は見ることが出来なかったカノープスも肉眼で眺めてみたい。
31日これを狙いに行ったつもりが・・・・・・・惨敗。
いいですね。 綺麗です。
12月に入れば休みが取れそうなので、ガンガンいきます。
先日は上映会参加できなくて残念でした。
次回は必ず参上いたします。(。◕ˇдˇ◕。)/
11月下旬になるとカタリナ彗星が東南東の空から朝方昇って来ます。4~5等級と暗いのですがスポックさんの技術と装備ならば撮影できると思います。ベストは毛無山塊の雨ヶ岳ですが登るのがちょっと大変です。竜ヶ岳でもなんとかなるかと思ってます。