山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キタダケトラノオ (オオバコ科)

2022年09月26日 | その他の絶滅危惧種
 北岳周辺の山地帯上部の草地に生育する多年草である。高さ50 ~ 70㎝になり、葉は対生し三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋭い鋸歯がある。葉には短い柄があり、茎や花序には曲がった毛がある。ツクシトラノオの変種とされており、ツクシトラノオの葉は広卵形なのに対し、本種の葉は三角状披針形である。茎の先に細長い穂状花序を出し、青紫色の小さな花を多数つける。筒部は花冠の 1/2くらいの長さである。花期は 8 月~9月。山梨県・長野県に生育しており、主に石灰岩を含む場所を好んで生育している。個体数はきわめて少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    キタダケトラノオ 2022年9月 南アルプスで撮影


    青紫色の小さな花を多数付ける。


    岩壁に生えていたキタダケトラノオ


    細長い穂状花序を出すが、訪問時期が遅く既に大部分が結実していた。


    咲き残っていたキタダケトラノオの花。花茎や萼に屈毛が生える。


    結実した実


    葉は対生し、葉柄があり、三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋸歯がある。


    茎には屈毛が密生する。


 ➡その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


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