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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

河口湖の湖畔を探索  令和4年9月13日

2022年09月17日 | 水辺に咲く花
 富士吉田市に出張があり、午前中で仕事を終えた。午後からあまり歩いたことが無い河口湖の西側を探索してみることにする。


    最初の湖畔。草地の中を歩いてみる。


    湖のほとりでは普通に見かけるイヌゴマ


    ミヤコグサも結構見かける。


    メドハギと思われる。


    ナンバンハコベが固まって咲いていた。


    結実しかけたナンバンハコベの花


    次の場所は釣り人が多く訪れる場所のようだ。3~4人の釣り人と出会った。


    これは水草なのか?


    色が真っ赤で葉が見当たらない。ネットで調べたが正体不明。


    3ヶ所目は船着き場になっていてやや急深の場所。


    水草が打ち上がっている。


    ほぐして調べてみる。上からナガホノフサモ、エビモ、イバラモであろう。おそらく湖ではポピュラーな水草たち。


    4ヶ所目はやや急深になっている入り江。


    水草が見えるが反射して見えにくい。


    水面に花穂が出ており、これはナガエノフサモであろう。


    5ヶ所目はやや遠浅になって草地が広がっている穏やかな入り江


    葦が茂っている。渇水期にはこの場所でスジヌマハリイやサンカクイを見ているが水没していて見えない。


    この場所にはマメダオシが生育していた。


    草にからみ付いたマメダオシ


    まだ若い花が咲き残っていた。


    結実した頃に中央に窪みがあるのがマメダオシの特徴らしい。

 期待していたのは最後の場所で見つかったマメダオシと、もうひとつはミソハギだったのだが、ミソハギは見つからなかった。自生のミソハギはかなり少ないのではないかと思う。マメダオシは草地の場所を好むのだが、多くは緩くて穏やかな入り江に生育しているようである。この植物は湖の流れに乗って拡散して穏やかな入り江に漂着して増殖しているのではないかと推察している。

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山中湖湖畔探索 ナガエノフサモとコオニビシ発見  令和4年9月11日

2022年09月15日 | 水辺に咲く花
 山中湖きららから別の場所に移動して湖畔を探索してみる。以前にも一度歩いたことがあるが、その際にフトイがたくさん茂っているのを観察した場所である。


    湖畔に茂るフトイ


    花はもう終わってしまっているようだ。


    ガマに混じって1本だけ倒れたミクリが生えていた。この1個しか発見出来なかった。


    泥沼のような場所に茂っているこの水草はスブタだろうか?その中に花穂が出ている。


    最初はこのスブタと思わしき葉の花かと思ったが違うようである。


    別株。花穂の下のほうに羽根のような葉が付いている。


    湖面を見てみると同じような穂がたくさん顔を出している。


    これでもかというくらいにたくさんある。


    さて、この花は何?上部が雄花で下に雌花が付いているようである。


    近距離で観察できる場所があった。羽根のような葉が付いている藻で、きららの浜に打ち上がっていたものと同じである。


    これはナガエノフサモというアリノトウグサ科の水草であろう。


    開花した雌花。上部がまだ開花していない雄花である。


    ナガエノフサモに混じって白い花が浮かんでいる。


    ヒシの花のようである。


    分布域から見て、これはコオニビシではないかと思う。


    紅葉した赤い葉が浮いている。ヒシの仲間で間違いない。


    さらに岸の近くに生えているのを発見。ヒシに比べて小型で葉の切れ込みが深いように見える。


    たくさん生えているテンツキの仲間


    たぶんヒデリコだと思う。


    エゾミソハギはあちらこちらで見かける。


    オグルマは普通に生えている。


    イヌゴマは湖畔ではごく普通に見かける。


    群生していたイヌコウジュ


    オトコエシの群生


    雲のかかり始めた富士山

 きららで打ち上げられていた藻のひとつは水面に飛び出した花穂の性状からホザキノフサモであることが判明した。この場所にはかなりたくさん生えており、今が花盛りのようである。コオニビシを発見したのは全くの偶然である。山中湖周辺の用水路に生えているのかと思っていたが意外なところでお目にかかることが出来た。最終的には種の性状を調べないと確定できないのだが、分布域と葉が小さいことからコオニビシの可能性が高いと思う。想定していた以上の良い探索が出来た。

 まだ時刻は12時を回ったばかりである。食事して少し昼寝して、次の場所に行ってみたいと思う。


    駐車場の片隅に生えていたアカハナワラビ

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山中湖きらら周辺を散策  令和4年9月11日

2022年09月14日 | 水辺に咲く花
 未明から中秋の名月を追いかけ、6時過ぎに山中湖ほとりのきらら駐車場に到着した。駐車場で少し昼寝(朝寝?)しようと思ったのだが、何かイベントが催されるらしくきららの駐車場は終日貸し切りになっていて入れない。止む無し、あまり好きではないが近くの路上に駐車して昼寝しないで湖畔の散策に出かける。主に見たいのはマツカサススキを中心としたカヤツリグサ科の植物と、そろそろ見ごろになっているであろうオナモミである。


    きららの浜から見る富士山。少し霞が入っているが綺麗な夏富士が現れた。


    これはカヤツリグサであろう。


    球形の花序が付いている。これはカワラスガナであろう。


    朝焼けのカワラスガナと富士山


    固まって生えているカワラスガナ


    たぶんタマガヤツリ


    茎の頂部に球形の花序を1個付けており、これはヒメクグと思われる。


    たぶんメアゼテンツキ。茎に毛が無く、小穂の鱗片は反り返っていない。


    ホタルイに似ているが小型である。たぶんヒメホタルイ。


    元気に茂っているマツカサススキ


    マツカサススキと富士山


    オナモミと富士山


    エゾミソハギと富士山


    水辺には藻類がいくつか漂着していた。


    これはイバラモであろう。種らしきものが付いている。


    採取して撮影してみる。葉には棘状突起が多数付いている。


    イバラモと一緒に多く漂着していたのがこの羽根が付いたような藻。フサモ、ないしはホザキノフサモではないかと思う。


    これも多く見かける。たぶんエビモ。


    何だか分からない藻。普通にありそうだ。


    先端部


    漂着した数が少なかった藻


    イバラモ科の植物だと思う。


    葉には小さな尖った突起がある。毛は生えておらずこれはイトイバラモではないかと思うのだが全く自信無し。


    スッキリと見えている富士山

 水草は図鑑を持ち合わせておらずネットの記事を見ての同定のため間違いだらけであろうと思われる。いちばん多く漂着していたのがイバラモと思わしき藻であり、たぶん間違いないと思う。だとすれば、北杜市の池で見てイバラモであろうと同定した藻はこれとはだいぶ異なっている。向こうにあったのはイバラモでは無くて別のものではないかと思えてきた。また悪戦苦闘の日々である。

 時刻はまだ8時半である。別の場所を探索してみよう。


    
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もう1ヶ所のヒシが茂る池 北杜市  令和4年9月6日

2022年09月09日 | 水辺に咲く花
 北杜市のヒシが茂る溜池を散策してまだ時間があったのでもう1ヶ所立ち寄ってみることにする。以前にも一度訪問したことがある池で、池の中にカンガレイと思わしき草が生えていたが、池の水面には何も浮かんでいなかったように記憶している。しかし、このあたりに探しているススキの仲間が生育しているのではないかと思っている。


    池の中に水草がたくさん浮かんでいる。


    ひとつはこのヒルムシロの仲間。


    花穂が水面に立ち上がっている。


    この水草は何だろうか?


    水辺近くにあったものを1本抜いて調べさせてもらう。沈水葉は線形で、これはオヒルムシロではないかと思う。


    別の水草が浮いており、白い花が点々と咲いている。


    ここにもまたヒシの花が咲いていた。しかも花数が多い。


    1株に2輪咲いているものもある。ここは生育条件が良いのであろう。


    水草が池の中に生えている。


    一部をすくい上げて調べてみる。


    葉には棘のような突起が付いている。これはイバラモであろう。初めて見る水草である。


    池の周辺にはいろいろな水草が生育している。


    果胞に柄が無い。これはカンガレイであろう。


    少し離れた場所には似ているが別のものが生えていた。


    こちらは果胞に柄が付いている。サンカクイであろう。


    ワサワサと茂っているこのカヤツリグサの仲間


    アゼガヤツリと思われる。


    小型で放射状に広がる水草、マツバイと思われる。


    これはひょっとして・・・ほとんど見かけないアワガエリではないかと期待したのだが・・・


    小穂の形を調べてみると先端部が2裂していない。これはヌメリグサというイネ科の植物と思われる。これもあまり多く見かける植物ではない。


    アブラガヤは湿地帯で普通に見かけるカヤツリグサ科の植物。


    ふとその手前を見ると変わった草が生えている。


    これこそが探していたコマツカサススキである。


    生えていたのは2本だけ、1本は倒れていた。コマツカサススキの花序はあまりたくさん付かない。


    形の変わった薄ピンク色の花が咲いていた。


    キジカクシであろう。身延町の田園地帯に続いてここでも出会うことが出来た。


    白い花の群生


    これはシラタマ(ホシクサ科)であろう。


    別の白い花の群落


    これはイヌノヒゲ(ホシクサ科)と思われる。

 2時間ほど池のほとりを散策したが、全く時間が足りないほどに多くの水辺に生える草に出会うことが出来た。まだ見ていない草がたくさん眠っているであろう。いちばんの目的だったコマツカサススキに出会えたが、2本しか発見出来なかった。探せばまだあるのではないかと思う。しかし、それ以上に水面にたくさん花を咲かせていたヒシや大群落を形成しているカンガレイ、白い花の群落を形成しているホシクサやイヌノヒゲなど、他の植物たちに感動した。またお気に入りの水辺がひとつ増えた。

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ヒシの茂る池を訪問 北杜市井富溜池  令和4年9月6日

2022年09月08日 | 水辺に咲く花
 イワウサギシダの鑑定のため師匠のところを訪れた際に、ヒシの咲いている池があるとの情報をいただいた。ヒシの生育地は山梨県では1ヶ所しか無いと思っていたのだが、北杜市の池や湖では生育している場所があるそうだ。さっそく訪問してみる。


    池一面にたくさん水草が茂っている。


    これは全てヒシの葉。こんなところがあったとは知らなかった。見事な群生に感動する。


    ビッシリと葉を広げているヒシ。やはり花の数は少ない。


    ポツポツと小さな白い花を咲かせている。


    ヒシの花


    葉の中心部に一つだけ白い花を咲かせる。


    超望遠で撮影。


    池の対岸にあるヒメバラモミ。下向きに実をたくさん付けている。


    望遠レンズの調子が悪く、フォーカスが合わない。テレコンバーターの調整を行ったが修復できず。


    木に近付いて下から見上げてみる。


    思った通り、下から見上げたのでは実が見えない。


    樹皮はアカマツの樹皮に似ているがやや灰色を帯びている。


    池のほとりに生えていたメタカラコウ


    アカハナワラビ

 春にヒメバラモミの観察に訪れている溜池だが、その際には池の中には何も浮いていなかった。この季節になるとヒシがびっしりと水面を埋め尽くしていて見事である。師匠には良い場所を紹介していただき、感謝である。

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タヌキモはいつ咲くのか?  令和4年9月4日

2022年09月06日 | 水辺に咲く花
 1週間ほど前に見てきたばかりのタヌキモであるが、近くを通りかかったのでちょっと立ち寄って覗いてみた。


    1週間前と特に変わったことは無いタヌキモ


    蕾らしきものは見当たらない。これはいつ花を咲かせるのだろうか?


    枝先に何か付いているように見えるが、これはゴミなのか、それとも蕾?


    ヒメマツカサススキは1本立っているだけであとは全て倒れてしまっていた。


    希少な植物なのに残念。


    1本だけ立ち残っているヒメマツカサススキ


    キンミズヒキに混じってピンク色の花が咲いている。


    ハエドクソウであろう。根のしぼり汁からハエ獲り紙を作ったことからこの名がある。


    良く見かける草だが花が咲いているところはあまり良く見たことが無い。


    これはシソ科のイヌコウジュであろう。

 タヌキモはまだ花芽らしきものは見えておらず、いつ咲くのかは不明で咲かないこともあるのではないかと思う。ヒメマツカサススキは残念ながら倒れてしまっている。昨年も実を付けた頃には全て煽れてしまっていた。近場で見られる良い場所なのだが、ここで良い状態のヒメマツカサススキを見るのは難しいのかも知れない。

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この水草はやはりタヌキモ  令和4年8月27日

2022年08月29日 | 水辺に咲く花
 8月初旬に訪れた際に池のほとりで見慣れない藻を発見した。葉の様子からタヌキモではないかと思っているのだが、ひょっとしたらそろそろ黄色い花を咲かせているかも知れない。花が確認出来ればタヌキモで間違いないはずである。


    池を再訪してみると、誰かが池の中に入ったようである。新しい足跡と池の底をさらったような跡があった。


    ヒメマツカサススキだが、この株の右にあったはずの株が消失している。他の草も無くなっており刈り払われたようである。


    ヒメマツカサススキの花はまだ咲いていないが、だいぶ膨れてきている。


    藻の一部も沼底がさらわれて無くなっているように見える。


    黄色い花を期待していたのだが残念ながら花は咲いていない。


    トリーミング画像。しかし良く見てみると花穂と思わしき穂のようなものが出ている。


    水量が少なく空気にさらされてしまいそうな部分がある。


    トリーミングして良く見てみると、丸い袋のようなものがたくさん付いている。


    一部を抜いて調べてみる。あまり大きな藻ではない。


    先頭部分。葉は細くて枝分かれし、側面に小さな突起がある。水を蓄えた小さな袋がたくさん付いている。


    袋のような部分の拡大。これはタヌキモの特徴である虫を捕える捕虫嚢という袋であることが判明した。


    捕虫嚢の拡大。袋によっては中に何か入っている。


    根の部分だが、土の中には入っていないようである。

 花は確認出来なかったが捕虫嚢が付いていることが分かったので、この水生植物はタヌキモと見て間違い無さそうである。池の周辺を散策してみたが発見できたのはこの1ヶ所のみだった。


    池の中にポツリと白いものが浮かんでいる。


    葉の見えないヒツジグサ


    こちらは葉が付いている。

 ヒツジグサはまだ葉を十分に展開しておらず、少しだけ咲き始めたところだった。この花がたくさん咲いている頃にタヌキモの花も咲いているのではないだろうか?また訪れてみたいと思う。

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身延町田園地帯を再探索 そして遂に・・・  令和4年8月26日

2022年08月27日 | 水辺に咲く花
 南アルプス市に出張があり、予定していた人数よりも遥かに多い来客者があったがなんとか12時ごろに仕事は終わった。しゃべり過ぎてぐったりである。元気があれば櫛形山にでも行ってみようかとも考えていたがそんな元気は無くなってしまい、しかも本日もかなり暑い。身延町まで足を延ばして先週に続いて田園地帯の探索を行ってみることにした。

 最初に訪問したのはあまり大きく無い用水路が何本か走っている田園地帯である。


    用水路周辺を散策しているとその脇にミソハギが咲いていた。生育の様子から見て植栽のものだろう。


    ミソハギの花。エゾミソハギに比べてやや色が濃いように感じる。


    エゾミソハギの葉。対生して葉は根元が細くなり、葉を抱かないところがエゾミソハギとの違い。


    田んぼの渕に藻が生えていた。


    さて、これは何?


    引き抜いて調べてみる。新しく作成した下敷きを持って来るのを忘れたのは大失敗だった。


    葉にはわずかな突起があるようである。ホッスモか、イトトリゲモか、今の私のレベルでは判断が難しい。ホッスモとしておこう。

 残念ながらこの場所では探し物のミズオオバコには出会えなかった。

 次の場所に移動する。ここにも用水路の脇にミソハギが生えていた。ちょうど良く地主の女性の方が畑の様子を見に来たようで、このミソハギは自然のものなのかどうか尋ねてみたところ、これは植栽のものだそうである。ついでにミズオオバコのことを聞いてみると、「あの葉っぱの薄いやつね」と返事が帰って来た。このあたりの水田にはかつてたくさん生育していたそうである。今でも探せばあるだろうと教えていただいた。どうやら場所はこの辺りで間違いなさそうである。俄然やる気が起きてきた。気合を入れて散策してみると・・・意外とあっさりと見つかった。


    ミソハギと情報をいただいた地元の女性


    田んぼの渕に白い花が咲いている。これって・・・?!


    意外とあっさり見つかったミズオオバコ。今年は下見のつもりだったが2度目の探索で見つかった。


    ミズオオバコの花。柔らかくて傷み易そうな感じの花。


    ミズオオバコの葉は水中に沈んでいる。


    葉の形はまさにオオバコにそっくり。


    別の田んぼにも咲いているのを発見。この場所だけイネが抜かれていて保護されているように見受けられる。


    感激のミズオオバコとの出会い。

 散策していると田んぼの様子を見に来ている男性の方と出会った。撮影したミズオオバコの画像を見せてこんな花を探していると話したところ、「ああ、あの葉っぱが薄いやつね」と、先ほどの女性と同じ返事が帰って来た。たぶんあのあたりならばあるはずだと、場所を教えていただいた。


    こんな花も咲いていた。


    ミゾカクシというキキョウ科の変わった形の花。静岡県では見たことがあるが、山梨県で見るのはおそらく初めてである。


    路傍にはイヌドクサがたくさん茂っている。細めで別物のように見える。


    ヒルムシロがだいぶ増殖している。


    白い花がたくさん咲いている。


    これはセリの花のようである。


    この円い葉のほうは何だろうか?トチカガミを期待したが違う。チドメグサの仲間か?


    アゼナと思われる。普通にあると思うのだがあまり見かけなかった。


    教えていただいた場所で発見したミズオオバコ。まだ葉っぱだけで花は咲いていなかった。周辺に生えているのはシャジクモ。

 地元の方にいただいたありがたいアドバイスのおかげで念願だったミズオオバコに出会うことが出来た。花はまだ咲き始めで見頃は9月に入った頃ではないかと思う。出会えて感激である。しかしまだ藻を中心とした水生植物の観察が不十分である。ホッスモとイトトリゲモ、さらにはひょっとしたら出会えるかも知れないミルフラスコモなど、見分けられるだけの実力を付けられるようにしたいと思っている。

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咲き出したミズアオイ  令和4年8月25日

2022年08月27日 | 水辺に咲く花
 2週間ほど前にも一度見に行っているが、そろそろミズアオイが咲いている頃だと思う。ヒシの花も咲いているのではないだろうか?


    用水路をびっしりと埋め尽くしているヒシの葉


    たくさんあるのだが、花は相変わらずあまり多くは咲いていない。


    ちらほらと咲いているのを見かける程度である。


    一斉に花が咲くわけでは無いようだ。


    小さなヒシの白い花


    中心部に1個だけ花を咲かせる。


    3個花が咲いているのが見える。


    一株の大きさに比べると花は小さい。


    この場所のミズアオイはまだ咲いていない。


    こちらは咲き始めのミズアオイ


    別の場所では咲いている。見ごろになるのは1週間くらい先になりそうである。


    もうすぐ満開のミズアオイ


    清楚な水色のミズアオイの花


    たくさん生えているイネ科の植物


    おそらくケイヌビエという植物だろう。


    ジュズダマというイネ科の植物


    花が咲いているジュズダマ


    タカサブロウというキク科植物であろう。


    水際を好んで咲くタカサブロウ


    花とそう花


    白いイヌタデの群生


    田んぼや用水路で普通に見かけるこの草、おそらくホソバヒメミソハギという外来種の植物であろう。


    葉腋に小さな花が咲き始めている。


    用水路の中に藻が群生している。


    葉の幅がやや広めである。さて、これは何?


    引き抜いて調べてみる。


    葉は細長くて全縁である。たぶんコカナダモ(トチカガミ科)という外来種の藻。


    アメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)は花期が長い。


    結実したものもあるが、いつも満開のように見える。


    アメリカミズキンバイの花


    これが実。明瞭な稜が4本ある。


    そしてこれが今回いちばん調べたかった黄色い花。


    まだ咲き始めのようだが、観察するに良い位置には咲いていない。


    用水路沿いを歩いてみると既に散って結実し始めているものも多数見かける。しかし状態の良い花はひとつも見つからない。


    既に花が散っている。


    マクロレンズで撮影してトリーミング。花床を見ると毛が生えているのが見える。


    半分花弁が散った花。この花は午前中咲いて午後になると散ってしまうタイプの花ではないかと思う。


    マクロ撮影してトリーミング。雄しべの付け根の部分の花床に毛が生えているようである。

 チョウジタデか、ウスゲチョウジタデか決着をつけるためのこの小さな黄色い花を見に来たのだが、残念ながら良い状態の花には出会えなかった。花弁が散ったものを多数見かけるが花が残っていないところを見ると、どうやら午後になると花が散ってしまうようである。再訪してきっちりと撮影する必要がありそうだが、散った花の花床を調べると雄しべの付け根の部分に明らかに毛が生えている。これはウスゲチョウジタデと見て間違い無さそうである。状態の良いチョウジタデももう一度見に行ってみる必要がある。結論はもう少し待ちたい。

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身延町の田園と用水路を探索  令和4年8月22日

2022年08月25日 | 水辺に咲く花
 生育場所の情報がほとんど無い水草があり、山梨県レッドデータブックの分布図から推察すると身延町から南部町あたりの水田あるいは用水路あたりに生育していると推定される。広大な面積なので見つかる可能性はきわめて低いのだが、あるとすればそろそろ白い花を咲かせている時期ではないかと思う。身延町の田園地帯はどんな感じなのか、何ヶ所か見に行ってみる。

 1ヶ所目は用水路が何本か走っていて近くに川が流れており、豊富な水が供給されている田園である。


    田んぼの中の稲が抜けたところに白い花が群生している。


    葉を見ると先端部が尖っている。これはオモダカであろう。


    ウキクサに混じってサンショウモがあちらこちらに浮かんでいる。


    たぶんこれはヒルムシロの葉であろう。


    良く見てみると藻が生えている。たぶんこれはホッスモではないかと思う。


    ヒルムシロと思わしき葉の沈水葉が見える。柄が付いているようで、ヒルムシロで間違いないであろう。


    用水路脇にはイヌドクサが生えていた。

 次に探索してみたのは公園の中を流れる用水路である。


    用水路脇の東屋


    想定していたよりも水量が少なく、水草はあまり無さそうである。


    この葉はミズバショウか?たぶん植栽のものであろう。

 次は大きな用水路がたくさん流れている水量豊かな田園地帯である。


    大きな用水路が何本も走っている。


    用水路脇に生えていたこの赤紫色鮮やかな花。


    葉は対生して茎を抱かない。これは富士五湖界隈で探していたミソハギであろう。こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。


    ホタルイが生えている。


    ここにもサンショウモがあちらこちらで見かけられる。


    球形のカヤツリグサの仲間が生えている。


    たぶんタマガヤツリであろう。


    こちらにもヒルムシロが生えていた。


    先ほどとは違う感じの藻が生えている。


    一部引き抜いて観察してみる。


    葉の形態から見てこれはシャジクモと思われる。環境省の絶滅危惧種ではあるが、結構普通に見られるようである。


    節のところにオレンジ色のものが付いている。小さくて分からないが、これが胞子を含んだ雄花と雌花らしい。

 探し物はミズオオバコという水生植物であるが、山梨県では個体数が少ないようで今回の探索では発見出来なかった。しかし想定外のミソハギやシャジクモに出会うことが出来た。イトトリゲモという珍しい水草も生育しているらしい。稲刈りの季節になると水田の水が無くなってしまうため、時間がとれるようであれば再探索に訪れてみたいと思う。

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イトモの花は確認出来ず  令和4年8月3日

2022年08月05日 | 水辺に咲く花
 イトモと思わしき水生植物を確認している池であるが、何度か通っているもののまだ花を見ていない。たぶん咲いているのではないかと思う。猛暑を避けて朝の涼しいうちに・・・と思っていたのだが目を覚ませばもう7時を過ぎている。到着したのは10時になってしまい、既に気温は30℃近くある。


    雨が降らず、水量が少ない。


    コケオトギリがたくさん咲いている。


    コケオトギリの花


    アゼナの仲間と思っていたがヒメナミキ(シソ科タツナミソウ属)という花らしい。


    近隣の都県では絶滅危惧種に入っているがこの池の周辺には普通に生えている。


    唇弁に薄青色の斑点が入るのが特徴。


    イトモと思わしき水草が生える池。水量が少なくイトモの一部は干上がってしまっていた。


    葉が水面に出てしまっているイトモ


    花を探すが・・・見つからない。


    白い球のようなものが水面にあるが・・・花では無いようである。


    これは落下してきた木のゴミか?


    この白い球も花では無さそうである。


    双眼鏡と望遠レンズを使って再三探したが、とうとう咲いている花にはお目にかかれず。

 花が確認出来ればイトモであると確信できたであろうが、残念ながら花は見当たらなかった。水量が少なく今年は条件が悪かったかも知れない。


    別の池を訪問してみる。ヒメマツカサススキはまだ花穂を伸ばしていない。


    別の水草を発見した。


    イトモに比べて葉が短く枝分かれが多い。これはタヌキモではないかと思う。

 新たにタヌキモと思わしき水草を発見した。花を咲かせているところが確認出来れば確定できる。見たかったイトモの花が見られずがっかりしていたところだったが、また新たな発見があった。再訪してみる必要がありそうだ。

 
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親海湿原(およみしつげん)を散策  令和4年6月25日

2022年07月01日 | 水辺に咲く花
 北アルプスの雪渓から下山して本日の宿に向かうのだが、少し時間があったので花仲間の案内で姫川源流にある親海湿原(およみしつげんと読むそうだ)に立ち寄ってみる。


    湿原の入り口


    案内板が立っている。いくつもルートがあるようだが、本日はメインの湿原内を歩く。


    ミヤマベニシダであろう。


    ホソバナライシダだと思うが、ソーラスや鱗片は確認していない。


    オシダはどこにでも普通に生えている。


    リョウメンシダも結構多く生えている。


    コウヤワラビ。森の中だけでなく湿原の中にも生えていた。


    湿原の中に茂っているのはヒメシダであろう。このシダは真直ぐに立ち上がる。


    ミツガシワがたくさん生えている。花はもう終わって実になっていた。5月ごろが花の見頃らしい。


    これから咲くクサレダマと思われる。


    サギスゲの白い実


    サギスゲ。美しいスゲである。


    草むらに隠れてピンク色の花が咲いている。


    本日のいちばんの目的の花、トキソウ


    花が開くとランの形をしている。


    カキツバタはもう終盤


    初めて見る花、ドクウツギ。山梨県ではほとんど見かけない。


    スゲが群生している。


    カサスゲであろうが、山梨県の高層池で見たものと少し感じが違う。雌小穂がかなり長い。


    雌小穂を見てみると長いだけでなく先端部に雄小穂が付いているように見える。こんなカサスゲもあるのだろうか?

 山の花も良いが湿原に生えている植物も非常に面白い。花だけでなくカヤツリグサ科やイネ科の植物も見るようになると、湿原の楽しさは倍増する。さらにシダを見るようになると・・・いくら時間があっても足りなくなる。


    久しぶりに見るコヒオドシ。以前は南アルプスで普通に見かけた気がするが、今ではほとんど出会うことが無い。

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ちょっと立ち寄り 山中湖のオナモミ 令和3年10月8日

2021年10月14日 | 水辺に咲く花
 日没までにはまだ時間がある。9月初旬に見つけたオナモミがその後どうなっているのか気になっていたので、ちょっとだけ山中湖に立ち寄ってみる。


    雲に巻かれた富士山が姿を現した。


    オナモミ。もうほとんど葉が枯れて種だけ残っている状態だった。


    水位が少し下がっていて、オナモミは大部分が水際に生えていた。


    結実したオナモミ。それなりに個体数はあった。


    オナモミの実


    スジヌマハリイはもう実が落下していて茎のみ残っていた。触れてみるとこの時期の茎はあまり筋がはっきりしない。

 オナモミは思ったよりも早く葉が枯れ落ちてしまうようである。

 本日はもう1ヶ所立ち寄りたいところがある。急いでそちらに移動する。

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忍野の湿地を探索  令和3年10月8日

2021年10月13日 | 水辺に咲く花
 忍野の界隈にタコノアシが生育している湿地があるらしいのだが、探しても全く見つかる気配が無い。先日隣県の湿原を散策している際に忍野界隈の植物に関してとても詳しい仙人のような方と偶然お会いし、詳細な情報をいただいた。まだ見たことが無いタコノアシ、今回は出会えるのではないかと思う。


    忍野の湿地。綿毛になったタカアザミが生えていた。


    ここにはマツカサススキが多く生育していた。


    マツカサススキ。花序の柄が数本に分枝する。


    これはヒエガエリか?


    もう枯れている。


    お目当てのタコノアシ。たくさん生育していた。


    花はもう終わって紅葉し始めている。


    少し色付いたタコノアシ


    こちらは紅葉しているタコノアシ。


    鮮やかに色付いている。


    ハッカが生えていた。


    ハッカの花


    花が終わってしまっているがこれはミゾコウジュではないかと思う。


    アキノウナギツカミ。ミゾソバとともに群生していた。


    アカバナもそれなりに生えていた。

 あまり広い湿地ではないが、タコノアシやマツカサススキをはじめ、この場所には貴重な植物が何種類も生育していた。周辺を散策してみる。


    田んぼの中に生えていた。花はもう終わってしまっているが、これはコナギと思われる。


    たぶんチョウジタデ。どうやらこの植物は河川や田んぼで普通に見かけられるようだ。


    ナギナタコウジュ


    オグルマが咲いていた。


    色が黒いがイヌビエと思われる。


    オオアワガエリ


    用水路の中に藻が生えていた。


    これは何だろう?イトモ?ツツイトモ?もう少し勉強してからでないと答えは出そうもない。

 やっと出会えたタコノアシ。他にも様々な植物に出会うことが出来た忍野の湿地の探索だった。時期を変えてまた訪問してみたいと思う。

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隣県の湿原に生えるコマツカサススキ  令和3年10月5日

2021年10月11日 | 水辺に咲く花
 山梨県に生育しているマツカサススキの仲間3種類のうち、ヒメマツカサススキとマツカサススキは今年見つけることが出来たが、コマツカサススキはまだ見つかっていない。5年ほど前に隣県の湿原で植物観察会があった時にコマツカサススキと思わしきものを見ているが、その時にはまだ力不足で、それがヒメマツカサススキなのかコマツカサススキなのか、どれだけ貴重な植物であるのか分からなかった。その時の画像を見直してみると、明らかにコマツカサススキであることが今になってようやく分かるようになった。どんな環境のところに生えているのかを見るため、湿原を再訪してみる。


    数年ぶりに訪れる隣県の湿原。アブラガヤが多い。


    下向きに花を咲かせるキセルアザミ


    綿毛を飛ばす頃には上を向くようである。


    カンガレイ。もう枯れかけている。


    椹池で見るカンガレイに比べるとかなり小さい。


    これはオヒルムシロなのかフトヒルムシロなのか?


    お目当てのコマツカサススキが生えていた。


    池の水際に生えるようである。個体数は少ない。


    花序はあまりたくさん付かない。


    花序枝は分枝しない。


    近傍の湿地に生えていたアケボノソウ。もう終盤である。


    林の中に生えていたマンネンスギ

 コマツカサススキはアブラガヤの中に混じって生えていたような記憶があったが、そうではなくて水際ギリギリのところに生育していた。思ったよりも背が低く、アブラガヤよりも小さいことも分かった。来年は山梨県でこのススキに柄逢えそうな気がする。

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