Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2014 冬の道央ぶらり紀行①【下り「あけぼの」ラスト乗車】

2014年02月25日 22時09分00秒 | 鉄道旅

2014年2月19日

 

 

 


「あけぼの」さよなら乗車を兼ねた2月閑散期の北海道ぶらり旅。今日の仕事帰りに出発予定。


しかし2月14日の関東大雪以来、「あけぼの」は運休続き。
特に14日発は下りが鴻巣、上りが浦佐で長時間抑止のあとに打ち切りとなったとか。
2月18日時点でも上越線「水上-越後中里」が運転見合わせとなっており、「あけぼの」も引き続き運休。


迎えた2月19日。気が気でないまま出社して、ちょこちょことJR東の運行情報を見る。
そして昼の時点で「上越線『水上-越後中里』終日運休」の公式発表!
あ~終わった。苦労して手に入れた寝台券が水の泡。ガックリ。


…ところが、いつまでたっても「あけぼの運休」の公式発表は無し。
上越線が通れないのにどういうこと?まさか迂回?
真相を確かめるべく、16時頃にJR東の電話案内に問い合わせる。

 


自分「今日の『あけぼの』は運行するんですか?」
案内「今のところ運行の予定です」
自分「上越線は終日見合せとなってますけど?」
案内「今のところそうなっていますが、『あけぼの』は運行予定です」
自分「迂回するんですか?」
案内「そのような情報は入っておりません」
自分「???」

 


よくわからないけど、とにかく今日の「あけぼの」は運行されるらしい。
完全に終わったと思ったけど。助かった。
しかし苦労してきっぷを手に入れて運休に遭遇した方々のことを思うと、あまり手放しでは喜べず。

そうと決まれば定時早々に退社して出発の準備。
何せ運休濃厚だったので何にも仕度していない。大急ぎで仕度してシャワーも浴びれず出発。
そして20時20分頃、上野駅に到着。この瞬間がたまらない。

 

 

 

 

 

旅立ちはecuteから。

 

 

 

 

 

弁当購入が至福のひと時。
そして13番線に向かう。

 

 

 

 

 

下りの「あけぼの」に乗るのは今回が最後。
今まで何度となくウキウキ気分で見てきたこの案内板も、これで見納めか。

 

 

 

 

 

2月の平日だというのに、この人の多さはすごいな。
まあ、廃止報道以降の11月・12月と「あけぼの」に乗り、この異様な光景も少し見慣れはしたけど。

 

 

 

 

 

この発車案内もあとわずか。
20時55分頃、いつもと同じように「あけぼの」が推進運転で入線。
この入線シーンを見るのもこれが最後。涙腺が緩むのを必死にこらえる。
気を抜くと涙が出る。

 

 

 

 

 

7号車シングルDXは特にプラチナチケット。やはりここには特に「それっぽい」方々が乗車していく。

 

 

 

 

 

規制ロープが張られた先頭機関車付近はごった返してるものの、罵声がとぶこともなく平穏。
この調子で最終日までトラブルなく譲り合って撮影したいもの。

 

 

 

 

 

下りEF64の眺めもこれが最後。

 

 

 

 

 

今日のEF64は両サイドにヘッドマークが付いている「両カン」。理由はわからず。
大雪運休と関係があるのか?

 

 

 

 

 

貴重な光景。

 

 

 

 

 

痛々しい塗装はがれ痕も。
最後の下り「あけぼの」の雄姿を見届けたところで、本日のお宿6号車ソロに乗り込む。

 

 

 

 

 

 

今回は久々に下段。
そして21時16分、「あけぼの」上野を定刻発車。

 

 

 

 

 

上野出発シーンもこれが最後。

 

 

 

 

 

いつもソロからウキウキ気分で見てきたこの景色も、今回は100%寂しさのみ。
臨時で走るとは言うけど、ソロは1両のみだしシンデラは連結なし。乗れたとしても開放上段か。


しかし今日はとにかく運行されて良かった。車内放送を聞く限りいつものルートで行くっぽい。
「水上-越後中里終日見合わせ」とは言っても、下り「あけぼの」が上越国境に差し掛かるのは0時付近だから、もう明日の通過という扱いで特にアナウンスも無いのか?

 

 

 

 

 

大宮に到着。

 

 

 

 

 

ここも多くのカメラマン。

 

 

 

 

 

高崎線内でビール飲みながら弁当を食べるのもこれが最後。やるせなくなる。

 

 

 

 

 

14日の大雪の名残が今も残っていて雪景色。
上野-大宮間にも雪が残ってたし、自身初体験の上野-青森全区間雪景色となりそう。

 

 

 

 

 

どんどん雪が増える。

 

 

 

 

 

2分程遅れて高崎に到着。すぐに発車となり上越線に入る。
沼田-水上間も18日まで運転見合わせとなっていた。確かに完全に雪国の風景。

 

 

 

 

 

水上で運転停車。
いよいよ上越国境の「運休区間」に入る。
JR東の公式発表では依然として「運転見合わせ」となっている。
見合わせ区間に突入するのも初体験。


確かにすごい雪だけど、冬の上越国境っていつもこんな感じじゃなかったっけ?という感じも。
しかし、これはきっと懸命に除雪作業をして下さった方々の尽力の賜物。
一説では、運休の理由は土合駅構内での貨物列車立ち往生だったとか。


新清水トンネルを抜けると、いつものように息を飲む美しい夜景。
この上越国境下り線の夜景もこれが最後。
初体験だったり最後だったり、下り「あけぼの」最後の夜は思い出深いものに。


しかしこの辺で眠気が限界。石打を過ぎたあたりでカーテンを閉めて就寝。
ベッドに横たわりながら聞こえる「カタンカタン」の軽やかなジョイント音、「ピーッ」という旅情あふれる汽笛。
あ~何で廃止なのか。速けりゃいいってもんじゃないだろうに。
未だに廃止を受け入れられないまま。zzz…。

 

 

 

 


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