2020年12月26日
昨晩乗車した「サンライズ瀬戸」。未明に突然クシャミ連発の音が聞こえてきて目が覚める。10連発以上いってたか?個室とはいえさすがに丸聞こえ。まさかまた昨日のあの人か?
再び眠りにつくと間もなくおはよう放送。
そして岡山定刻到着。例により「瀬戸」「出雲」切り離し儀式にギャラリーが集う。ちょっと密になってるように見えるけど…。
岡山を出たところでトイレへ行こうと個室を出ると、通路には雪のような白いツブツブが散乱している。何だこれ?岡山駅ホームの雪が切り離しギャラリーの靴に着いてたのか?いや、岡山駅ホームに雪は無かった。
よく見ると、どうやらこれはティッシュペーパー?どうやったかわからないけど、細かくちぎって丸めたようなティッシュペーパーが散乱している。ここでピンときた。完全に独断と偏見ながら、昨日のオッサンの可能性大。そしてこの白いツブツブはトイレまで延びている。
そして、トイレのドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、
籠城中の昨日のオッサン!
うわーっ!と思わず声を上げてドアを閉める。
何だ今の光景は?変な態勢で歯磨きしてたように見えたけど。朝から何という光景を見せられるのか?せめてカギくらい掛けてくれ。清々しいはずの寝台列車で迎える朝が悪夢に一転。あ〜もうゲンナリ。
部屋に戻り乱心のまま車窓を眺めると、本四備讃線はちょっと不気味な朝焼け。この朝焼けは嫌な予感。またしてもMr.悪天候の本領発揮となってしまうのか(*_*)
午前6時51分、児島に到着。ここでJR四国の乗務員に交代。
児島を出てトンネルを抜けると、そこは朝焼けの瀬戸内海が広がる瀬戸大橋。
下り「サンライズ瀬戸」のハイライトはやはりここ。朝の悪夢を忘れさせてくれる絶景。
夜が明けると昨日とは全く違う景色。これも寝台列車の醍醐味。特に朝焼けに染まる海となれば非日常感満点。
列車は瀬戸大橋を渡り終え四国の玄関口、香川へ。香川はなぜかモコモコとした山が多い。
そして定刻7時27分、高松到着。あのお騒がせオッサンが何食わぬ顔して下車していくのが見えた。こちらもなかなかの非日常体験だったような(・・;)
さて今日の「瀬戸」は琴平行き。高松でしばらく停車するので自分はゆっくり下車。方向幕もいつものように回送にならずそのまま。
高松駅ホームに下りると、ん?意外に寒い。長野に比べれば暖かいけど、思ってたより寒いな。あんまり防寒対策してこなかった。これはやっちゃったか?
あのオッサンの件はあったものの、今回も楽しい一夜だった「サンライズ瀬戸」の旅。また帰りも乗れることを願っていったん改札を出る。
やって来たのは高松での個人的定番、めりけんやさん。
例により釜揚げうどんを頂く。ビール飲みすぎで二日酔い気味の体に優しく染み渡る。う〜ん、美味い。
うどんを食べ終え再び高松駅へ。今日はまず宇和島へ向かう。次の列車は8時45分発の「いしづち3号」松山行き。
新幹線を思わせる顔立ちの8000系。
最後部8号車の一番後ろ12番席に乗車。この座席はコンセントが付いてるので狙い撃ち。
やはりコロナの影響か、ガラガラのまま高松を発車。JR四国でも指定席客への検札は省略されている。
先ほど「サンライズ」で通った宇多津デルタ線を松山方面へ進む。これを見るとこれから四国奥地へ行くワクワク感が湧いてくる。
宇多津で「しおかぜ3号」と連結し予讃線を爆走。沖に見えるのはしまなみ海道の島々か。
天気はいいですが、予報を見るとやはり思っていたより気温が低い。11月は北海道で雪の中釣りしてたのでそうそうの気温では怯まないけど、今回はあまり防寒対策してこなかったから不安になってきた。
11時15分、道後温泉で有名な松山に到着。しかしここはスルー。次の列車は同一ホームの先端に入線してくる珍しい形態の松山駅。
ここからは11時27分発の「宇和海11号」に乗車。
2000系アンパンマン列車での運行。定刻に松山を発車してグイグイ加速する。この「宇和海」は「しおかぜ/いしづち」の車窓とは一変、変化に富んだ車窓が堪能できる自分の中でもお気に入り区間。
予讃線の通称「愛ある伊予灘線」区間と分岐して内子線へ。爆走で一気にトンネル区間に突入する。
伊予大洲で再び予讃線に入り肱川を渡る。今回のメインターゲットは肱川河口のシーバス、とこの時は考えてたけど…。
八幡浜を出ると突如車窓に現れる巨大なマンモスのオブジェ。マンモスと聞いて昭和世代の自分がまず連想してしまうのは「はじめ人間ギャートルズ」
(;´Д`)
卯之町−伊予吉田間で突然現れる宇和海の絶景。トンネルとトンネルの間に一瞬だけ見える刹那の景色。油断してると見逃してしまう。
松山から1時間20分の12時47分、終点宇和島到着。今回も「宇和海」の爆走と絶景を堪能。
ここ宇和島でのお目当てはもちろんアレ。改札を出てとある店に向かう。
やって来たのは宇和島駅から徒歩5分ほどにある「ほづみ亭」。混んでるかと思いきや、幸い空いててすぐ入店。
オーダーしたのはもちろんこちら。宇和島名物鯛めし。これ食べたさに宇和島に寄り道。
宇和島の鯛めしはだし汁に漬けた鯛の刺身に卵を混ぜ、ごはんにぶっかけて豪快に口にかっこむという、イメージ鯛入り卵かけご飯。こんなの美味いに決まってますって。
美味くてお櫃一杯の白飯が瞬く間に無くなっていく。ビールも飲みたい。しかし今日はこのあとレンタカーを運転するのでガマン。
ゆっくり食べたつもりでもあっという間に完食。食べ終わるのが名残惜しくなる美味さだった。今度は夜来てビールと共に味わいたい。
食後にやって来たのは、こちらも宇和島駅から徒歩5分ほどの「つるの湯」。昔ながらの銭湯ながら、駅から近く鉄道旅行者にはありがたい存在。
次の列車の時刻が迫っているので長湯できずも、ここでひと風呂浴びて汗を流しさっぱりした。
宇和島探訪はこれで終了。駅に戻り15時28分発の普通 松山行きに乗車し、来た道を戻る形で八幡浜に向かう。
ホームに行くと、おっ?隣にはあの予土線名物車両が。
0系新幹線をモチーフにした鉄道ホビートレイン。初めてじっくり見れた。改めて見ると、かわいい(*´∀`*) こちらは15時20分、先行して発車していった。
自分はキハ54単行の松山行きに乗車。四国のキハ54や32はロングシートなので、せっかくの絶景なのに景色が見にくい。体を捻らせて景色を見ていたら、疲れていつの間にか落ちていた。
ふと気付くと山間部を走行中。よくぞここに鉄道を通してくれた、と思ってしまうような区間をゆっくり進んでいく。
16時25分、八幡浜に到着。ここで下車。
途中で交換する予定だった下り特急が遅れている為、ここ八幡浜でしばらく停車する旨の放送が流れてる。自分は改札を出て八幡浜港方面へ。
徒歩約10分でENEOSガソリンスタンド内にある格安レンタカーのCALレンタカー八幡浜店に到着。こちらでクルマをレンタル。
今日から31日大晦日まででホンダ フィットをレンタル。ここ八幡浜を拠点に四国の魚を追い求める。
まずは今晩の食料調達にエースワン八幡浜店へ。拠点に八幡浜を選んだのは肱川河口に通えることと、ここエースワン目当て。中でもすま鰹刺身と鶏ハラミ焼き鳥丼を狙っていたところ、運良く両方ゲット!
食料調達を終えて、伊予大洲へ向けてクルマを走らせる。拠点は八幡浜だけど、今日だけはナイターシーバスをやるつもりで、より河口に近い伊予大洲に泊まる。しかし想定外に寒くて、既にこの時点でナイターやる気ゼロ(*_*)
ここからはBGM付き。今遠征のBGMは倉木麻衣さんのOVER THE RAINBOW。倉木麻衣さんのアルバムらしい、いい曲揃い。中でもLove one anotherが印象的。テレビのテーマソングなどではない地味な曲らしいけど。
17時45分、今宵の宿となるオオズ プラザホテルに到着。しかし異様に寒い。天気予報を見ると気温3℃?さらに明日の朝は氷点下?四国ってこんなに寒かったっけ?四国は冬でもそれなりに暖かいと思い込んでいたけど、やっぱりやっちゃったっぽいな(TT)
ナイターは早々に断念して風呂に入ってエースワンの夕食タイム。またこれ食べれて感激。毎日食べたいけど、遅い時間に行くとまず残ってないので今日は奇跡的。
夕食を食べ終えて22時頃に就寝。この寒さの中、果たして明日から釣りは成立するのだろうか?zzz…。