2014年1月4日
札幌での正月グータラ生活は早くも終了。
旭山動物園号。
この楽しいJRビューも見納め。いつものことだけど、本当にあっという間だった。
4泊した「京王プラザホテル札幌」をチェックアウトし、これから帰路につくことに。
札幌駅で「スーパー北斗10号」を待っていると、「HBC」というテレビ局がやってきた。
道内Uターンラッシュ撮影のよう。そこへ「スーパー北斗1号」が到着。下車してくる乗客にカメラを向ける。
「こうやって撮影してたのか」と妙に感心。
札幌を離れる寂しい時。
この「スーパー北斗1号」は折り返し「10号」となり、約5分遅れで札幌を発車。
出火事故によるキハ183系「北斗」運休に伴い、「スーパー北斗」も時刻が変更されている。
今回は道内でまったく特急に乗っていなかったので、ちょっと違和感が。
すっかり体が普通列車仕様になってしまった。
車内はかなりの混雑かと思いきや、立ち客が数名出る程度。東室蘭を出る頃には空席も出始めた。
一連の事故の影響で乗客が減少しているのか、単にピークを過ぎただけなのか?
列車は5分遅れのまま進み森を通過。駒ヶ岳の雄大な眺めが広がる。
大沼を過ぎると眼下に函館の街並みが現れる。上り「スーパー北斗」のハイライト。
やがて市街地に入り、約5分遅れのまま函館到着。
続いて津軽海峡線の臨時「白鳥74号」に乗り換え。
この列車は自分の好きな485系。国鉄時代車特有の低いモーター音が何とも心地いい。
今や右も左もVVVFの時代。少しくらいは485系も残しておいてほしい。
485系「白鳥」は青函トンネルを爆走で駆け抜け、定刻に青森到着。
ここからはもちろん「あけぼの」。しかしその前に改札を出て、行きにも立ち寄った「青森まちなかおんせん」へ。
吹雪の青森駅。
あまりゆっくりはできなかったけど、やっぱり夜行列車乗車前に温泉に入れるのと入れないのとでは格段の差。
いい湯だった。
そして駅に戻ると、予想通りの光景が。
カメラマンでいっぱいだけど、上野のように非常線が張られる事もなく比較的平穏。
EF81「あけぼの」の勇姿をしっかりと目に焼き付ける。こうやって眺められるのもこれが最後かもしれない。
何でこんなにいい列車が廃止されなければいけないのか。未だに廃止を受け入れられないまま。
発車時刻が近づき、本日のお宿5号車ソロに乗車。
今回は日本海側上段、なおかつ進行方向向きというベストポジション。
発車時刻を数分過ぎたところでメロディが鳴り響き、「あけぼの」青森を出発。
雪の青森を後にする。
かなり強力な寒波が来ててヒヤヒヤしたけど、無事運行されて良かった。
しかしこの冬はまったく運休が無い。羽越線の強風規制値が緩和でもされたのか?それはないか。
残り期間「あけぼの」は絶対に運休させないというJRの気合いか?
わからないけど、利用者には有難い限り。
弘前。
大館。
秋田。
秋田からもよく「あけぼの」に乗ったな~。
EF81が威風堂々と入線してくるシーンに、年甲斐も無くいつも心ときめていた。
悪天候で1~2時間遅れて来たこともあったけど、幸い上りで運休を食らった事はなかった。
でもこの場合は上野到着が通勤ラッシュ時になる為、「あけぼの」は高崎線内で抑止。
特急なのに通勤列車が先に通され、その為、高崎で新幹線への振り替え乗車を呼びかけられる。
当然自分はそれに応じることはなく、必ず上野まで乗っていたけど。
秋田駅4番線ホームを見てると、そんなことを思い出す。
秋田を出ると羽越線に入り、車窓に荒々しい冬の日本海。
漆黒の闇に浮かび上がる白い波と集落の灯火。季節によっては漁船の灯りも。
この夜の日本海にいつも自分は見入ってしまう。
「きれい」と言うよりは「すごい」と言う言葉が自然と出てくる。
寝台列車の醍醐味である「非日常」を最も感じさせてくれる瞬間。
もうこの景色が見れなくなるのかと思うと、また涙が出てくる。
酒田を過ぎると日本海の車窓は一段落し、列車は早くも鶴岡。
ここから再び日本海が出現するけど時刻は23時30分をまわり、この辺で眠くなってきた。
明日の上越国境の雪景色に備えて、この辺りでブラインドを降ろして就寝。
「あけぼの」の夜は瞬く間に過ぎ去ってしまう。時間止まってくれ。zzz…。