強いものに従い 長いものにまかれろという嘘＜1027＞

私たちは、社会に出ると必ず耳にしたのが、
この言葉です。

社会の理不尽さに出くわすと、誰かが必ずいいました。
ため息と共に。

しかし、この言葉さえも、奴隷が奴隷として居続けるのには
都合がいい言葉ですね。

しかも奴隷が自分でいうのですから、どうしようも
ありません。
昔の人はこのようなことは、これ以上知ることもないのですから、
仕方がありませんけどね。

現在の社会は、まったくすべてにおいて、この言葉どうりではないですか？
この言葉を理由に怒りの矛先をあいまいにし、あきらめる習性を付けていたのです。

支配者には都合のよい言葉です。

私たちはどうでしょうか？

私たちはどうかすると、依存する気持ちが大変大きいのだと思います。
世界を見回しても、宗教に依存している人も大変多いのです。

日本人も信心深くないと思っていますが、実は皇室への依存度は
大変高いと思っています。

たとえば、韓国の元大統領が日本の天皇に向けて、「あやまれ」と
言ったとたんに、ほとんどの人が「失礼じゃないの」と思ったはずです。

これは、日本の皇室を思う日本人のこころを示す、バロメーターだと
思います。

日本人は心のどこかで皇室に頼っていると言わざるを得ないのです。
皇室は日本人の鏡のように、思い込んでいるだけですが。

日本人のこのように皇室に対しては、宗教とまったく同じように、
心が皇室に依存しているのです。

皇室があっての日本です。などと、評論家が言っても、「違うでしょ」と
思う人は、まずいないでしょう。
逆に「日本国あっての皇室でしょ」などと、言おうものなら、非難めいた
目を向けられると思います。


それらが、自然に私たちの心に住んでいるとしたら、それはまさに
皇室への依存がマインドコントロールされているからです。

私たちは、このように何かに依存したいという、気持ちをもっているのです。
その気持ちが、神を作り上げ、祭り、大切にしてきたのに、違いありません。
弱い私たちを、守るものが必要だった太古のむかしから同じなんです。
それはやはり、独り立ちできない、依存する心から、生まれたといっても
いいのではないですか？

これらは、すべて支配者たるものが現れたからです。
土地の奪いあいなど、戦いなどがあれば、強いものが指揮をとり、皆で
家族を守らないとなりません。
そうやって、支配者はできてきたと思いますが、小さな支配では物足りない、
よくばりな支配者が現れました。
戦いは大きくなり、たくさんの武器も必要になるでしょう。
そして、支配者が勝てば、多くの利益と権力を手にできるのです。

国民はすでに、支配者に依存していますね。

このように、支配者と依存するものとは、対局にあるのに、共存している
のが、現在の社会です。


私たちはそのような依存をやめるべきです。
そうすれば、支配者も依存するものがいなくなれば、支配とは言えないのです。

私たちはひとりひとりが、大切な愛と心を持っているはずです。
それ以上の依存は必要ないのです。

自分の愛と心を大切にするなら、依存は消えていきます。

さあ、あなたも、依存から脱皮しましょう。