7月31日
アフリカ、ニジェール共和国のクーデター。
7月31日AFPの動画に映るプラカードには、「私たちは、ニジェールにいるすべての欧米の軍隊の即時撤退を要求します」とフランス語で書いてあります。
マリとブルキナファソ、ギニアが、ニジェールへの欧米による軍事介入は彼らへの宣戦布告とみなすと警告。アルジェリアも介入を傍観しないと宣言しています。
ニジェールは、米国にとって、イスラム過激派に対する重要拠点の同盟国でした。西アフリカ~中央アフリカの「クーデターベルト」の国として、ニジェールはいわゆる「民主化に成功」。米国目線では、このあたりの旧植民地の資源国は、反政府勢力や民衆を抑圧して国際的に孤立ということになっています。 20世紀半ばのアフリカ諸国は、植民地支配の反動と伝統回帰から、社会主義が隆盛し、ソヴィエトと緊密なパートナー関係にありました。ロシアへの信頼依存度は高く、米国におけるアフリカ政策は、ウクライナ-欧州政策以上に重要課題といえます。
なぜいま? 1月の期間満了から3月、5月、7月と延び延びになった末に、黒海穀物協定からロシアが離脱しました。この協定下でウクライナの穀物(IMF貸付に紐帯された多国籍企業カーギル、デュポン、モンサントから出荷)の45%が、約束されたアフリカでなくヨーロッパに運ばれたにもかかわらず、そもそも世界の小麦市場で5%のシェアしかないウクライナを特に重要視して食糧危機や人道支援を騒ぎ立てる理由は、多国籍アグリテックが儲けなければならないという事情にほかなりません。
人道回廊を利用して多国籍アグリテックだけが儲けることが大切という分かりやすい構図がありました。 ロシアに対し制裁を科した上での決済・保険・航路安全・輸出品の肥料用アンモニアを港まで運搬するパイプラインについて、ウクライナと米国と国連のあいだで解決に至らず、ロシアはこの協定期間に、ウクライナ出荷の4倍量の穀物をトルコとの間で決済し、また船に保険をかけられないため、トルコを経由してアフリカに運んでいます。 これについて中国は安保理で、国連に対し、穀物協定におけるロシアへの協力を忠言しました。
西側はダブルスタンダードで、自国へのガスや原油の取引に使うロシアの銀行だけはSwift決済をゆるしています。茶番劇から離脱したロシアは、3月の延長以前に約束した通り、穀物をアフリカ友好国の最貧国に向けて無償提供し、現地の配送をサポートすることになっています。
親欧米政権を追放したニジェールのクーデターでは、ロシアの旗がたなびき、旧宗主国フランスの国旗を90度回して持ったりしているのが見えます。 アフリカのウラン産出国のトップ3である、ナミビア、ニジェール、南アのうち、親米国家はニジェールだけでした。
現在、米国はウクライナを使ってロシアを弱体化させられない局面にありますが、大局観でいえば、盤の中央はウクライナでなくずっとアフリカです。米国がウクライナで甘い汁を吸い火事を引っ込めないでいたら、アフリカで地震が始まって手遅れということです。アフリカは大変な緊張に直面しています。
「穀物提供は重要なことですが、十分ではないかもしれません。停戦を実現する必要があります・・・・プーチン大統領は、対話を行い、解決策を見出す用意があることを示しました・・・・今は相手側を説得する必要があります」 (アフリカ連合 アザリ・アスマニ氏のロシア・アフリカ首脳会談閉会演説の言葉、7月28日 Reuters International)
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アフリカ、ニジェール共和国のクーデター。7月31日AFPの動画に映るプラカードには、「私たちは、ニジェールにいるすべての欧米の軍隊の即時撤退を要求します」とフランス語で書いてあります。マリとブルキナファソ、ギニアが、ニジェールへの欧米による軍事介入は彼らへの宣戦布告とみなすと警告。アル… pic.twitter.com/6wqD3fWvwU
— Kfirfas (@kfirfas) August 3, 2023 " title="">アフリカ、ニジェール共和国のクーデター。7月31日AFPの動画に映るプラカードには、「私たちは、ニジェールにいるすべての欧米の軍隊の即時撤退を要求します」とフランス語で書いてあります。マリとブルキナファソ、ギニアが、ニジェールへの欧米による軍事介入は彼らへの宣戦布告とみなすと警告。アル… pic.twitter.com/6wqD3fWvwU
— Kfirfas (@kfirfas) August 3, 2023
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