アイリス あいりす 

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オバマ大統領 「火星への移住について」

2016-10-16 10:30:14 | 社会問題 日々雑感

 

(CNN) 私の最も幼いときの思い出の一つは、宇宙飛行士たちがハワイに帰還する際、祖父に肩車をしてもらい旗を振っていたときのものだ。これは我々が月面上に足を踏み入れる何年も前のことであり、火星に探査機を着陸させる数十年前のことだった。国際宇宙ステーション(ISS)からの写真がソーシャルメディアのフィードに現れるようになる1世代前のことだ。

私は今でも子どものときと同様、我々の宇宙プログラムに対し感嘆の念を抱いている。宇宙プログラムは我々の個性の本質的な部分を体現している。それは、好奇心や探求心、技術革新や創意工夫、可能なことの領域を広げ、そして、それを誰よりも先にそれを行うといったことだ。我々が勝利した宇宙開発競争は、計り知れないほど重要な技術的・医学的な前進につながっただけでなく、米国が宇宙開発の先頭にあり続けるために必要とされる素質を持った新世代の科学者や技術者を触発もした。

私が米大統領としての国民への最初の演説の中で、科学を正しい場所に戻すと誓った背景には、一つにはこうした理由があった。私の政府は政権に就いてから最初の数カ月で、米国史上最大規模となる基礎研究への投資を行った。また私はケネディ宇宙センターに行き、太陽系をより広く探査し宇宙をより深く見つめるため、宇宙プログラムの再考と再活性化を求めた。

これ以来、我々は米航空宇宙局(NASA)における技術革新に再び活気を与え、ISSの運用期間を延長したほか、宇宙産業の手つかずだった潜在力を活用することにより米企業が民間セクターの雇用を創出するのを支援してきた。

NASAは昨年だけで、火星に液体状の水を発見し、木星の衛星の1つに氷が存在する証拠も見つけた。また我々は、地球から30億マイル(約48億キロ)以上離れた冥王星の地形を高解像度で撮影して地図化した。各種の宇宙望遠鏡により、遠くの恒星を周回する地球に似た惑星の数々も新たに発見された。我々はさらに、小惑星と接触するための新たなミッションを推進している。これは小惑星衝突の脅威から地球を守る方法を学ぶうえで助けとなる一方、地球上における生命の起源についても得るところがあるだろう。我々は太陽系内のすべての惑星をフライバイ(接近通過)した――他のどの国も成し遂げたとは言えないことだ。そして我々は、税金を負担する人々のため、宇宙探査のコストを低下させ続けている。

我々は今週、米国をリードする科学者や技術者、技術革新に携わる人たちや学生の一部をピッツバーグに集める。我々のこれまでの歩みを踏まえ、次のフロンティアを探すための方法を夢見るためだ。わずか5年前、米国の企業は世界の商業打ち上げ市場に参入できていなかった。NASAの職員が地ならしを進めてくれたおかげで、今日では米国企業が市場の3分の1以上を占めている。ほぼ50州すべてにまたがる1000社以上の企業が、民間での宇宙開発に取り組んでいる。

我々は、宇宙における米国の物語の次の1章を開くのに不可欠な明確な目標を設定した。2030年代までに人類を火星に送りこみ、安全に地球に帰還させるというものだ。究極的な目標は、いつの日か火星に長期間にわたり滞在することだ。火星に到達するためには引き続き、政府と民間の技術革新者との間で協力していくことが求められるだろう。我々は既にかなり前進している。2年以内に、民間企業が初めてISSに宇宙飛行士を送りこむ見通しだ。

 
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