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広西930連続爆破事件(容疑者と背景)

2015年10月14日 01時02分59秒 | 日記
9月30日から10月1日にかけて、広西柳城県で起きた連続爆破事件は、その日のうちに容疑者が特定され、翌日には死亡と発表されました。容疑者が社会に恨みを抱き、SNS上で殺人の予告をしていた事が根拠になりましたが、彼がネットに書き込みをしたのは2013年の事なのです。

以下は、容疑者死亡を伝える「BBC中文」の報道です。

「BBC中文」

『中国警察側 柳城爆発事件の容疑者 既に爆発で死亡と発表』

2015年10月2日



「中国官方新華社は、広西柳州公安機関の報道を引用して、広西柳城県での爆発事件は既に解決し、容疑者は現場の爆発で死んだ、と報じた。

広西柳州市柳城県で、9月30日及び10月1日の二日間にわたって18回の爆発が発生し、且つ、爆発地点は、貿易ショッピングパーク・刑務所・柳城県大埔鎮政府・スーパーマーケット・停留場・病院・畜産局のホステル・生鮮食品のマーケット・疾病予防コントロールセンター等のそれぞれ違う公共の場所に分布していた。

・“被疑者死亡”

新華社は、警察は現場検証・調査訪問から、関係のビデオの検証・痕跡の検証に及ぶまでを行い、関係の証拠を収集した結果、爆破事件は、広西柳城県大埔鎮の33歳男子 韋銀勇(いぎんゆう)が起こしたと認定し、且つDNAの鑑定を経て、被疑者韋銀勇が事件現場の爆発で亡くなった事を確認した、と発表した。

報道は、容疑者 韋銀勇は、自ら時限爆破装置を作成し、自分で放置する、或いは、小包を装い人を雇って運送する等の方法を通して、前後して複数回の爆発を起こし、10人死亡・51人を負傷させるに至った、と述べている。

報道は更に、初動捜査の結果、容疑者韋銀勇は、採石の生産で付近の住民や関係の部門と対立が生まれ事件を引き起こした、と発表した。

これまで、この公式ミニブログ(微博)は、柳城爆破事件の最新の情報を配信していた。ただ、BBC中文網の記者は、柳州公安の公式微博上では、今のところ如何なる情報の配信も見つけてはいない。その他、独立の情報源でも新華社の情報を実証する報道は無い。

・以前の報道



これより前に、本部が広州にある《南方都市報》は1日(木曜)に、広西柳州市警察が、1日払暁5時頃に、柳城県に住む33歳 韋姓のチワン族の男子を追跡調査しているとの通報を配信している、と報じた。

報道は警察側の通報を引用して、この韋姓の男子は、香港・マカオの通行証を所持し、2014年12月1日にタイに向けて出国し、12月7日に大陸に戻った、と報じた。

報道は更に、この韋姓の男子は柳城県洛崖同境村大墳山 志毫採石場の職員だった、と指摘した。この他、その他の情報では、韋銀勇は採石場の爆薬保管員で、岳父(妻の父)は発破技士・妻は安全要員である、と称している。もっとも、《南方都市報》の事件関係の報道は、すぐにネット上から削除された。

・被疑者の書き置き?

この他、中国のユーザーは、韋銀勇がミニブログ(微博)及びウィーチャット(微信、WeChat)上で、“しかたなしの眼差し(无奈的眼神)”というハンドルネームで、度々書き込みをしているのを発見した。その中の、2013年7月30日12時55分に書き込まれた物には“俺はもうすぐ人を殺す、この地の政府が俺に破滅の道を歩ませるんだ。”と書かれていた。

他に、2015年9月19日16時51分の配信には、“ある社会が、もし善人が安心して気持ちよく暮らし、悪人が不安で焦りながら暮らすとしたら、悪人は絶えず善行を心がけるだろう。これに反して、もし善人が不安で焦りながら暮らし、悪人が安心して気持ちよく暮らすなら、善人は絶えず悪行を心がけるだろう。悪人が悪行を犯すのを恐れる必要は無い、恐ろしいのは善人が悪事を働かざるを得なくなった時だ。”、と書き込まれていた。

もっとも、今のところ他の独立した媒体は、ハンドルネーム“しかたなしの眼差し”が韋銀勇であるとの出所を証明してはいない。

・口をつぐむメディア



新華社の最新の報道以前に、中国の媒体上には24時間如何なる爆発事件に関する報道も完全に無くなり、しかも、SNS上にも、この爆発事件に関する如何なる討論も見当たらなくなった。

これより前に、ある海外の媒体は、中共中央の媒体宣伝を主管する部門である中宣部が、9月30日の晩、緊急通告を配信し、ローカルメディアのウェヴサイトに対して、広西柳城県の爆発事件については、新華社等の“権威ある媒体”の情報を転載できるだけとし・勝手に取材し勝手に編集してはならない・ミニブログ及びウィーチャットで情報を配信してはならない・特定のスレッドを立ててはならない・ライブ映像を流してはならない、違反した場合には直ちに是正し、一律削除する。新聞のクライアント・携帯WAP(Wireless Application Protocol)ウェヴサイトはこれに順う。インタラクティブリンクでは一律、誇大宣伝・集納(関係の記事を一箇所にアップする)・推奨をしてはならない、と要求したと報じた。

この報道について、一時、この情報の出所を証明する方法がなかったが、しかし、BBC中文網の記者は、ネット上を検索していて、これ以前には、連続して柳城の爆破事件を報じていた多くの媒体のウェヴサイト、澎湃(ほうはい、澎湃新聞は《東方早報》の運営する新聞のポータルサイト)・騰訊等が、爆発事件に関係したページを削除している事を発見した。本社が広西省省都南寧にある《南国早報》さえ、始めの頃のように、継続して爆発事件の情報を報ずる事はなくなっていた。

・ユーザーのコメント

新華社の最新の報道に対して、ユーザーは次から次へと意見を述べた。その中の一部は報道の内容を信じる物で、並びに警察側の迅速な事件解決を支持していた。しかし、同時に、多くのユーザーは報道の内容に対して疑問を抱いていた。

あるユーザーは、“俺は分からないんだが、先に誰が容疑者かわかって、その後確かめるのでないかぎり、どうして確定できるんだ???”、と述べた。

別のユーザーは、“一日目の爆発で犯人は自爆したんだろ、じゃあ二日目柳城で爆発が発生したのは、誰がやったんだ?”、と。

更に別のユーザーは、“採石の事で村人と対立が生まれたとして、どれくらいの対立が、この人物にこんなにも理性を失わせて気が狂ったように社会に報復をさせたんだ?それに、あれだけ多くの爆破を、全て容疑者一人でやったのか?”、と書き込んだ。

更にあるユーザーは、“軽々しく事件解決を信じるべきではないよ!とりわけ容疑者が既に亡くなったなんてさ、ひっきょう連続事件だ、公安部は自ら厳しく捜査すべきだ。”と述べた。」(「BBC中文」『中国警察側 柳城爆発事件の容疑者 既に爆発で死亡と発表(中国警方称柳城爆炸案嫌犯已被炸死)』2015年10月2日)


当局は容疑者死亡として、この事件を終わりにしたようです。それにしても、報道規制の敷かれる中、「BBC中文」は、独自の視点で取材をしていて面白いですね。一方、大陸でも、容疑者の家が判明している事もあって、地元の媒体が、翌日には家族を訪問し取材をしています。以下の記事は、「NANZAO.COM」からフェイスブック上へ、転載された物です。


・事件背景

『南華早報 柳城爆破の容疑者の家族を単独取材:採石場のもめ事は彼をこの上なく気落ちさせた(南早专访柳城爆炸疑犯家属:采石场纠纷让他无比沮丧)』
ー韋銀勇のSNS上のページの中に、“ある日俺が狂ったら、俺が一本気だった頃には、お前達に馬鹿のように弄ばれていた事を思い出して欲しい。”と書かれていた。ー

2015年10月2日 晚7:05

広西柳城連続爆破事件は、本日(10月2日)解決し、公式の報道では、警察側は33歳の容疑者韋銀勇が、現場の爆発で死亡したと認定した、と発表した。韋銀勇の家族は《南華早報》に対して、韋銀勇の採石場は、近隣の村民の要求のもと閉鎖を余儀なくされが、彼は政府が解決の方法を出さないために、この上もなく気落ちしていた、と述べた。

韋銀勇の弟羅さんは、“彼は、政府と社会に失望している、と話していました”。と述べた。韋銀勇は母方の姓を名乗っている。

公式の発表では、韋銀勇は、採石場の生産の事で近隣住民・関係の単位と衝突し、今回の事件を起こした。爆発では10人死亡・51人負傷、と報じている。

柳城県の志毫(しごう)採石場は2003年に開業したが、その頃から、韋銀勇は一貫して採石場の経理を担当していた。この採石場は、韋志毫の名から命名された物で、韋志毫は2009年に韋銀勇の岳父(妻の父)となっている。

志毫採石場は2010年に昇格した。羅さんは、当時、韋銀勇と韋志毫は100万元を超す設備を購入したが、この資金は銀行から借りたんだ、と話した。

しかし、新しい電圧アダプターと砕石機を導入したために、総面積が普通のサッカーコートよりも小さい採石場で、更に頻繁に爆発物が使用されるようになった。そのため近隣住民の強烈な反感を買う事となった。

何年も交渉したが結果は出なかった。2013年10月28日、柳城県大埔鎮同境村寨脚屯からの100名を超す憤激した村民が、1キロ未満の採石場に至り、設備を破壊して採石場を閉鎖せざるを得ない情況に追いやった。この採石場は韋銀勇の主要な収入源だった。

羅さんは、韋銀勇は過去に何度も現地の政府部門に対して、問題の解決を要求しており、現地の幹部に10万元の行政費を支払うと、たまさか争いは静まったかに見えたが、しかし事態は最後まで好転しなかった。2014年後半、韋銀勇は寡黙になった、と語った。

羅さんは、韋銀勇は採石場が再開する望みが無い事を知っていたが、しかし、彼はただ政府から解決方法を得られる事だけを期待していた、と。

韋銀勇は、自己の気落ちを全て騰訊(とうじん)のSNS上に記していた。羅さんは、関係のアカウントは確かに韋銀勇の物だと請け合った。

アカウントページの署名の中に、“ある日俺が狂ったら、俺が一本気だった頃には、お前達に馬鹿のように弄ばれていた事を思い出して欲しい。”と書かれていた。

寨脚屯(さいきゃくとん)の村民も、羅さんが採石場が破壊されたと話しているのを承知している。ある村民は、“彼の採石場が破壊されたのには理由があるんだ。”と言う。政府関係者が張り付いているので、この村民は名乗らなかった。

彼は、“窓が爆発の震動で割れたんだ、子供達は爆発音を怖がっている。”と述べた。

村民達は、採石場は韋志毫の土地に建っているんだが、しかし、彼等は先ず村民達の許可を得るべきだった、と述べている。

韋銀勇には、6歳の娘と1歳の息子がいる。彼の父親の羅さんは、爆発の発生する前日火曜日、彼が食事に戻って来たんだ、しかし、特に何も言っていなかった、と語った。“息子は誠実な子供だ、悪い考えは持っていないよ。”

爆発が発生した晩に、韋銀勇の父親と弟が身柄を拘束されたが、木曜の晩に釈放された。その後、金曜に韋銀勇の弟が再び拘束された。韋の妻と父も現在訊問を受けている。

家族は、韋銀勇が爆発事件を計画するとは信じられない、と語っている。羅さんは“俺は告発の事実など信じられない。証拠がまるで足りていない。”、と語った。」(『南華早報 柳城爆破被疑者の家族を単独取材:採石場のもめ事は彼をこの上なく気落ちさせた(南早专访柳城爆炸疑犯家属:采石场纠纷让他无比沮丧)』2015年10月2日 晚7:05)


・多発する爆発事件

広西柳州で起きた連続爆破事件は、当局の発表では、採石工場の経理を担当していた韋銀勇という人物が、個人的な恨みで起こした事件であると発表されました。彼の境遇は気の毒ではありますが、しかし、失業や無一文になる人物は、株バブルが崩壊した現在、中国国内に幾らでもいます。ですから、収入の途絶えた事や爆発物を取り扱っていた事をもって、連続爆破の犯人とするのは、根拠として弱いように思います。

既に述べたように、私はこの連続爆破事件はテロの可能性が高く、上記の韋銀勇という人物が起こした可能性は低いのではないかと考えています。それは、例えば、華字媒体やネット上で囁かれている話題とは別に、次の様な事情があるからです。

8月12日に天津で爆発事件が起きてから、9月30日に広西柳城で連続爆破事件が起きるまでに、大陸で起きた化学工場の爆破・火災事件(事故?)を書き出すと、以下の様になります。事故の起きた場所と時間に留意しながら、読んで頂ければ幸いです。


*8月18日 22時頃
広西省柳州市柳東新区の洛容工業園内の廃棄物処理工場で、突然、巨大な爆発音と共に火災が発生した。火焔は数十メートルの高さにまでのぼった。工場は巨大な爆発音と共に失火した。1時間後、現場は再び爆発音と共に突然、炎が大きくなった。ミニブログ「柳州観察」によれば、火災現場は廃棄物処理工場で、内部には約200バレルの廃溶剤しかなく、爆発が起きるはずはない、19日午前3時10分頃に鎮火した、と。ネット上のユーザーの情報では、爆発したのは塗装工場。死傷者数は不明。


*8月22日 20時40分頃
山東省淄博(しはく)市桓台県果里鎮東付村の潤興化工廠が、爆発炎上した。

Massive Explosion in Shandong China - CHINA SHANDONG EXPLOSION Chemical Warehouse ( RAW VIDEO )


工場のあちこちで火の手が上がり、黒煙が立ち上った。爆発地点から半径5kmは、程度の差はあれ震動を感じた。工場は民家から1kmも離れておらず、多くの民家のガラスが震動で割れた。空中には浮遊物が漂っていた。事件発生後、工場の西門には警戒線が布かれ、門に面した205国道は車両の通行を制限した。9人負傷し、病院に送られ治療を受けている。この工場は研究・生産・販売を行うファインケミカルの製造を行う企業で、年産30万トンのアジポニトリル等を生産していた。


*8月23日
河南省許昌長葛市陶楼村のライターの製造工場で火災が発生した。死傷者の報告は無し。

河南一打火機廠發生爆炸



*8月31日23時22分
山東省東営市利津県の浜源化工有限公司で、爆発が発生し炎上した。巨大な爆発音は10km先まで響いた。付近の建築は、爆風で被害を受けた。午前4時20分に漸く鎮火した。

山???利津?�外口?一化工厂?生爆炸


消防隊の内部通報によれば、8月31日の晩、浜源化工廠の500立方のベンゼンタンクが爆発し炎上した。通報を受けた後、東営消防支隊・山東総隊等75台の消防車が出動し、9月1日4時頃に鎮火した。職員1名死亡、1名重傷、5名行方不明。9月1日、新浪が《山東東営市利津県の爆発事故で既に5名死亡》という文章を発表し、死亡者の人数を報じたが、負傷者と行方不明については触れなかった。奇怪なことに、この文章は9月2日には削除されていた。


*9月7日 午後
浙江省麗水市開発区の南明化工廠で、爆発並びに火災が発生し、現場は黒煙に包まれた。死傷者については不明。蛇足だが、同日午後4時、北京大興地区にあるスターシティーモールで火災が発生し、炎は天まで届く勢いだった。更に、7日午前10時23分頃、S32申嘉湖高速道路の上海から嘉興に向かう途中、ツアーバスが炎上した。直ぐに避難したために、旅行客に怪我人は出なかった。


*9月15日 午前11時30分頃
遼寧省遼陽にある遼寧新興化工廠で、爆発が発生し炎上した。工場の向かいにはペトロチャイナのガソリンスタンドがあった。出火の原因は不明。爆発地点から1kmほど離れた場所に住む住民は、「何度も爆発音を聞いた、その後直ぐに黒煙が上がったんだ。後で、新興化工廠の石油タンクローリーが爆発したと知った。爆発地点の付近には、多くの小さな工場があって、東は遼陽の運営するプラスチック工場、西は建設会社、向かい側の200mほど先にはペトロチャイナのガソリンスタンドがある。幸い誰も怪我をしなかったし、タンクローリーの中にも人はいなかった。」と述べた。遼陽市宏偉区の公式報道によれば、15日午前11時30分頃、遼化医院西側の新興化工廠院内の石油タンクローリーが自然発火した、車内には少量の石油製品が残っていた。12時頃に鎮火した。死傷者無し、と。


*9月18日 早朝5時40分
河南省平頂山中鴻煤化公司で、爆発音と共に強烈なアンモニア臭のする白色の霧が、四方に広がった。



中鴻煤化に最も近い集落は、夏張荘村で村民は四千人を超す。村民は目まいを起こして倒れ、ある者は吐血し、多くの者が中毒症状を現した。家畜も家に残された犬も死んだ。



中共平頂山石龍区宣伝部の公式ミニブログ(微博)「美麗石龍」の発表によれば、6時30分頃、中鴻煤化工廠区のアンモニア合成塔の輸送管が破裂し、約15分間アンモニアが漏洩した。アンモニアの流出量は約300kg。工場側はすぐさま流出を止めることに成功。午前9時20分、平頂山環境監視センターが周囲を計測したところ、空気中からアンモニアを検出する事は出来なかった。この事故では20人が中毒、5人が重症、死者はいなかった、と報じた。



この報道に、現地の住民は怒り心頭。次々にネットに現状を書き込んだ。
騰訊網のユーザーは「くそったれ!11人死んで、52人負傷だ。まさか死者がいないと言うとは、しかも工場は未だに止まってないぞ。」
新浪のユーザーも「爆発したんだ、情況は深刻だ。今のところ中毒で二人亡くなった。100名以上が深刻な状態で、市の病院に運ばれ、その他、1000名程が区の病院で治療を受けている!」
河南省鄭州のユーザーは「みな中毒だ。まだ検出できてないって?みたところ計測機器に問題があるのではなくて、政治に問題があるようだね。」



前出の「美麗石龍」は、夜になって最新情報を発表し、午前10時までに、現場は処理を終えた。指導部組織が緊急に全面的な調査を行った結果、病院で検査を受けている者154人、入院して治療を受けている者41人、うち5人が重症、今のところ生命の危機のあるもの無し。



公式媒体中新網は、現地時間4時に、「平頂山のアンモニア漏洩で215人が病院で検査、5人が重症」と報じた。死者については、昼の12時頃、石龍区宣伝部の責任者が新京報に対して、1名の村民がアンモニア中毒で亡くなった、と述べた。


*9月28日 午前4時頃
山東省済寧市の金威煤電化工分公司で連続して爆発が発生した。火柱があがり、付近には強烈な異臭が漂った。有毒ガスが拡散したと疑った住民は、自主的に大慌てで避難した。中国青年網が済寧市の消防部門から得た情報では、「負傷者は無し」。

ある住民は、夜半に驚いて目を覚ますと、金威化工廠の爆発で、ドアを開けると大騒ぎで、向こう三軒両隣、歩くは走るは、みな逃げ出していた。テレビの画面では、人々はびくびくして、道路は人と車ばかりだった、と述べた。別の住民は、逃亡の様子を次の様に描写した。真夜中に大きな音が三度響いた。人も車も皆逃げ出した。夜が明けると、消防車が走り出して火が消えた。西北に臭気があったが、救急車は来なかったので負傷者は無かったはずだが、人々は恐れ驚き、酷く慌てふためいていた…、と。

その後、中国青年網の記者が済寧市119消防ホットラインに電話をして事実を尋ねた所、電話を取った職員は、事故発生後「死傷者は無し」、但し出火原因と救援情況等の詳細情報は未だ不明、と。

事件の紹介はここまでです。


私は、これらの化学工場の爆発が、全部が全部偶発的な物ではなかったであろうと考えています。それは、爆発が頻繁に起きているという事以外に、幾つかの特徴があるからです。

1、同じ地域で事故が起きる
先ず目を引くのは、同じ地域で起きている事です。例えば、山東省の場合には8月22日、31日の他に、7月16日にも日照市嵐山区にある山東石大科技石化有限公司で四度の爆発が起きています。同様に、今回の連続爆破事件の前にも、広西柳州で、8月18日に巨大な爆発音と共に火災が発生しています。

2、情報が規制されている
大陸の新聞、例えば「人民日報」は、ひところ、日付と曜日以外はデタラメ、と揶揄されていました。どの事件や事故も、たいてい情報は検閲を受けますが、テロのような事件の場合、当局の検閲はより厳しくなります。8月の天津で起きた大爆発や、今回の広西の事件は、非常に厳しく検閲を受けている事件と言えます。中共は、テロではないと発表しましたが、しかし、報道は、テロと同等に扱われている点は、興味深いと思います。

3、夜中に起きている
不思議な事に、人気のない夜中に起きる爆発が多いようです。化学工場の爆発は、8月12日の天津の爆発を始めとして、なぜか夜中に多く起きています。今回の広西柳州市の爆発も、30日午後3時から1日明け方にかけて起きています。


今回の連続爆破事件は、過去に柳州で爆発事件が起きている事や、検閲を強加しネットで話題を削除するような所は、大陸で頻繁に起きる化学工場の爆発や、中共当局がテロ事件を扱う時と似ているように思います。また、公共の施設で不特定多数を狙った所は、2014年4月30日にウルムチ南駅で起きた、刀で無差別に斬りつけ爆薬に点火した事件に似ています。今回の事件は、化学工場で起きたのではないが、化学工場の爆発に似ていて、テロ組織が起こした爆破かどうかは分からないけれども、テロ事件と似ています。

要するに、華字紙の伝えた中国ユーザーの意見、8月に広西柳州で爆発事件が起きている事、中共の今回の事件に対する検閲の強加等を考えると、テロである可能性が高まるのです。

もし、化学工場の幾つかの爆発が、誰かによって故意に起こされているとしたら、単に、会社や社会に損害を与える目的で行われているはずはありません。更に、工場の爆発が、何かを持ち出したり、何かを隠したり、或いは、何かの実験であるとするならば、それに連動して何かが起きるはずです。そうであるならば、何かを起こす人物は、韋銀勇の様な人物である可能性は低く、中共認定のテロ組織を含む、テロにせよ革命にせよ、社会を覆そうとする人物達であり事件であろうと思われるのです。


私は、習近平が行っている反腐敗運動は、始めのうちは、命を狙われ政変を企てられたのですから、当然の事であると思っていました。ただ、8月12日に天津で起きた事件や、今回の広西柳州で起きた事件を考えると、習近平のやり方は、間違っていたと言わざるを得ません。

習近平が先ずやるべきだったのは、報道の自由化、自由な言論空間を保障する事にあったのではないかと思います。弁護士を拘留したり、媒体やネットに検閲を掛けたりせずに、真実を伝えるよう誘導していれば、社会はもっと安定していたのではないかと思います。

それについて、例の化学工場の爆発の話しに戻ります。