私は、中国に住んでいたとき、
中国の国家重点大学(日本の旧国立一期校にあたる)の、
日本語科の授業を見学したことがあります。
大学生達は、習い始めに、自分の名前の日本語音を学んでいて、
見学していた私に、
きれいな日本語で、
「初めまして、私は呉中華(仮名)と申します」と、
自己紹介の挨拶をしてくれました。
学習するときに、自分の名前の漢字音を、
日本語音に直す事は、一見当たり前の事のように思えます。
当たり前の事なのですが、この当たり前には、
相手の国に対する礼儀が前提として含まれています。
日本人が中国語を学ぶときに、
自分の名前の中国語音から学ぶのも、
中国に対する礼儀です。
漢字は漢字文化圏では、
その地域の音で読むという暗黙の了解があるからです。
4.中国で金総書記の名前も、普通に中国語音で読まれて文句は出ていません
ところで、
漢字に、その国や地域の音で読まれるという原則があるのであれば、
韓国人の名前や地名は、
中国ではどのように読まれているのだろう?
という疑問が浮かびます。
答えは、
これも原則通り、
文字として漢字で書かれた物は、
中国では全て中国語音で読まれます。
中国人が中国語を話すのは当たり前だからです。
例えば、先月5月21・22日、
日中韓首脳会談が、
迎賓館で開かれました。
菅直人首相、温家宝首相、李明博大統領が出席しました。
(この会議、今回で第四回目ですが、日本は総理大臣、韓国は大統領なのに、
どうして中国は序列三位の温家宝さんなのだろう?という疑問はここでは置いておくとして)
以下は、その日の晩の全国放送CCTV(中国中央電視台)のニュースです
【CCTV 新??播】 2011-05-22 (1/2) China Central News Daily
10分45秒、日本の迎賓館の前でのレポートから始まる、
「中日韓首脳会議」の様子を伝えるレポートです。
放送で、「温家宝」が「Wen jia bao」(ウェンジアーバオ)と中国語で読まれるのは当然ですが、
「菅直人」も「Jian zhi ren」(ジエンジーレン)
「李明博」も「Li ming bo」(リーミンボウ)
全て中国語で読まれています。
また、以下は先月、5月20から26日まで、
胡錦濤主席の招待で、金総書記が非公式に訪問した、
5月26日夜七時の報道です。
【CCTV 新??播】 2011-05-26 (1/2) China Central News Daily
1分8秒からの報道で、
「金正日」を「Jin zheng ri」(ジンジェンリィ)と
中国語音で呼んでいます。
(金総書記の歓迎会には胡錦濤・賈慶林・李長春・習近平・李克強・賀国強・周永康が出席、
温家宝も含めて、それぞれ個別に会見するという、異例の歓迎ぶりでした。
また、この報道には、金総書記の映像がたっぷりと映っています)
別の報道では、
国連事務総長の
「潘基文」も「Pan ji wen」(パンジウェン)
と呼ばれています。
これらの人名は、中国で中国人が読む場合には、
全て中国語の音で発音されて問題にはなっていません。
過去に於いて、漢の武帝が朝鮮半島を平定して以後、
度々、中国と朝鮮半島の間では、
戦争が繰り広げられましたが、
その様な歴史に関係なく、
中国語音に対して、
韓国側から文句の出たという話を聞きません。
もし、万が一、韓国が中国に文句を言ったとしても、
中国は相手にしないでしょう。
漢字は、漢字文化圏では、その地域、その国の音で読むという、
暗黙の了解というか、原則があるからです。
ここが日本で、日本人が日本語で読むという原則がある以上、
「金正日」は「きんしょうにち」
「潘基文」は「はんきぶん」
「李明博」も「りめいはく(ばく)」と読んで問題は無いと思います。
以前は、
「全斗煥」は「ぜんとかん」
「金大中」は「きんだいちゅう」
と日本語音に従って、読んでいました。
それが、自然ですし正確な読み方です。
もし、日本の漢字の音読みに対して、
過剰に文句を言う国が在るとすれば、
それは、
日本に対して、
何か、思惑があるのです。
日本では日本の漢字は、
日本語音で読むべきです。
その原則を外してしまうと、
不見識でみっともない事になります。
「不見識でみっともない」とはどの様な事か?
例えば、中国に対して、
「金正日」「潘基文」「李明博」を
国連でもどこでも韓国語音で読んでいるのだから、
韓国語音で読め、と言ったらどうなるでしょう?
「中国はどこの国の植民地でもなく、
独立した一個の国だ。
我が国の漢字の読み方を、
どうして外国に決めて貰う必要があるのだ?」
と言い出すに決まっています。
自国の漢字文化を守るという
この様な中国の姿勢は、
日本も、学ぶべきと思っています。
自国の文化は、自分達で守るべきです。
漢字は、漢字文化圏では、その地域、その国の音で読まれるという、
暗黙の了解というか、原則があります。
その原則を崩してしまうと、
不見識でみっともない上に、
漢字は、漢字の用をなさなくなります。
以下に続きます。(もし宜しければ、拡散お願いします)
HQ【Kleiber】Brahms : Symphony No. 4 mvt 2【クライバー:ブラームス/交響曲第4番】
中国の国家重点大学(日本の旧国立一期校にあたる)の、
日本語科の授業を見学したことがあります。
大学生達は、習い始めに、自分の名前の日本語音を学んでいて、
見学していた私に、
きれいな日本語で、
「初めまして、私は呉中華(仮名)と申します」と、
自己紹介の挨拶をしてくれました。
学習するときに、自分の名前の漢字音を、
日本語音に直す事は、一見当たり前の事のように思えます。
当たり前の事なのですが、この当たり前には、
相手の国に対する礼儀が前提として含まれています。
日本人が中国語を学ぶときに、
自分の名前の中国語音から学ぶのも、
中国に対する礼儀です。
漢字は漢字文化圏では、
その地域の音で読むという暗黙の了解があるからです。
4.中国で金総書記の名前も、普通に中国語音で読まれて文句は出ていません
ところで、
漢字に、その国や地域の音で読まれるという原則があるのであれば、
韓国人の名前や地名は、
中国ではどのように読まれているのだろう?
という疑問が浮かびます。
答えは、
これも原則通り、
文字として漢字で書かれた物は、
中国では全て中国語音で読まれます。
中国人が中国語を話すのは当たり前だからです。
例えば、先月5月21・22日、
日中韓首脳会談が、
迎賓館で開かれました。
菅直人首相、温家宝首相、李明博大統領が出席しました。
(この会議、今回で第四回目ですが、日本は総理大臣、韓国は大統領なのに、
どうして中国は序列三位の温家宝さんなのだろう?という疑問はここでは置いておくとして)
以下は、その日の晩の全国放送CCTV(中国中央電視台)のニュースです
【CCTV 新??播】 2011-05-22 (1/2) China Central News Daily
10分45秒、日本の迎賓館の前でのレポートから始まる、
「中日韓首脳会議」の様子を伝えるレポートです。
放送で、「温家宝」が「Wen jia bao」(ウェンジアーバオ)と中国語で読まれるのは当然ですが、
「菅直人」も「Jian zhi ren」(ジエンジーレン)
「李明博」も「Li ming bo」(リーミンボウ)
全て中国語で読まれています。
また、以下は先月、5月20から26日まで、
胡錦濤主席の招待で、金総書記が非公式に訪問した、
5月26日夜七時の報道です。
【CCTV 新??播】 2011-05-26 (1/2) China Central News Daily
1分8秒からの報道で、
「金正日」を「Jin zheng ri」(ジンジェンリィ)と
中国語音で呼んでいます。
(金総書記の歓迎会には胡錦濤・賈慶林・李長春・習近平・李克強・賀国強・周永康が出席、
温家宝も含めて、それぞれ個別に会見するという、異例の歓迎ぶりでした。
また、この報道には、金総書記の映像がたっぷりと映っています)
別の報道では、
国連事務総長の
「潘基文」も「Pan ji wen」(パンジウェン)
と呼ばれています。
これらの人名は、中国で中国人が読む場合には、
全て中国語の音で発音されて問題にはなっていません。
過去に於いて、漢の武帝が朝鮮半島を平定して以後、
度々、中国と朝鮮半島の間では、
戦争が繰り広げられましたが、
その様な歴史に関係なく、
中国語音に対して、
韓国側から文句の出たという話を聞きません。
もし、万が一、韓国が中国に文句を言ったとしても、
中国は相手にしないでしょう。
漢字は、漢字文化圏では、その地域、その国の音で読むという、
暗黙の了解というか、原則があるからです。
ここが日本で、日本人が日本語で読むという原則がある以上、
「金正日」は「きんしょうにち」
「潘基文」は「はんきぶん」
「李明博」も「りめいはく(ばく)」と読んで問題は無いと思います。
以前は、
「全斗煥」は「ぜんとかん」
「金大中」は「きんだいちゅう」
と日本語音に従って、読んでいました。
それが、自然ですし正確な読み方です。
もし、日本の漢字の音読みに対して、
過剰に文句を言う国が在るとすれば、
それは、
日本に対して、
何か、思惑があるのです。
日本では日本の漢字は、
日本語音で読むべきです。
その原則を外してしまうと、
不見識でみっともない事になります。
「不見識でみっともない」とはどの様な事か?
例えば、中国に対して、
「金正日」「潘基文」「李明博」を
国連でもどこでも韓国語音で読んでいるのだから、
韓国語音で読め、と言ったらどうなるでしょう?
「中国はどこの国の植民地でもなく、
独立した一個の国だ。
我が国の漢字の読み方を、
どうして外国に決めて貰う必要があるのだ?」
と言い出すに決まっています。
自国の漢字文化を守るという
この様な中国の姿勢は、
日本も、学ぶべきと思っています。
自国の文化は、自分達で守るべきです。
漢字は、漢字文化圏では、その地域、その国の音で読まれるという、
暗黙の了解というか、原則があります。
その原則を崩してしまうと、
不見識でみっともない上に、
漢字は、漢字の用をなさなくなります。
以下に続きます。(もし宜しければ、拡散お願いします)
HQ【Kleiber】Brahms : Symphony No. 4 mvt 2【クライバー:ブラームス/交響曲第4番】