
さて次はPirámide de la Luna(月のピラミッド)です。

ここも傾斜がきつい階段です。空気が薄いので正直激しい運動はしたくないのですが、やはりここまできてすごすご立ち去るのも格好悪いので…
Pirámide de la Luna(月のピラミッド)の階段を上る。

こちらは太陽のピラミッドと違い途中までしか上れません。

月のピラミッドから死者の道を眺める。よく見ると車が走っているのがわかります。

降りるのは上るより勇気が要ります。ほら、手をつきながら降りてるでしょう。

Palacio de Quetzalpapálotl(ケツァルパパロトルの宮殿)と呼ばれている建物。

中庭。


柱に彫られたレリーフがかわいらしい。

月のピラミッドから死者の道をひたすら南下します。途中までは平坦ですが太陽のピラミッドを過ぎた辺りからアップダウンが激しくなります。ハァハァ言いながら歩くと左手にLa Ciudadela(城壁)が見えてきます。城壁に囲まれた建物のうち手前は何かの祭壇でしょう。奥の方はTemplo de Quetzalcóatl(ケツァルコアトルの神殿)です。

修復が進行中なのか上部は石材が剥き出しになっています。

Quetzalcóatlらしき頭部の像。結構精巧に作ってあります。

遺跡見物を終えて近所のレストランで昼食をとります。

やっぱりビュッフェ。あまり食べない人は一品料理を頼んだ方がいいかもしれません。

マリアッチの演奏です。
マリアッチ以外にアステカ人の舞踊ショーなんかもやってました。

ところ変わりましてBasílica de Guadalupe(グァダルペ寺院)に来ました。これは旧聖堂です。

コンサート会場みたいな形をしてるこちらが新聖堂。

Juan Pablo IIの銅像。調べてわかりましたがヨハネ・パウロ2世のことらしいです。前のローマ教皇のことですね。

新聖堂の内部。かなりの収容数があります。ミサはこちらで行うようです。熱心な信者が正面玄関から祭壇まで膝をついて歩き、何かの願掛けしてました。

なぜ新聖堂でミサを行うかと言えば、この旧聖堂内部の写真を見てもらえばわかるように、旧聖堂は潰れかかっているのです。もっと正確に言うならば地盤沈下で毎年1センチずつ傾きつつあるのです。

上を見上げた写真。ひたすらパイプで補強してます。

旧聖堂の傾き具合をカメラに収めました。傾くというよりはもはや完全にスロープ化していていつ崩壊してもおかしくはない現状です。

傾いてる側から撮った旧聖堂。建築物が地盤沈下で傾くというのはメキシコシティではよくあることで、むしろ傾いていない建造物の方が少ないのではないかとさえ思えます。
というのもメキシコシティはもともとテスココ湖に浮かぶアステカの都テノチティトランでありまして、スペインによる征服を機に湖を埋め立てて作られているので総じて地盤が軟弱なのです。ですからメキシコ市民にとって地盤沈下は割と身近な問題となっています。