
02/20 土曜日 メルコスール4日目(ブラジル)

滞在地:リオデジャネイロ(ブラジル)

昨日のどんよりした空が嘘のように晴れていい天気です。こうして見るとサーファーズパラダイスに負けてませんな。やっぱりビーチリゾートはこうでなくっちゃネ。

角度を変えてもう1枚。

東向きに撮ってみた1枚。天気でこうも変わるもんですね。

リオデジャネイロといったらコレです。ベタな題材、ビーチバレー。彼らは観光局に1セットなんぼで雇われて生計を立てているんでしょうか。本業が気になるところです。
今日は特に何をすると決めていないのですがこのままずっとビーチに居ても仕方ないので、コパカバーナを離れてリオのセントロに向かうことにしました。

メトロのCardeal Arcoverde駅。切符を窓口で買うと硬質プラスチックの磁気カードの切符を手渡されました。これを改札のスロットに入れるのかそれともタッチするのか、はてどうしたものかと悩んでると、通りすがりにオバちゃんが「ココに入れんねんで」とジェスチャーで教えてくれました。

プラットフォームはこんな感じです。きれいでもなし汚くもなし。この頃はまだ「ブラジルとは治安の悪い恐ろしいところだ!」と純に信じていたのでカメラを極力かばんから出さずにいて、写真を撮るときも周囲を過剰に警戒していたのでこういう出来損ないの写真になってしまいました。
ゆらゆら7駅揺られてCarioca駅で下車。地図を見るとこの近くから市電が出ているようす。ということで市電に乗るため市電駅を目指します。地図で見ると距離にしてわずか100mぐらいしかないのに歩けど探せど一向に見つかりません。

さまよい歩いてたらカリオカ水道橋(Aqueduto da Carioca)に出くわしました。写真で見る分にはきれいなところのように映っていると思いますが、実はここセントロなのに浮浪者がうろつき回ってる明らかにヤバいエリアのようです。
歩いていると10m間隔で小便臭い悪臭やら、道の窪みに溜まった生ゴミの汁の腐臭やらが太陽光線で熱せられて立ち上り、有無を言わせず通行人はそれらを吸引してしまいます。今後は夏場の生ゴミの匂いを嗅ぐとリオを思い出すことになるのでしょう。
オエッオエッと嘔吐きながら市電駅を探すもなかなか発見できません。交差点で地図とにらめっこして困った顔をしていると、親切なカリオカが「どこに行きたいの?」と英語で聞いてくれました。

親切なカリオカは炎天下5分以上歩いて、わざわざ市電駅まで連れて行ってくれたのです。このときばかりは口先だけでなく心からMuito obrigadoと言えましたね。言葉が分からないのでさっさとブラジル出国したいと思っていたけど、さっきの地下鉄の切符の入れ方を教えてくれたオバちゃんといい、この親切なカリオカといい、ブラジルが嫌いになれないっ!

市電内部はこんな風です。オープンエアーで脇はガラ空き、内装はほぼ木でできており年季が入ってます。この市電は1868年開業といいますから日本では明治維新の年に営業を始めたことになります。運賃片道BRL 0.6(=30円)
発車直後の映像です。向こう側に見える先っちょのもげたバドミントンのシャトルを伏せたような建物はメトロポリタン・カテドラル(Catedral Metropolitana)です。あれでも一応教会です。メキシコのグァダルペ寺院もかなりブッ飛んでいましたがこちらも相当なもんです。

オエオエ言って歩いてたカリオカ水道橋の上を市電が走ります。地上高10mはあるはずなのに、この高さをものともせず下から吹き上げるように生ゴミ臭い熱風が襲来し鼻腔を刺激します。
ご覧になるとお分かりのように結構なスピードを出して爆走します。住宅の壁や電柱もスレスレに走りますし、石畳の道に強引に敷設した線路なので上下の振動が激しく時折車体が浮きます。カーブでは片輪が浮いているような感覚でした。なかなか楽しい乗り物です。
(後編に続く)