映画「椿の庭」を観ました。
静かで哀しく、ため息が出るほど美しい映画。
古い日本家屋、庭の木々、池に泳ぐ金魚、紫陽花、椿、雨の雫…etc.
どこを切り取ってもとにかく映像が美しい。
効果的に使われる音楽も好ましく、静かに流れるピアノやチェロの音色、セリフが少ないのもいい。
語られないことの中にこそ、大切なものが詰まっている気がして。
そして何といっても、主演の富司純子さんが素晴らしい!
凛とした佇まいと美しい所作、気品ある声と話し方、着物の着こなし、すべてが洗練されていました。地味な色合いの着物姿もchicでお似合いでしたが、淡いクリーム色の着物を着た時の輝くような美しさは格別で、本当に素敵でした。
脚本・撮影・監督は写真家の上田義彦さん。
以前から上田さんの写真は好きでしたが、この映画は更に!
深く胸に響く映画に出合えたことが嬉しいです。
近年観た映画の中で一番好きかも。