札幌市のギター教室から!

札幌市でギター教室を開いている、Kギタースクールの辻林圭です。ギター&ウクレレを弾きたい方はぜひお越し下さい。

最近詩集が売れてきた、ような?

2015年01月10日 | 創作詩★★★ポエム★★★
詩集 銀河クジラの夢想
クリエーター情報なし
BCCKS Distribution



いやー、ほんのちょっとですよ。でもいろいろな電子書籍でちょびっとずつ売れてきたのは励みになります。
これからもよろしくおねがいします。
印税はまだまだ夢である。

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詩;バヌー

2015年01月10日 | 創作詩★★★ポエム★★★
星の煙りが[ゆで卵色の螺旋形]を描いて伸び縮みする中、バヌーは氷原の電波塔に設置された一人乗り用エレベーターで上空に向かった。

氷原に無数の小さな隕石が降り注ぐのを眺めながら、バヌーはホッとため息をついた。
疲れが体の半分を食いつくしてしまった。
只の[薬草取り]だった頃のことが懐かしい。
バナナの祭壇と彼の鞄はいまも密林に眠ったままだ。

電波塔の頂きに係留していた月見船に乗り込むと、煙りに咳き込みながら洗濯物を干しているミヤの姿を見つけた。
このユニコーン娘を背後から捕まえるには、音を消す靴が必要だ。

バヌーはあきらめて冷たい水で顔を洗うと、三日月コウモリがぶら下がっている小さなルーム・バー・カウンターの片隅でノロノロとシャツを着替え始めた。
真新しい厚めの生地のTシャツには『星屑収集人』と書いてある。

夢の続きは船の帆に溜まっていくけれど、財布の中は
死神でいっぱいだ・・・

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詩:ミヤ

2015年01月10日 | 創作詩★★★ポエム★★★
風もあまり吹かない
月のピーナツ畑では
望遠鏡が大きな口をあけて
愛しの衛星を呑み込んだ。

地下室から煙草のけむり。
薪の跳ねる音。
意識の香りが
バター色の蒸気を誘発する。

ミヤは蓋の隙間に犬を繋ぎ
洗濯物の放牧を済ませると
殺風景な月光サウナの湿度の高さに我慢出来ず
入江へ珊瑚のかけらを拾いに行きたくなった。

観測地点を徘徊している怪しい言語。
今夜は一段と蒸し暑くなりそうだ。

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