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シャワー無し、食事は宇宙食のみ、…閉鎖タンクの中で100日間我慢できたら200万円

2009-04-05 09:50:11 | Weblog
欧州宇宙機関(ESA)とロシア生物医学研究所(IMBP)で進めてきた有人火星旅行のための地上試験環境「Mars-500」
の準備が整い、公募で募集した6名のクルーを使った人が長期の宇宙旅行に耐えられるかを試験する地上実験が
3月31日、IMBPがあるモスクワの実験施設で始まった。

これから6名のクルーは実験施設内に作られた有人火星旅行用の宇宙船を模したタンク型の閉鎖環境で105日間の
共同生活を行い、閉鎖環境での長期生活が人の精神や健康にどのような影響を与えるのか、試験が行われることとなる。

公募に応募して見事に人類初の仮想火星旅行の宇宙飛行士に選ばれたのはドイツ人技術者のOliver Knickelさん(34)、
フランス人航空機操縦士のCyrille Fournierさんさん(40)、ロシア人宇宙飛行士のOleg Artemyezさん(37)、ロシア人
宇宙飛行士のSergei Ryazanskyさん(34)、ロシア人医師のAlexei Baranovさん(34)、ロシア人健康科学者の
Alexei Shpakovさん(25)の6名。

宇宙船を模した閉鎖タンクには生活に必要なベッドを備えた生活スペース(個室+リビングルーム)、共用のバス・トイレも
設置されているが、宇宙船では水は貴重な資源となるため、シャワーなどの設備はなく、お風呂の代りには内部に設置
されたサウナで汗を流してタオルで拭くだけ、また、食事もいわゆる長期保存が可能な「宇宙食」しかない他、外部との
通信も地球=火星間の通信時差を考慮してわざと20分の遅延が設定。もちろん、ヒマな時間を使ってインターネットを
楽しむということはできず、105日間とはいえ、当事者にとっては現実さらがらの厳しい実験となりそうだ。

今回の実験は105日間となるが、実際の有人火星旅行は片道で250日、往復で500日超の期間がかかるため、ESAとIMBP
では実験の成果を踏まえて、年内にも実験期間を500日にした長期実験を開始する予定だ。

ESAでは、今回の実験の参加者は、2万ドル(約190万円)が報償金として与えられるとしているが、果たして2万ドルは
高いのか安いのか、微妙だ。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904012022

こんなど不便な環境でやることも限られるのに200万円。先進国の人間ではやってられないだろう。ある意味刑務所よりも労苦が大きい気がする・・・。

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1 コメント

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火星へ送り込むのは大人より…… (河豚公国(かわぶたこうこく))
2009-04-05 14:24:18
 仲の良い中高生と、漫画と、ゲームとスナック菓子の組み合わせが、この手のストレスに対しては、一番持久力が強いんではないでしょうか?

 メンバーを男子のみ、あるいは女子のみにしないと、恋愛沙汰から全員死滅とか、逆に人数が増えてたとかが起きそうで、その辺は要注意ですが。

 いっそ、ジャニーズ事務所の若手とか、アイドルグループの女の子とかを送り込んでしまえば、地球に帰還後、莫大な収入を稼いでくれて、開発経費ぐらいペイできそうな予感もします。なにしろ、市場は地球規模ですから。
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