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家を追われ、職もない--サブプライムショック拡大の現実(USA

2008-07-21 07:55:33 | Weblog
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080720-OYT1T00688.htm?from=top

アメリカの低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付きが、世界の金融市場に激震を
与えてからほぼ1年。問題は収束に向かうどころか、拡大の一途をたどっている。

震源地アメリカでは、家を追われた「ローン難民」が急増し、政府系住宅金融会社までが経営危機
に陥った。世界的なインフレも巻き起こし、日本にも、ガソリンや食料品高騰が津波のように押し
寄せている。

「戦後最大の金融危機」の現場を追った。

「20年暮らした自宅を手放す気持ちが分かるか。もう涙も枯れ果てたよ」

米東南部ノースカロライナ州の元AP通信記者ウィリアム・トウさん(72)。自らは心臓病を
抱え、昨年4月には妻にがんが見つかった。夫婦の闘病資金で、年利11%、月額1368ドル
(約14万6000円)のローンが払えなくなった。

「金利を下げてもらえないか。妻が治療中なんだ」

ローン会社と何度か交渉したが、相手にされなかった。裁判所に自己破産を申し出て自宅を売却
した。妻は今春、亡くなった。

1988年に自宅を購入した時は、年6%程度の固定金利で30年ローンを組んだ。2000年に
借り換えた「サブプライム」は低金利が魅力だったが、数年後にはその金利が跳ね上がる仕組みに
なっていた。

8月からは同じ町内で、借家住まいが始まる。トウさんは、「政治家や住宅ローン会社の連中は、
私のような生活を一度、経験してみるべきだ」と憤る。

ロサンゼルスから車で約1時間。カリフォルニア州リバーサイド郡の高級住宅街には、スプリン
クラー付きの芝生の前庭が広がる。しかし、次々に目に飛び込んでくるのは、「差し押さえ物件」
「銀行所有」などの立て看板だ。

「急転直下の出来事でわけがわからない」

中古のワゴン車の中で一人暮らしを続けるガイ・トレバーさん(53)は悲嘆にくれる。

04年に四つの寝室がある2階建ての住宅(158平方メートル)を25万ドルで購入、その後、
住宅の価値は40万ドルにまで上がった。担保価値が上がったことから06年にローンを借り換え
た。返済額は倍に増えたが、「資産価値も上がり続けているので不安はなかった」。

しかし、住宅の価値は約半分に急落。住宅不況で、インテリア・デザイナーの職も失った。昨年
7月、自宅を差し押さえられ、妻と2人の子供とも別居した。「金もないし、仕事もないし、
希望もない」

米国のサブプライム貸し出しに問題があったのは確かだろうが、よくわからず借りてしまったほうにも問題があったとしか言いようがない。金融マンもいままでよい目みてたんでしょうが・・・。

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