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初の個人向け映画ファンド「忍-SHINOBI」が失速、元本割れも

2005-11-03 23:53:03 | Weblog
映画の製作資金を一般の投資家から集める日本初の個人向け映画ファンドとして
注目を集めた「忍-SHINOBI」の興行成績が、元本保証の目安である20億円を
下回る見通しであることが1日明らかになった。投資家への分配金はDVDなど
関連商品からの収益を加え、来年末に最終決定するが、興行成績が振るわなかった
ことで元本割れとなる可能性が高い。個人投資家のすそ野を広げるため、開発が
相次ぐ映画ファンドだが、商品設計の難しさを浮き彫りにした格好だ。

「忍」は、山田風太郎原作「甲賀忍法帖」をベースとし、松竹が仲間由紀恵、
オダギリジョー主演で製作。9月中旬から全国公開され、上映予定は11月上旬
までだが、10月末までの興行成績は約14億円で、最終的に15億円程度に
とどまる見通しという。

一方、映画ファンドは、松竹がみずほフィナンシャルグループと開発し、昨年から
今年にかけて売り出された。製作費と広告宣伝費などを合わせた総事業費
15億円のうち、5億円分が個人投資家向けに募集され、一口10万円で1300人の
個人投資家を集めた。

今回の映画ファンドの元本保証は、興行成績20億円を目安としている。投資家への
分配金は、今後のDVD販売やレンタル料金などを加味して来年末に算出されるが、
一般的に関連商品からの収益は興行成績に大きく左右されるため、元本割れとなる
恐れが強まっている。

「忍」の興行成績が振るわなかった理由について、松竹では「同時期に公開された
『四月の雪』や『チャーリーとチョコレート工場』などの影響を受けた」とみている。
また、元本割れについては「映画ファンドは金融商品の一つで、その可能性も
ご理解いただいているはずだが、今後のDVD販売やレンタル収入で、元本保証の
ボーダーラインは変わる。何とか挽回(ばんかい)したい」(映像企画部)と説明している。

>>2以降につづく


引用元:産経新聞ENAK
http://www.sankei.co.jp/enak/2005/nov/kiji/02shinobi.html
関連スレ:
【映画】ごくせん効果“仲間ファンド”に5億円-映画「忍-SHINOBI」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1111701730/

試みとしては面白かったものの、そもそも日本市場のみ相手にする作品では難しいかもしれない。DVDでの販売しだいで、元本われを避けることも考えられるかもしれないが、よほどのお宝?映像でもエクストラで追加しないと、爆発的なHITはありえない。やはり元本われ?

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『SHINOBI』映画ファンド失速というが・・・ (一映画ファン)
2005-11-19 20:18:55
元本保障20億円という数字自体が、元々無理があったと思う。アニメ(名探偵コナンやドラえもんといった)を除いて、興収20億円以上を上げる日本映画は、年4,5本に過ぎません。今年は日本映画が好調で、松竹系でも『妖怪大戦争』『亡国のイージス』と興収20億円を上回る大ヒット作を連発しましたが、そういつまでも好調は続かない、ということでしょう。映画ファンドに投資しようとする人は、日本映画の興行状況を調べてから行動すべきでしょうね。ハリウッド映画の大作とは状況が違うのですから。
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