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空白の2年”が致命傷に 1年で300社以上の採用試験に落ち続けた40代元大手金融機関勤務の男性

2012-09-23 11:01:09 | Weblog
引きこもりしていた中高年たちが、いまの日本で再就職しようと思っても、なかなか
うまくいかない。

 40代前半のAさんの場合、この1年間に300社以上も応募し続けながら、採用が決まら
なかったという。

■元大手金融機関勤務なのに届くのは「お祈りメール」ばかり

 大手金融機関に勤務していたAさんは退職後、2年余りの“空白期間”を経て、再就職
活動を開始した。それが、昨年9月のことだ。応募先は、一般企業だけでなく、公益法人
、学校法人、官公庁など、多岐にわたる。

「正社員で入ろうと思ったら、ハローワークに行ったり、求人サイトにも、自分の履歴書
や職務経歴書を登録しておくと、関心を持った企業がアプローチして来たり、お勧めの
会社を紹介するメールが送られてきたりするので、それを見て自分で応募します。人材
紹介会社では、キャリアコンサルタントと会って、自分がどういうことをやってきたのか
、どういう仕事を希望しているのかなどの話をしました」

 それこそ、Aさんは、毎日のように就職試験を受け続けた。1日に3社連続、トリプル
ヘッダーで、面接に臨んだこともある。

 夏の暑い日は、スーツにネクタイ姿がさすがにきつくて、スターバックスやタリーズ
などで、へたばっていた。

 そして、面接を受けると、そのたびに「今後のご健闘をお祈り申し上げます」などの
文言の入った『お祈りレター(メール)』という通知が届いた。なかには、求人して
おきながら、“お祈り”が来た直後に、破たんした会社もある。

 さすがに、何度も心が折れそうになった。

 300社以上落ち続けたことについて、Aさんは、こう振り返る。

「この歳になると、年功序列の会社は、給与が高くなるし、管理職としての能力を求め
られる。日本的なところでは“年下の上司の下で働けますか?”と言われることもある。
それに、しばらく仕事の現場から離れていた。金融業界では、ほんの2年ほどの期間でも、
急激に変わってしまい、現場で毎日、情報をやり取りしていないから、知識がアップデート
できていない。必要なのは、日経新聞に出たようなみんなが知っている情報ではなく、
大手町の飲食店で密かに会合を持ったときに仕入れたような話。現場から遠ざかっていた
ことが、結果的にマイナスだった」

 引きこもりしている人たちにとって、空白期間が長ければ長いほど、致命的になるのである。

 日本の会社は、基本的に出戻りが許されない。

 一昔前なら、B銀行を辞めても、C証券で働くことができたという。ところが、いつの
まにか、C証券は、B銀行の子会社になってしまう時代になった。いまは、そういう
世界だと、Aさんはため息をつく。

「仕事を失ったり、転職したりすることは不思議ではないという考え方が、日本の採用者
側に浸透していないところがあると思うんですよ」

<以下略。省略部分はソース参照>

ソース:ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/24713

転職市場がもう一つ整っていないから、失業率が上がるとさらにきついことになりそう。
一方、そんな状況だから正社員はますます既得権益から離れられない。悪循環。

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