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名古屋が怯える“ストロー現象”、経済効果10兆円のリニア新幹線は「両刃の剣」

2013-12-15 12:09:02 | Weblog
平成39年に予定されるリニア中央新幹線の東京~名古屋間開業では、大阪への延伸が
57年とされており、関西では「このままでは取り残される」と、大阪までの同時開業を
求める声が上がっている。だが、実は“危機”を感じているのは関西だけではない。名古屋
では今、東京~名古屋間がわずか40分で結ばれ“1つの経済圏”になることで、名古屋の
ヒト、モノ、カネが首都圏に吸い取られる“ストロー現象”が懸念されている。国家的な
巨大プロジェクトで、地域活性化の大きな起爆剤と期待されるリニア新幹線は、名古屋に
とって「両刃の剣」にもなりかねないのだ。

■「どえらい危機!」

 9月18日、JR東海はリニア中央新幹線の中間駅やルートの詳細を発表した。これを
受け、名古屋市の河村たかし市長が放った言葉は「大きなチャンスだが、どえらい危機!!
」だった。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの試算では、名古屋までの開業から50年の
経済効果は10兆7千億円。当然、地元・名古屋には「地域活性化の起爆剤になる」と
期待も大きい。ある地元金融機関首脳は、「東京と40分で結ばれれば、名古屋が東京の
バックアップ機能を果たす拠点になりうる。東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)
への関心が高まっており、名古屋には大きなアドバンテージがある」と指摘する。

 では、河村市長が思わず漏らした「どえらい危機」とは何なのか。それは、「40分」に
変わる東京-名古屋間の時間距離だ。トヨタ自動車の首脳も、「出張のしかたなどが変わる
かもしれない…」と、その影響を図りかねている。「40分」という時間距離は、日本経済
に大きな変化をもたらす可能性を持っているのだ。

■東京・名古屋が1つの経済圏に

 「40分の時間距離」は、東京と名古屋を“1つの都市圏”に変える。10兆7千億円と
いう経済効果は、まさにこれによって仕事の効率化、生産性向上が期待できることから
弾き出された数字でもある。

 この効果が表れるには、スピードアップ効果を享受でき、産業集積の高い場所である-
という条件が必要になるという。すると、1番効果が高いのは東京都、2番目が愛知県。
産業別には東京でサービス・金融業、愛知では製造業の生産額増加が見込まれている。

 だが、これは名古屋の人、モノが首都圏に吸い取られる“ストロー現象”が起きかねない
ことも意味する。首都圏に本社を置く企業が、名古屋に置いていた拠点を本拠地に集約する
動きにつながることが考えられるからだ。

 では、名古屋はこれにどう対処するのか。河村市長は「名古屋は東京と大阪からも来られる
ど真ん中にあり、立地条件も良い。ハード、ソフトともに(人を呼び込めるよう)日本一、
世界一のものを何かをつくらないといけない」と強調した。

ソース:MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/131210/wec13121007010000-n1.htm

ストロー現象はあすかもしれないが、おそらくリニアの往復代金は3万円ぐらいになるはず。
今でも結構なスピードで往復できることを考えるとそれほどでもないのでは??

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