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 巷間の話題をだらだら論評。

パソコンが売れなくなったのは「ウェブ時代」だから…か?[

2007-04-25 00:07:49 | Weblog
PC市場は、そのスピードこそ落ちているとはいえ、世界的には伸びているとされる。
ただ、国内の、デスクトップPCなどコンシューマー向け市場では不振が続いている。
その背景にあるのは……。

☆市場の先端で行き詰まるPC

小売店でのパソコン販売データを見ると、台数、金額とも前年を下回る状況がここ数年
続いている。特にデスクトップPCの状況は惨憺たるものである。

家庭向けのデスクトップ商品といえば、地上デジタル放送や録画機能に対応した、いわ
ゆるAVパソコンが主力商品になっているわけだが、薄型テレビやDVDレコーダなどのAV
専用機、あるいは家庭用ゲーム機などとの争いでは、PCの分が悪いことを指摘する意見
は多い。シェア変動という意味での各社の一喜一憂はあるものの、市場のボリューム全体
が地盤沈下を続けることに対する危機感はいまや共通のものとなっている。

☆ウェブがもたらしたPCへのニーズの変容

しかしコンシューマー向けPCの不振は、必ずしも家庭におけるPCの利用が減っていること
を意味するものではない。なぜなら、この間のインターネット利用の成長スピードが一向
に衰えていないことは、いろいろな指標から見て明らかだからだ。過去5年で考えても、
検索やECを中心に利用は順調に拡大している。最近ではブログやSNSなどに代表される
CGMサービスやユーチューブなどの動画配信、あるいはネット証券など金融系サービスに
至るまで、その幅はさらに広がっている。

余談だが、最近あるところからの依頼で生活者のインターネットサービスに関する利用
状況を調査した際、こうしたいろいろなサービスの中でもインターネットバンキングの
普及率が飛び抜けて高いのが目を引いた。これについては公式の統計がないので以前から
どの程度の利用者がいるのか気になっていたのだが、改めてインターネット利用の層が厚く、
深くなっていることを実感した。

いまや家庭でのパソコンの利用目的の大部分を占めるのがインターネット利用ということ
になっている。既にメールやニュースなど一部の機能は携帯電話に移行しつつあるが、
その一方で、ワープロや年賀状、家計簿、ゲームといったかつてのパソコンの人気アプリ
ケーションそのものが、ウェブ上のサービスにどんどん取り込まれているのも事実である。

こうしたアプリは、PC側での処理負担を軽くする代わりにサービスの主体をサーバ側で実行
するシステム構成になっているため、クライアント側では、最新のブラウザが動作すれば
さまざまなサービスやアプリケーションが楽しめるという状況になった。その結果、これ
までのPCで求められてきた性能の向上に対するニーズが、ある意味でサーバ側に吸収されて
しまった形になっている。これが日本など先進国を中心にした現在のPC市場において、重要
な意味を持つ側面になっている(抜粋)

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0704/23/news021.html

 WEBにサービスが移行しているのは事実にしても、ネットのサービスが進化したら進化したで、PCの性能が多少ともハイスペックなものを要求してくるのもまた事実のような・・・。PCが売れなくなっているのも性能の進化が一段落したからではなかろか??

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