1960年代に日本に本格的に入ってきたボウリングは、中山律子さんを始めとする
アイドル的人気女性ボウラーたちの出現もあって、一躍、国民的人気スポーツに
なったものの、後が続かず急速に低迷。
スコアボードのコンピュータ化などによって一時的に持ち直したこともあったとはいえ、
最盛期に3600カ所に達したボウリング場も、今では日本全国トータルで923カ所にまで
減少し、現在でも年平均10カ所のペースで閉鎖が続いている。
そこで、今回はこのような厳しい経営環境のもと、業界団体である日本ボウリング場協会の
トップとして、そして相模原パークレーンズの2代目経営者として、状況の好転に向けて
努力を続けている中里則彦さん(53歳)に、業界低迷の要因や、そこからの脱却策について
お話をうかがった。
■このままでは衰亡しかねない厳しい業界環境
子どものころはプロボウラーを志し、玉川大学を卒業すると同時に、父親が経営する相模原
パークレーンズに就職し、1997年に社長就任。まさに業界一筋の人生を歩んできた中里さんは、
誰よりもボウリングを愛するがゆえに、その危機感も人一倍強烈だ。
「レジャー白書によると、2009年から2010年にかけての1年間だけで、日本のボウリング
人口は2210万人から1780万人にまで落ち込んだんです。この勢いで減り続けたら、業界は
衰亡しかねません。
ボウリング場の顧客層は、常連客を主力とする“競技ボウラー”と、レジャーとして楽しむ“
一般ボウラー”に大別されます。その中でも特に一般ボウラーの減少が著しいですが、競技
ボウラーも来場頻度が徐々に低下してきており事態は深刻です。
首都圏のセンター(ボウリング場)はそれでも比較的善戦していますが、長期不況の直撃を
受けている地方都市のセンターは、経営的に厳しい状況に置かれているところが少なくあり
ません」
日本のボウリング業界は、ラウンドワンがマーケットシェアの30%以上(売上ベース)を
占める一方、残り70%弱を全国の中小規模のボウリング場が分け合うという構造になっている。
テレビCMなどメディアを活用しているラウンドワンは、売り上げの実に9割を一般ボウラーが
占めているが、そのほかの地域密着型の中小ボウリング場では売り上げの半分以上を競技
ボウラーが占めているという。
「1センター当たり100人程度の常連客がいると仮定すると、全国に約900センターあります
から、日本全国の常連客は約9万人となります。つまり、日本全国に約1800万人いるボウラー
の中の、たった0.5%の顧客が中小ボウリング場の売り上げの半数以上を占めているという
構造になってしまっているのです。
しかも、その0.5%の常連さんたちの来場頻度も低下してきているわけですから、我々としても、
こうした構造を何とか変革して、業界としてのサバイバルを図っていくことが差し迫った課題と
なっているのです」
※長文のため、以下割愛。因みにこれ以降の記事には
■新規顧客開拓に効果的な意外な方策とは?
■カギを握るのは、新規顧客の定着化
■「檻から出ろ」と言っても出にくい現実
■日本のボウリング業界に明日はあるのか?
といった小見出しが続きます。
●ボウリング参加人口の推移
http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1202/17/l_ah_simada0.jpg
ボウリングそのものに一種の古さを感じてしまうのは否めない。
若年層の取り込みと他の競技との相乗効果(ボウリングの効能が他のスポーツにも役立つとか)
でも追求するとか。
アイドル的人気女性ボウラーたちの出現もあって、一躍、国民的人気スポーツに
なったものの、後が続かず急速に低迷。
スコアボードのコンピュータ化などによって一時的に持ち直したこともあったとはいえ、
最盛期に3600カ所に達したボウリング場も、今では日本全国トータルで923カ所にまで
減少し、現在でも年平均10カ所のペースで閉鎖が続いている。
そこで、今回はこのような厳しい経営環境のもと、業界団体である日本ボウリング場協会の
トップとして、そして相模原パークレーンズの2代目経営者として、状況の好転に向けて
努力を続けている中里則彦さん(53歳)に、業界低迷の要因や、そこからの脱却策について
お話をうかがった。
■このままでは衰亡しかねない厳しい業界環境
子どものころはプロボウラーを志し、玉川大学を卒業すると同時に、父親が経営する相模原
パークレーンズに就職し、1997年に社長就任。まさに業界一筋の人生を歩んできた中里さんは、
誰よりもボウリングを愛するがゆえに、その危機感も人一倍強烈だ。
「レジャー白書によると、2009年から2010年にかけての1年間だけで、日本のボウリング
人口は2210万人から1780万人にまで落ち込んだんです。この勢いで減り続けたら、業界は
衰亡しかねません。
ボウリング場の顧客層は、常連客を主力とする“競技ボウラー”と、レジャーとして楽しむ“
一般ボウラー”に大別されます。その中でも特に一般ボウラーの減少が著しいですが、競技
ボウラーも来場頻度が徐々に低下してきており事態は深刻です。
首都圏のセンター(ボウリング場)はそれでも比較的善戦していますが、長期不況の直撃を
受けている地方都市のセンターは、経営的に厳しい状況に置かれているところが少なくあり
ません」
日本のボウリング業界は、ラウンドワンがマーケットシェアの30%以上(売上ベース)を
占める一方、残り70%弱を全国の中小規模のボウリング場が分け合うという構造になっている。
テレビCMなどメディアを活用しているラウンドワンは、売り上げの実に9割を一般ボウラーが
占めているが、そのほかの地域密着型の中小ボウリング場では売り上げの半分以上を競技
ボウラーが占めているという。
「1センター当たり100人程度の常連客がいると仮定すると、全国に約900センターあります
から、日本全国の常連客は約9万人となります。つまり、日本全国に約1800万人いるボウラー
の中の、たった0.5%の顧客が中小ボウリング場の売り上げの半数以上を占めているという
構造になってしまっているのです。
しかも、その0.5%の常連さんたちの来場頻度も低下してきているわけですから、我々としても、
こうした構造を何とか変革して、業界としてのサバイバルを図っていくことが差し迫った課題と
なっているのです」
※長文のため、以下割愛。因みにこれ以降の記事には
■新規顧客開拓に効果的な意外な方策とは?
■カギを握るのは、新規顧客の定着化
■「檻から出ろ」と言っても出にくい現実
■日本のボウリング業界に明日はあるのか?
といった小見出しが続きます。
●ボウリング参加人口の推移
http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1202/17/l_ah_simada0.jpg
ボウリングそのものに一種の古さを感じてしまうのは否めない。
若年層の取り込みと他の競技との相乗効果(ボウリングの効能が他のスポーツにも役立つとか)
でも追求するとか。
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