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住宅業界が悲鳴…業界総がかりで準備した仮設住宅用資材、「みなし仮設」導入で在庫山積みに

2011-06-17 08:33:01 | Weblog
みなし仮設住宅制度の導入が遅れたことは、住宅メーカーにも大きな打撃を与えた。
仮設住宅の建設予定戸数がいきなり減少したためで、震災直後から政府の求めに応じて建設資材を
準備してきたメーカーは、行き場のない在庫の山に頭を抱えている。

「柱や合板からユニットバスまで、1千戸分以上の在庫を抱えそうだ」
大手住宅メーカーの担当者がため息をついた。

政府は震災直後からプレハブ建築協会に仮設住宅の供給を要請。必要な戸数は4月上旬、約7万2千戸に達し、
専門のプレハブリース業者のほか、通常はプレハブを扱っていない住宅メーカーも含めて、住宅業界が総掛かりで対応した。
そんな状況がみなし仮設導入後に一変。必要戸数が激減し、約2万1千戸分が宙に浮いた。
各社は発注済み資材のキャンセルを強いられ、間に合わない分は大量在庫となった。

住宅メーカー幹部は「仮設用に通常の住宅資材を短く切断して利用したり、ユニットバスも小型のものを
特別に注文したりして対応してきた。今さら通常の顧客向けに転用することはできない」と指摘。
「最終的に廃棄処分も考えなければならない」(大手住宅メーカー)との声もある。

業界側は水面下で政府と対応策を協議している。しかし、政府は「資材調達は業者の責任だ。国費での負担軽減などは
一切考えていない」(国土交通省)とにべもなく、業界からは「今後は政府への協力を控えたいのが本音だ」(別のメーカー)
との不満が漏れる。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110616/biz11061622440036-n1.htm

業界の良心が空回り??些か残念な話ではある。政府と協議しようにも機能しているとは言えない状況だし・・・。