霊場巡りといえば、空海の足跡を巡る四国八十八ヶ所が大御所。
関西では西国三十三観音巡りが有名で、これに、関東の坂東三十三観音と秩父三十四観音を合わせると百観音霊場巡りとなります。
一方、お不動さんは関東で人気があります。
これは、成田不動での霊験によって子宝に恵まれた初代市川團十郎が、東京の歌舞伎小屋で不動明王を演じ人気を博したことも影響しているのでしょう。
また、これとは別に、平安時代、茨城出身で関東地方を独立させようとした将門が、藤原氏+朝廷側と敵対したとき、密教僧が京都から成田に送り込まれ、朝敵退散のための護摩焚きによって将門を倒したということで、成田山は関東を護ったという話と結びつくのかもしれません。
ただし、将門は東京人から愛されている面もあり、ちょっと根拠に乏しいかもしれません。
涼麻父の実家は、将門を鎮魂している(or 封じ込めている)神田明神の神域なので、ちょっと複雑な心境です。
平安時代に始まり江戸時代に民衆に広まった四国遍路や西国観音霊場巡りに比べて、関東三十六不動は比較的、新しくて、1987年開創です。
涼麻父は、2003年6月から巡り始めて、2009年6月に結願しました。
それでは、御朱印+御尊影+童子像を一挙公開
最近は、ミシュランガイドですっかり外国人に人気の出た「高尾山」です。
いわゆる「高幡不動」
江戸五色不動のひとつ
こちらも五色不動のひとつ
五色不動のひとつで、涼麻家から比較的、近いところ。
こちらも涼麻家から ほど近くて、等々力渓谷の近く
五色不動のひとつ
五色不動のひとつ。目黄不動は、こちらとは別に台東区三ノ輪にも存在します。
涼麻父の実家にほど近い「深川不動」。こちらには数えきれないほど訪れています。
お隣は、富岡八幡宮で、涼麻父が御神輿を担がせてもらっていたお祭りの大元締めです
涼麻父の実家に最も近いお不動さんです。
開創20周年記念の黄色い迦楼羅(かるら)炎つき
迦楼羅というのは、インド神話に出てくる鳥ガルーダのことで、仏教の守護神八部衆のひとり
迦楼羅炎は、ガルーダが吐く炎。ちなみに、インドネシアにはガルーダエアという航空会社があります。
あの有名な「成田不動」
ただし、関東三十六不動のお不動さまは、大本堂ではなく平和大塔に安置されているお不動さまの方なので要注意
涼麻父の父は、成田山にお詣りしたら腰が良くなったということで、正月になると成田詣を欠かさずにいて、ときどき涼麻父がお供をしていました。
大人になって修験道が好きになり、その後、成田不動尊が涼麻父の働く業界とゆかりがあることを知り、これもご縁だと、あらためて思った次第です。
関東三十六不動は、どんな順番で巡ってもOKで、結願を迎えるお寺も自由です。
涼麻父は、房総半島の先端にある33番札所「高塚不動」で結願を迎えることにしました。
こちらは、小山の上に奥の院があり、だ〜れもいない静かなところで、朗々とお経を納めることができて、とても気持ちのよい場所でした
【付録】左から、「役行者(=修験道の開祖)と前鬼・後鬼」、役行者が法力で急崖に投げ込んだ投入堂を擁する「三徳山三佛寺の御朱印」、疫病神を追い払う「角大師(=元三大師の化身)の護符」
巡礼というものは、いつでも行かれそうなものですが、一生の中で、そうそう何回もできるものではないようです。
行かれるときに行っとくのがいいんですね
【おまけ】結願の日の様子を昔のブログから。涼麻が3歳です
朝
涼麻)今日はどこかいくのかなぁ、むにゃむにゃ
朝、まずご近所をひと廻りしてから、朝ご飯
またもや、まったり過ごすのかと思いきや、
以前から、お参りに行きたかった千倉のお不動さんへ
麓のお寺さんでお参りしてから、奥の院へ
奥の院は、高塚山という216mの山の山頂にあるんです
お参りが目的なのですが、すっかりハイキングになってしまいました
途中で、何回か涼麻を抱えながら、
そして、脳天から汗を噴き出しながら、
急峻な小径を登ること30分ちょっと
到着ぅ~
涼麻の目が点になっています
奥の院は、今にも自然の力に呑み込まれてしまいそうで、それでいて風格のあるお堂です
ここは、山頂でもあり、房総の海を見渡すことができました
このあと降りて行く時は、調子良く、あっという間に麓に到着
涼麻)ふぅ、よくあるいたですよ
近くの道の駅「潮風王国」へ
ここ、ワンと食事ができればいいんですけどねぇ
とりあえず、干物と野菜をゲット↓
途中で見かけた案内看板なんですが、
「三味線民宿」ってどういった趣向なんでしょうね??
温泉民宿とか海鮮民宿であれば、想像がつくのですが~
涼麻)たまには運転しましょうか?
帰って、さっそく、枝豆と干物をおいしくいただきました
ごちそうさま~
涼麻は、大満足で爆睡中
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