レトロアケコンの製作でPICマイコンやXC8に慣れたので、今度は、もともとの目標だった「エアコンのスマート化」に取り組みます。
涼麻のいるリビングやピアノ室のエアコンを、室温に応じてオンオフしたいのです。
「スマートプラグ」を使えば可能という話もありますが、エアコンのように電力の大きな製品をコンセントの抜き差し的な方法でオンオフするのには、個人的に、ちょっと抵抗感があります。
また、「家電リモコン」というガジェットがあって、エアコンに限らず、さまざまな家電をコントロールできるようなのですが、一方的にリモコン信号を送るだけなので、実際に室温がどうなっているかのモニタリングはできません。
そういったことをすべて解決して、室温に応じてエアコンをオンオフする、あまり短時間のうちにオンオフするとエアコンが傷むというような話もあるのでそのあたりも考慮しつつ、ゆくゆくは外出中にもコントロールできるようにする、と、まあ、そんなことを目指しています。
で、まずは、エアコンのリモコン信号を解析しなくてはなりません。
そのためには、リモコンから送出される赤外線を電気信号にして取り込む必要があります。
これは、赤外線リモコン受信モジュール(SPS445-1)を使えば、38kHzで変調されてるリモコン信号を復調したオンオフ信号に変換してくれます。
この素子を使うためには、5Vの安定化電源が必要。「はいはい、それなら3端子レギュレータの手持ちがあるな」と思って在庫を取り出してきたけど、ここで、はたと「5Vを出力させるためには7V以上の入力電源が必要」ということに気付き、「んー、もー、めんどくさいなあ」と。
でも、「あれ? レトロアケコンも5Vだったけど、あれはどっから持ってきてたんだっけ?」「あー、USBから取ればいいのか」と自問自答
それならばと、星空撮影の際の結露防止のために製作していたレンズヒーターの電源、USBバッテリーを使うことにしました。
USBコネクタから赤線(5V)と黒線(GND)を取り出せるようにして、
USBバッテリーに接続して、出力電圧を確認してみると、かなり正確に5Vを出力してくれてます
早速、赤外線リモコン受信モジュールをブレッドボード上に配置して、手持ちのテレビリモコンを受信モジュールに向かって送出し、オシロスコープで出力波形を見てみました。
SHARPテレビ、チャンネル1
SHARPテレビ、チャンネル2
Panasonicテレビ、チャンネル1
このように、テレビリモコンの場合、信号の送出時間は60〜70ミリ秒程度です。
DAIKINエアコン、冷房、25℃
このように、エアコンの場合は送出時間が130ミリ秒以上と、だいぶ長くなっています
テレビの場合は、チャンネルをアップ、ダウンするとき、その時点で映っているチャンネルが主導権を握っていて、それを基本としてチャンネルをアップダウンします。
これに対し、エアコンは温度を上げ下げするとき、主導権を握っているのはリモコンの方なのです。これは、もしリモコンから送出した信号が本体側で受け取れなかった場合、リモコンに表示されている温度はどんどん変わっていくのに、本体側は一向に温度を変える気にならない、あるいは設定温度に差が生じてしまう、という事態が発生することを避けるためです。
そのため、エアコンのリモコンでは、冷房か暖房か、強風か弱風か、などの情報も含め、すべての指示を毎回、送出することになっていて、そのためテレビよりも、一度に送る情報量が多いことから信号時間が長くなるわけです。
さあ、先はまだまだ長いぞ〜
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テレビだってエアコンだって建築物だって人間が造ってるんだもの。
だから涼麻父もすごいなって、そして楽しんでるなっておもいます。
そら家もシャープにダイキン・・・
涼麻くんみたいにお留守番の子たちは、いっぱいいると思うし冬はまあ良くても夏の暑さを心配してます。
エアコンが停止しちゃったらって。
そうそう涼麻父がガスレンジの便利機能を発見したでしょ。私も冷房と除湿を同時にしたりサーキュレーションとかあったって最近気付きました。トリセツはちゃんと読まないとです
湿温計も何十年ぶりに買い替えました
そら家にもダイキンありましたか
関東圏で関西のダイキンは珍しい気がしますよ。
冷房って、自動的に除湿してるかと思ってましたが、違ったんだ〜
夏のお留守番時期のエアコンは、停電とかブレーカーが落ちちゃうとか、心配になりますよね