昨日の続きです。
地球は、太陽の周りを回っていますが、その軌道は真円ではなく楕円です。
で、太陽は、楕円の中心に位置するのではなくて、焦点に位置しています。
具体的には、地球の楕円軌道の長軸の長さは149,598,261 km、短軸は149,577,373 km
太陽の位置は、楕円の中心から2,499,819 km ほどずれています。
そのため、地球と太陽の間の距離は、一定ではなく毎日変化しています。
地球(正確には地球と月の重心)が太陽に最も近付くのは冬至の頃で147,098,442 km、最も遠ざかるのは夏至の頃で152,098,080 kmです(実際は、地球と太陽が近付くのは、地軸の歳差運動なども影響して、冬至よりも後の1月2日~5日頃です)。
近日と遠日とでは3.4%ほどの差があります。
で、ケプラーの第二法則によると、「太陽と地球の距離」×「地球の公転速度」は一定なので、太陽と地球の距離が近いときは、地球の公転速度は速くなり、距離が大きいときは公転速度が遅くなっているんです。
地球の公転速度は平均29.78km/秒なので、一年の間に大雑把に±1km/秒ほど変化しているといえましょうか。
夏場に比べると冬の間、地球は秒速2km(時速7,200km)ほど速く移動してたんです。
だから、師走や年明けは、せわしなく感じるのか
ココまではホントです。
ついでに、地球の公転軌道は100年に10~20mずつ膨らんでいるそうなので、太陽の回りを一周するための距離が少しずつ伸びてる。
距離は長くなっても1年という決まった時間で一周しなくてはならないから、毎年、公転速度は速くなってることになります。
だから、歳を重ねると一年が速く感じるのか
なんてね、ホントは公転時間が毎年、少しずつ長くなってるんだそうです。
昨日の補足
こよみって、毎年、春分の日には、同じような季節感を感じるように、あるいは、農作物の管理基準日を一定にするために、できるだけ春分の日を一定に保とうとしてるんですね。そのために、うるう日を入れるわけですが、何月の月末でもよいわけではなくて、3月の春分の直前である2月末に入れてるんですね。旧暦で入れる閏月の場所も同じような発想なのでしょうね、春や秋にあたる閏3月や閏10月が存在するようです。
今年の春分の瞬間は3月20日11時1分とされているようです。差異の原因は、涼麻父の計算には歳差運動の補正を入れていなかったことと、実際の春分は計算だけでなく天文観測結果も併せて決めることが原因だと思います。