暗視野照明装置の光量を調整するために、可変抵抗(5kΩ、Aカーブ)を追加しました。
光量を調整する方法としては、以前、カメラ防湿庫で用いたパルス変調(PWM)という方法もありますが、暗視野照明の場合、消費電流が小さい&使用時間が短い、ということから、ここでは最もシンプルな方法を採ることにしました。
ところで、可変抵抗は、回転角度と抵抗値が比例する「Bカーブ」が標準ですが、これに対して、「Aカーブ」とは人間の感覚が対数関数的であることに合わせて、抵抗値が指数関数的に変化するように作られたものです。
「Aカーブ」の可変抵抗は、ラジオのボリュームに使われたりしています。
人間の感覚が対数関数的である、というのは、音階で説明すると分かりやすいでしょうか。
例えば、ラの音の周波数は標準的には440Hzですが、1オクターブ上のラは880Hzです。
オクターブが1増えるごとに、周波数は2倍になっていくのです。
周波数が2倍、4倍、8倍とどんどん高くなっても、人間の感覚としては、オクターブがようやく1つずつ上がっていく、という感じです。
光の強さに関しても、同様のことがいえるだろう、という考えです。
で、まあ、これを組み込んで(日めくりカレンダーが止まっているのは気にしないで下さい)、
完成っ
と言いたいところでしたが、どうもおかしい
指標が赤く浮かび上がるといえば浮かび上がるのですが、接眼レンズの覗き込み方によって、うまく見えたり、見えなかったりするのです。
この照らし方は、なんか、おかしいぞ。
レティクルは、ガラス面に指標部を刻み込んで(or やすって)いるのだと思いますが、接眼レンズ側を調べると平滑ですから、おそらく対物レンズ側が凹状に刻まれているのだと推測できます。
この凹部を照らした方が、ちゃんと光るはずです。
あるいは、レティクルの断面部から照らすことも一案です。
少なくとも、現状のように接眼レンズ側から照らしても、ほとんどの光が平滑面で反射してしまうので、具合が悪い。
そもそも、この仕組みでは、いくら接眼レンズ側から照らしているとはいえ、視野全体を照らしているという意味では明視野照明に近いように思います。
同様に、対物レンズ側から凹部に光を当てても、明視野照明に似た状況といえます。
ということで、理想的な暗視野照明を追求するためには、レティクルの断面部から照らすのが王道と言えるでしょう。
さて、もう一つ、孔をあけ直すか、もうしばらく模索してみることにしました
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