「マルクスに立ちケインズを知る」

　ども。

　昨晩、奈良の実家から帰ってきましたが夜中に突然の腹痛。眠りも浅くなってぼんやりしたまま朝を迎えました。朝も絶食して回復を図っています。午後になって大分調子が戻ってきました。

　さて、休みの間に読み終えたのが「マルクスに立ちケインズを知る　国民経済計算の世界と『資本論』」新日本出版社　川上則道　2009年。
　昨年発行されて気になってましたが、正月過ぎに購入。
　なかなか集中して読めませんでしたが、やっと読み終えました。
　
　国民経済計算の基本的な知識を整理することができて、なおかつ、マルクス経済学の立場から国民経済計算の理論を解説してくれる得難い本です。
　特に管理通貨制度をマクロ経済管理の歴史的に形成された条件とする考え方は「目からウロコ」です。

　さらに、膨大な日本の「国債」について、どのように管理するか、「削減」は可能なのかなどについて科学的な見方を提供する書籍としても貴重です。
　この分野は政治的「俗論」がはびこっているだけに、この本が多くの方に読まれて、議論の基礎として多くの人々の「常識」を形成することが求められていると感じました。