Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

アルバレス・ヤイリのバリトン・ギター

2010-02-25 00:55:52 | ギター
低音はギターの要。
いろんな低音を体感したくて、いろんなギターを試しています。
主に低音を出すために作られたギターにバリトン・ギターがあります。
普通のギターよりも1オクターブ低い音を出すのがベース・ギター。バリトンは両者の中間の音域を出す楽器です。
最近手に入れたのはアルバレス・ヤイリ製のバリトン・ギター、YB-1。
ローデン社製のギターを思わせる大きくグラマラスなボディ・シェイプ。
しかし、ローデンのギターが達磨のように穏やかな丸さを見せるのに対し、ヤイリのバリトンはどことなく「太ったオバサン」を連想させるカタチです。ヒップにあたる部分は幅が50センチ以上あり、マーティンDタイプ(鉄弦ギターで最も一般的なギター・シェイプ)の45センチと比較しても、かなりのファット・ママ。
専用の弦は太く、そしてネックも太く、当然指板が広い。余裕があって良い感じです。
チューナーはギヤ比が良くて、かなり正確な調弦が可能です。
6弦をB♭に合わせてチューニング。うーん、これは低い。愛用のアコースティック・ベースよりも低いのではないかと錯覚するほど。でかいボディは鳴り方に余裕が感じられ、低音に落ち着いた味があります。

しかし、残念ながら2弦の音が安っぽい。
低音を優先させて作られたからでしょうか、バランスが悪いというか、2弦だけが鼻をつまんだようなミュート気味の音がします。
弦のせいかも、と思い、別のメーカーのバリトン弦を取り寄せてみましたが、同じ音でした。
試しに2弦の代わりに普通のギターの3弦(ライト・ゲージ)を張ってみました。プレーン弦ではなく、巻弦にしてみたんです。鼻つまみ感が若干残るものの、けっこう良くなりました。

残念ながらストラミングには向いていないようです。和音がまとまりすぎていてモッコリした音になってしまう。大きいボディ・サイズは出音の大きさと低音域の確保には役立っているようですが、逆に各弦の音の個性を薄めてしまうようです。
それに強いストロークでは弦が暴れてしまって、音が安定しない。
アルペジオで低音弦を中心に弾くといい感じです。ゴォーンと響くB♭。

夢中になって弾いていたらオジサンは肩が痛くなってしまいました。
でかいヒップに置いた右肘が不自然に上がり、肩に負担がかかったみたい。
ジジイ・キラーのファット・ママ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心霊動画でよかですか? | トップ | テングビワハゴロモ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ギター」カテゴリの最新記事