Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

Guitarra para Moçambique (モザンビーク用のギター)

2017-03-23 12:22:44 | ギター

2月上旬に日本に帰国しておよそひと月半を過ごし、今はまたモザンビークに来ています。

12月~1月は日本では真冬ですが、こちらでは直射日光が重く照るようでひどく暑かった。季節的には秋に相当するであろう3月下旬の今は、雨が多くてそのぶん日照が遮られるものの、残念ながらやっぱり暑さを感じます。

仕事の関係で今後もこんな風に日本とモザビを行ったり来たりすることになります。
毎回数か月間の滞在になりますが、やはり任地でも趣味のギターを楽しみたい。
前回、シンソニードを持参したのですが、演奏時には常にヘッドフォンを装着しなくてはならないのが煩わしく、かといってヘッドフォンなしでは音が貧弱過ぎて、これもストレスフル。短期間の使用であれば問題ないものの、数か月間シンソニードのみ、というのは少々つらい。
しかし移動するたびに愛用のギターを輸送するのは面倒です。輸送中に破損する可能性がないわけではありませんし。

この際なのでモザンビーク用のギターを用意することにしました。

候補となるギターの条件は、あまり大きな音がせず(シェア・ハウス住まいなので)、そしてサイズも小ぶりで場所を取らず(部屋がさほど大きくないので)、熱帯地方に置きっぱなしにするので高温多湿の環境下でも変形しないギター。もちろん音は良いに越したことはない。
そんな条件を思い描きながら楽器店のネットサイトを巡っているときに見つけたのはヤマハLS-6の中古品であります。
小ぶりでありながらグラマー。私の最初のギターであるヤマハFG-200Fと同じボディ・スタイルでウェストの対ヒップ比が60%と、私の好みにぴったりのくびれ強調スタイルです。
およそ10年前のモデルで、各所に傷があり、しかもトップには特に大きな打痕があるようです。かなりダメージを受けている個体なのに価格はさほど安くない。少々不思議に思え、都内のお店に赴いて試奏させてもらいました。

納得。

すごく音が大きいんです。劇鳴り。ボディが小さいのに出音が大きく感じられるのは、ちょっとアンバランスで面白い。
チューナー・ペグがGOTO社のものに付け替えられており、つまみがバタービーン形状。このタイプのつまみ、私は初めて手にしたのですが、曲面が指にやさしくフィットして非常に使い心地がよろしい。感心しました。一般的なペグに比べて少々高価な商品だと思います。
でも1弦のペグだけオリジナルのままなのが不思議。チューンアップするのであれば、普通、全部同じタイプに換えるでしょうに。

大きな傷があったり高価なペグがついていたり、前の持ち主に蔑(ないがし)ろにされていたのか、愛されていたのか、見当がつかない。過去に暗い事情があるギターのようです。

音質も良い感じです。大きな出音ですが、小さなボディが無理に声を張り上げているようには聞こえません。良い音が自然に大きく出ています。
小さめのボディは抱えやすく、奏者の身体に密着して共振しやすく、そのせいで出音がいわゆる骨導音のように感じられるために大きく聞こえるのではないか、という仮説を立ててみましたが、もう理屈なんてどうでもいいや。これ買っちゃおう。

というわけで、ご購入。

家に帰ってチューンアップです。これがまた楽しいんだ!

画像はイシバシ楽器のサイトからの転載

(この項、続く)

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