ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

千歳JAL国際マラソン(フル)

2006年06月04日 | 完走記

 6時起床。昨夜はクスリをのんだせいか、寝付きがよく、朝の目覚めもさわやかだ。外は予想通り晴れ!7時には食堂でカッチ&トモさんとご挨拶。7時半にホテルを出発し会場に向かう。8時、会場に到着して受付を済ませ、楽走の幟の元に駆けつける。カッチ&トモさんに紹介していただき、荷物はそこに置かせてもらうことにした。皆さん気さくで自由な雰囲気が漂っていた。時間があるのでスタート地点を確認に出かける。

 偶然に大学時代の友人F氏に出会う。彼はハーフに出場とのこと。お互いに健闘を誓い合う。9時、会場に戻ってレース用のシャツに着替え、スタート地点に戻る。次々とレースがスタートし、いよいよフルの出走時刻が迫る。列に加わろうと場所を探していると、札幌時代のHさんに声をかけられる。これ幸いとその場所に入れさせてもらう。かなり前の方だ。

 10時、スタート。後方から来る速いランナーたちの邪魔にならないように端っこの方を進むことにする。良いペースである。序盤のコースは曲がりくねった道だ。2年前の前回の大会の時に比べ、コース周囲に木が切り倒された場所が目立つ。そのせいかコースの路面が乾いて土埃が舞って凄い。これって開発?<5km:28分13秒30>

 昨夜カッチさんと話し合った作戦では前半は1km6分ペースに抑えることが目標だったが、それよりやや速い。抑えようと思うがこの辺りの全体の流れがそうなのだろう。負担ではなかったので、流れについていくことにした。第1給水所はパスとした。走りは順調だ。次第に森の中へとコースは進んでいく。第2給水所からはこまめに給水をしていくことにした。<10km:56分31秒01>

 次第に坂の勾配が大きくなり、後方からくるランナー集団に追い抜かれるようになる。若干ペースが落ちているのだろうが、それほど身体に堪えている感じはない。このペースを維持することを心がける。<15km:1時間26分47秒72>

 坂勾配が緩くなり、この辺りに来るとランナーたちのペースは一定になる。疲れはあるが、森林の中のコースは気持ちが良い。<20km:1時間57分49秒25>

 折り返し地点は前回より25分ほど速い。ほぼ1km6分ペースで進んでいる。前回膝に痛みを感じた地点を通過する。今回は大丈夫なようだがまだ安心はできない。復路は下りのせいか、軽快に走り進み、1km表示の現れるのがとても速く感じる。並んでいたランナーが計時をし忘れたと話しかけてきたが、よくありますねと声を返しながら、まだ自分の呼吸に乱れのないことに気づく。<25km:2時間28分24秒86>

 走りのペースは落ちない。前回歩き出したと思われる地点を無事に通過する。しかし細かい石を踏み続けた足の裏に徐々に痛みが強くなる。なんとかこのペースを30キロ過ぎまで維持したいものだが、どうだろう。第6給水所を過ぎてから、飲水後に一時的にだが脇腹が痛むようになる。給水のしすぎか?<30km:2時間57分57秒91>

 足底がかなり痛む。股関節もぎしぎしする感じになってきた。そんな時の32km過ぎからの緩やかな登りはきつかった。ここでガクッとスピードが落ちる。ぱらぱらと後続に抜かれるが、足が重くて上がらない。国道を横断していよいよ市街地に入る。ここであの有名な「こうめ」さんらしき人を見かけるが、声をかける力はなかった。背中も板のようにバンと張ってきた。<35km:3時間31分04秒78>

 かなりペースがダウンした。やはり魔の35キロである。徐々に歩いているランナーが増えてくる。前回の私もこの辺ではもう足をつくのもやっとで、バスへの収容におびえながら必死に歩いていたのを思い出す。今回はなんと、走っているではないか。とにかく歩かずに走り通すことだ。しかしここにきてもなお、そんな私を脇目にスイスイと抜いていくランナーもいるのだ。力のあるランナーはここにきて地力を発揮するのだとあらためて感心する。この市街地から河川敷にかけての道はまさに「下克上の道」と言って良いだろう。きつい!<40km:4時間08分28秒83>

 やはり1km8分台のペースに落ちていた。河川敷に入ると、あともう少しという声援がかかるようになる。それに応えて手を挙げ声を出そうとするが、もはやうめき声にしかならない。なんとか1km7分台のペースにあげてゴールを目指す。最後のコーナーを曲がってふらりとゴールラインをまたいだ。<フル:4時間24分55秒00>

 2回目のフルマラソンへの挑戦が終わった。50歳を過ぎてからはじめたランニングで、無謀にも練習開始後3ヶ月で挑戦した、前回の千歳の初マラソンは5時間58分という成績であった。それから2年間、私なりに練習を続け、「歩かず5時間以内の完走」を目指した今回のフルマラソンでは、なんと1時間半も時間を短縮して当初の目標を達成することができた。一般市民ランナーとしては平凡な記録ではあるが、私は今十分に満足感を感じることができる。家庭のことをある程度犠牲にしてきた私の我が儘を許し、協力し、応援してきてくれた女房と子どもたちには、こころから感謝の気持ちを伝えたい。そして色々とアドバイスをしてくれたり励ましを与えてくれたブログの仲間たちにもありがとうと言いたい。今の私は不思議な達成感で一杯なのである。前回はまだ走っていた、いや歩いていた時刻に、てくてくと帰り道を急ぎながら、「もうこれでフルは十分かな~」と考えていた。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完走おめでとうございます (かくて)
2006-06-05 23:28:23
目標達成ですね。すばらしいです。きちんとした目標、努力の継続。すべてがうまくいきましたね。目標達成できたときの満足感は最高です。
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ありがとうございます (北の大地)
2006-06-05 23:52:07
>かくてさん



 記録は平凡でも、私にとっては納得のできるものでした。これも皆さんのおかげです。かくてさんの色々なアドバイスはとても役に立ちました。感謝しています。今日は休んで、明日からまた少しずつ走ってみます。かくてさんはサロマ頑張って下さいね。
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千歳ありがとう (カッチ&トモ)
2006-06-06 08:32:10
大地さん、千歳では大変お世話になりました。

ホテルではびっくりさせてすみませんでした。これからは体調管理気をつけますね(~_~;)。

フルのタイムかなり向上していますね。

道マラ一緒に走れるように私も頑張ります。
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まずは体力回復を (woyadi)
2006-06-06 12:33:26
目標達成おめでとうございます。そして、本当にお疲れさまでした。

ブログやらJogNoteで日々の練習を拝見しておりましたからこの完走記がやけに淡々と書かれているようで少々意外に思えました。

練習時期のご苦労や悩みなどは完走記に書き尽くせるはずもないでしょうし、それを超越しレースに集中していたんだろうなぁと思いました。



私は今度の日曜日にびえいがあるのですが、今は「あれをしておけばよかった。これが足りなかった」と無いものねだりの状態。ただ、レース本番では北の大地さんのようにレースに集中し、淡々と自分を見つめて走れれば良いなぁと思っています。



目標としていたレースが終了。今は体力の回復を第一にお考えいただき、また次のレースに向けて鋭気を養っていただきたいと思います。

そうですね。次は「とよころサーモンマラソン(フル)」でご一緒しませんか?
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お疲れ様でした! (トン子)
2006-06-06 14:22:20
千歳お疲れ様でした

受付後、楽走の旗のところに行った時、カッチさんとお話できました。きっと北の大地さんもお近くに居られたのでしょうね~残念!!

「フルは十分かな~」なんて言わないで、これからも楽しんでフルを走りましょうね!
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本当に、ありがとうございます (北の大地)
2006-06-06 19:35:32
>カッチ&トモさん



 千歳のみならずレースの時にはいつも親切にしていただきとてもありがたく思っています。今回もすっかりお世話になりました。作戦は正しかったのに、実行が上手くいきませんでした。でも私は十分に満足なのです。やはりフルはきついです。道マラは私には無理そうです。



>woyadiさん



 完走記、淡々としてましたか。今回のレースではほとんど雑念は起こりませんでした。ただひたすら自分の走りを考え、タイムを確認し、コースの様子を記憶しておりました。不思議なことに、今回は思ったよりも消耗が少なかったみたいです。でも、もうフルはいいかな~。



>トン子さん



 今回はお会いできず残念でした。コース上でも40キロ地点手前でニアミスしたようですね。サロマでもこの終盤の勢いが続くことを願っています。いつものように楽しんで走ってきて下さい。私の場合、フルを楽しむ境地になんてなれるのかな~。
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すごい!すごいよ~(感涙) (yotti)
2006-06-06 21:58:05
とうとうやりましたね!千歳の結果気になって、JOGNOTEの自分の記録打つより先に大地さんのブログチェックしたくらいです。しかもサブ5どころかサブ4.5じゃないですか!私は大地さんの練習等は昨年の冬からしか見てませんが、初フルで打ちのめされてから、ハーフをしっかりこなしての再挑戦でこの結果立派ですよ~。しかもペースも極端には落ちていないじゃないですか。私もかなり勇気を与えられました。練習はうそつかないですね!よ~し私もいつかはフル走るぞ!
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勇気を持って進もう! (北の大地)
2006-06-06 22:12:10
>yottiさん



 ええ、やりました。やはり冬も外を走り込んだ成果だと思います。それも家族や皆さんの協力や励ましがあったからです。yottiさんはこれからもまだまだどんどん記録が伸びると思います。いつかフルを納得のできる記録で完走できる日がくることでしょう。練習は苦しいけど、努力をすれば何かを体得することができるはず。希望を胸に頑張ろう!
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完走記読みました~。 (おやぢ)
2006-06-07 06:01:31
1時間半もの記録短縮での歩かず完走、凄い!の一言です。おめでとうございます。

マラソンというかレースの裏には一人一人のドラマがありますよね。今回は北の大地さんのドラマを見させてもらいましたよ。

マラソンweb練習日記で昨年との今年の走行距離などを比べると、練習に裏打ちされた1時間半短縮なのがよく分かります。走った距離は裏切らない、ってやつですね。お疲れ様でした。

北の大地さんの目標達成に刺激を受けて、私も6月25日に向けさらなる気合いが入ってきました。
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十勝健康マラソン、期待しています (北の大地)
2006-06-07 22:08:59
>おやぢさん



 昨年と今年とで練習時間、走行距離に伸びがみられるとしたら、それはやはりブログやジョグノートでの交流による影響が大きいのだろうと思います。一人で黙々とやっていたらここまで根気が続いたか、私の場合怪しいです。ホントに皆さんのおかげだと思っています。

 とはいうものの、千歳の後は何か一区切りがついたかのような気分になり、練習から遠ざかってしまいました。明日こそ久しぶりに走ってこようと思います。

 おやぢさんも道マラ狙いだとは思いますが、まずは十勝健康マラソンで公認記録に挑戦してみて下さい。期待していますよ!
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