ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

美瑛ヘルシーマラソン2008

2008年06月08日 | 完走記

 朝6時に家を出てから2時間で到着と踏んでいた予想が外れた。特に美瑛市街に入ってから駐車場までの長いこと。もっと早く出発しておけば良かった。受付時間が気になり、私だけクルマから降りて会場に向かう。女房が指示された第4駐車場は結構遠いところであった。そこから荷物一式を急いで持ってきてもらったのは、かなりの重労働だったようで、申し訳なかった。やはり、もっと早く出ておけば良かった。大会は昨年出ていないので、受付会場が変わったのに気がつかなかった。たいそう立派なスポーツセンターができていた。受付後、長蛇の列のトイレでも時間を喰ってしまう。外に出て荷物を受け取り、物陰に隠れて着替えを済ませ、バス乗り場に急行。とっても慌ただしい。だから、もっと早く出ておけば良かったのだ。バスを降りて残り20分。諸々の準備を済ませ、軽く柔軟体操をしていたらあと5分のコール。おそらくボランティアなのであろうトラック上の高校生の男子生徒に荷物を託し、スタート地点に向かう。そこで心配になりもう一度トイレへ。帰ってきてほとんど最後尾に近い後方に並ぶ。最後尾には仮装ランナーの姿が見える。ああ~、もっと早く家を出るべきだった。

 10時30分、スタートとなる。今年初めてのレースである。このところ全くの練習不足。先日の模擬練習でも途中から失速してしまったので、最初に調子に乗って飛ばさないことを第一に心がけることにした。で、スタートラインを超えるまでに1分25秒のロス。今日の目標は2時間を切ることとする。しかしいざ走り出すとこの高速コース、ついついスピードが出てしまう。後方からのスタートなので、大して労せずどんどん前に出て行ってしまう。必死で1キロ5分ペースに維持する。それ以上のスピードで走ったら撃沈間違いなしだ。セーブにセーブを重ね、5キロ地点を通過。<5キロ:25分49秒>

 まだ下っている。ついつい1キロ5分を切ってしまうが、ぐっとこらえる。今回は500mlのペットボトルを腰に付けてのランだ。中にはポカリスエット250mlに水250mlを加えて入れた。給水は自分の判断で行うことにした。幸い暑さもさほどで無かったから、ほとんどの給水所は通過した。10キロくらいまではいつも道なりになんとかなる。<10キロ:50分56秒(25分07秒)>

 中間地点を53分程度で通過。予想以上のペースだ。このままいけばひょっとしたら110分を切れるかもしれないと思うが、欲を出してはいけないと自戒する。それが証拠に、心拍数が160bpmを超えているではないか。危ない危ない。この調子でいったら撃沈だ。とにかく最後まで走り切れるペースを維持することだ。と突然、隣のランナーに声をかけられた、「あの先が坂ですよね」、おお~まさにその通りだ、そこにはなんじゃこりゃの坂が待ちかまえている筈。今年はあまり喧嘩しないで通過したいものだ。ペットボトルの水を口に含み、いよいよ坂に入る。<15キロ:1時間16分55秒(25分59秒)>

 今年は坂をなるべく刺激しない走りを心がけた。なぜなら練習不足でスタミナに自信が持てなかったからである。相当弱っているように見えたのか、いつものところで増田明美さんが、彼女の方からハイタッチの手をさしのべてきてくれた。タッチ!なんとか歩かず登り切れた。とうとうこれからが本番というところだ。しかしかなり足にきている。ペースが7分台に落ち、心拍数は150bpm台になっている。しばらく無理せず落ち着くまで待つことにした。携帯したペットボトルの水も底をつき、給水所の水とスポンジを使わせていただく。気持ちよい!有り難い!そのうちまたすこしずつペースを上げられるようになったが、もはや一定のペースを維持することはできず、走りは不安定なものになっていた。はやくゴールが見えないかと、視線を先に向けることが多くなっていた。<20キロ:1時間45分37秒(28分42秒)>

 ようやくあと1キロ少々。いつもはここでガクッと力が抜けるのだが、今日は少しでもがんばりを出してみようと踏ん張った。橋を渡る時も、スポーツセンターの敷地内に入ってからも、最後の競技場のトラックでも、力を抜いて投げ出したりすることなくなんとか力を出し切ることを心がけた。<フィニッシュ:1時間51分26秒(5分46秒)>

 

<ゴール地点:左が私>

 

 今日は、いたずらに無理することなく、また諦めて投げ出すこともせず、ほぼ冷静に自分のペースを守って走り切れたと思う。練習不足からくるスタミナ切れはあったが、2時間切りという目標は達成できたし、最初のロスタイムを考慮すれば、ほぼ110分という結果には自分としては大満足であった。これからのマラソンの楽しみ方に参考になるレース運びであったと言えるかもしれない。私にとってのマラソンの魅力とは「相手なしに自分で完結できるところ 自分で目標を立て努力し成果を確認するという、自己完結(自己満足)的なところ」なのだと思った。とは言うものの、大会には時間的余裕を持って到着することが最重要と肝に銘じておく必要はあるだろう。(追記:足爪が2枚やられた)