ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

限界を超えてゆくために…

2009年09月22日 | 自己分析
 いつも同じような楽な練習ばかりしていては自己の限界を超えられない。それを越えてゆくためには、日々の鍛錬の方向を改める必要がありそうだ。

(1)フルの後半に足が上がらなくなり吐き気が出てくるのはどうしてか?
 →それはアシドーシスによるのだろう(乳酸・覚え書き(Ⅰ)を参照のこと)。つまり、強度の運動をし続けると身体が必要とするエネルギーの総量は高まる。そこでヒトはブドウ糖の分解や脂肪酸を分解してエネルギー源であるATPを大量に増産し続けなければならない。ATPは加水分解されてエネルギーを放出するが、この過程で必然的にH+も大量に発生する。これが時間の経過とともに蓄積してくると徐々に血液が酸性化(アシドーシス)し、その結果嘔気、脱力といった症状が発現する。

(2)フルの後半に脱力や嘔気が生じなくするためにはどうしたらよいか?
 →ひとつは、アシドーシスが生じる前にフィニッシュすること。つまり、エネルギー効率の良い走りをして、なるべく早くゴールすること。もう一つは、アシドーシスになる時期を遅らせること。つまりアシドーシスになる手前の速度で走りきること、あるいはアシドーシスの閾値を鍛錬によって上げていくこと。

(3)アシドーシスになる時期を遅らせるにはどうしたら良いか?
 →下図は私のフルマラソンでの心拍数の推移を描いたもの。上は今回の道マラ時で記録はほぼ4時間半、下は2年前の苫小牧挑戦会時のもので記録はほぼ3時間50分。時間軸を合わせて並べてみた。心拍数が運動の強度の反映、あるいはまた運動による身体への負荷の反映だとすると、走り出して4時間近くになると私の身体は運動負荷に耐えきれなくなってくるのかもしれない。

 

 ということは、フルで4時間以内に帰ってこられるような身体を作る鍛錬が必要だということ(回りくどく言うと、単位時間当たりの運動負荷を上げた走り、あるいは乳酸閾値という指標もあるが、アシドーシスになる手前位の運動負荷で走る練習を重ねてゆく必要があるということ)。
 まあ簡単に言うと、もっと速度を上げて走る練習が必要だということ。これまでのように楽に距離だけ増やしていく練習ではこれが限界なのかもしれない。ふだんの練習に心拍数を運動の強度の指標として積極的に活用し、ビルドアップやインターバルをもっと採り入れるべきなのであろう。なんかあまりにも順当な結論だな~。


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