ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

11千歳JAL国際マラソン(フル)

2011年06月06日 | 完走記

 4年ぶりの千歳だ。今回は道マラの前哨戦。道マラでの完走を占う大事なレースだ。娘宅に前泊し焼き肉屋で炭水化物とタンパク質と脂質を潤沢に摂取した。春日湯につかって筋肉を程良くほぐした。寝酒にビールで心地よい眠りにつく。翌朝は早めに覚醒。7時過ぎに受付を終えた。昨夕の雨が嘘のように晴れ上がり、日差しが強くなる気配。少し風はあるがかえって気持ちよいくらいだ。カーボローディングを意識した朝食を摂り、仕上げに餅を2枚食べる。栄養面での準備は完璧。もうガス欠の心配はないだろう。朝の排便もまあまあ。短パンにTシャツ。靴はDSトレーナーだが今のは靴底がちびたので、その前に履いていた古いので代用(結果的にこれが致命傷だったようだ)。

 9時半娘宅を出発し、女房と娘二入とともに会場に到着。友人を探してウロウロするが見つからず、代わりに娘のかつての中学校の担任の先生に出会う。定年も近く、最近は長期休みに日本縦断てくてく歩きに挑戦しているという。年齢はほとんど同じだが、とても元気だ。結局スタート位置はかなり後方となる。

 10時10分丁度に出走の合図が鳴る。スタートラインを超えるまでに約3分を要した。相変わらずの団子集団の中、あまり無理せず進む。<5km:37分56秒>

 5km地点の給水所はごった返しており、一番手前のテーブルには、すでにカップはなくボトルがそのまま置いてあってビックリする。次のテーブルには何もなく、ひしゃくの水を手ですくって飲んでいる人がいて仰天する。ここでの給水は諦め、スピードを上げて前に進むことにした。しばらくは林間の比較的平坦なコース。順調に前に進んだ。<10km:31分24秒、1時間9分20秒>

 10kmの給水地点では、覚悟していたので、ひしゃくから手で水をもらった。林間コースは少しずつ緩やかな上りとなる。GPSでの定位が出来にくく、ペース配分がよく分からないので、心拍数を目安としながら進む。快調である。<15km:31分09秒:1時間40分29秒>

 これ以降の給水所では十分な水と給食を得ることが出来た。上り勾配がやや大きくなり、路面が細かい土で滑りやすくなってくる。ペースを上げまいとするのだが、心拍数を目安にしていると何故かあがってしまう。<20km:30分37秒:2時間11分06秒>

 中間地点を過ぎた。家族にそのことをメールで知らせた。この辺ではまだ余裕あり。いよいよ折り返し地点。今年はまだハーフのレースに1回と練習で25km走を1回走っただけなので、これからがきつくなるところだ。<25km:33分37秒:2時間44分43秒>

 コースは下りだが、地盤はゆるく、路肩で足を踏み外すランナーが時々見られた。下りなのでスピードが出そうなものだが、今回のレースは妙に足裏に痛みを感じて知らず知らずに踏ん張ってしまう。レース後に判明したが、足爪が2枚やられていた。今回の靴が足に合わず、つま先が靴の先端に当たっていたのだろう。足が窮屈でこわばり、それで足底に痛みを感じていたのだと思う。この下りでのダメージが後々じわりと出てくるのだった。<30km:32分56秒:3時間17分39秒>

 29kmからの上りと公道に入る手前の上りは相変わらずきつく感じられた。なんとか歩かず進んだが、スピードが落ちた。公道では日照りがきつく、さらにスピードが落ちた。歩いている人が徐々に増えてくる。<35km:34分50秒:3時間52分29秒>

 下克上の道は今回も厳しい試練を与えてくれた。歩いたらどんなに楽か、レースを止めたら一気にこの苦痛から解放される、そんな思いがちらっと脳裏をかすめるが、後悔するに決まっているので、ひたすら進んだ。36km地点で少し長い休憩をとり女房にメールを送った。なんとか5時間は切りたいものだ。その後はもう歩くのと大差ないスピードだった。頭は何も考えていなくて、ただ1kmがとても長く感じられた。<40km:41分05秒:4時間33分34秒>

 あともう少しの筈だが、ここからが長い。河川敷の人々からの声援を受け、どんどん抜かれながら進む。千歳はキツイ!そう心の中で呟く。途中娘が声援を送ってくれていたらしいが、全く気づかず進む。ゴール手前で女房の姿を発見。もう足が上がらず歩くようにしてゴールラインを超えた。いや~疲れた!<結果:17分09秒:4時間50分46秒>

 今回も精一杯のレースだった。友人二人は先着していたようだが、私としてはこれが限界だった。道マラまでにはもう少し練習を積み距離を踏んでいかなければならない、特に暑い夏場に。そしてあとは靴の新調か。