ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

07千歳JAL国際マラソン(フル)

2007年06月03日 | 完走記

勝利の美酒はまたしてもお預け、でも清々しい充実感がある。

 

 

 朝から空は曇っていた。会場の隅っこで、気持ちを集中し、レースのスケジュールを立てた。…前半の登りはキロ6分のペース。後半の下りに入っても35キロまではキロ5分40秒に抑える。心拍数は160bpmを超えないようにする。残り35キロですべてを出し切る…。ガーミンをハートレイト160bpm以上、ペース5分20秒/km超でアラート設定した。ヴァームを1パックゆっくりと飲んだ。荷物を預かってもらい、時間ぎりぎりまで粘ってトイレに並びすべてを出し切った。10分前にスタート地点に移動。相当な人数で混雑していた。混み合わないところに陣取ったが、かなり後方か。  定刻にスタート。スタートラインを超えるまで2分少々経過。これ以降のタイムは中間地点以外は手元計時である。直後の公園内は人波が続き全く先が見通せない。とにかく焦らずに流れについて行くことにする。4キロ辺りから徐々にバラけてきたものの、予想外のスロースタートとなった。<5km:32分31秒>

 

 比較的なだらかなコースとなり前方が開け、先に行きたくなるが自重する。しかし自然にペースが上がってしまい、何度かガーミンがアラーとしてくる。おそらく瞬間的にキロ5分20秒を超えているものと推測する。林間でもGPSが機能しているということなのだろう。頻繁にガーミンの表示を見ながらランニングフォームを修正しながら進む。後ろ姿の美しい女性には(少ししか)目もくれずに。<10km:1時間01分40秒(29分08秒)>

 

 いよいよ登りに入ってきた。気がつくと陽が一杯に降り注いでおり、水分補給を忘れないようにした。無理にペースをあげることなく周囲の流れにあわせて進んだ。<15km:1時間32分05秒(30分25秒)>

 

 連続する登り坂に辟易してくる。ペースが若干落ちた気がするが、そんな挑発には乗らず、もう少しでピークを迎えることを思い出す。心拍数は160bpm以下をキープできており心強い。<20km:2時間03分28秒(31分23秒)>

 

 間もなく折り返しのランナーとすれ違うようになる。もの凄い人数と速さ、まるで激流のようであった。今にして思えばあれがサブ4ラインのランナー達だったのだろう。中間地点の表示は2時間12分台を示していた。この時点でサブ4は無理と判断し、抑えのレース展開をじっくり体験してみようと思った。コースは下りとなり、自然にスピードが上がるが、予定通りキロ5分40秒を目安に抑えることにした。<25km:2時間31分53秒(28分24秒)>

 

 単調なコースが続く。気温も上昇しているのだろう。5キロ毎のエイドが有り難い。給水し、食糧を補給し、スポンジの水で頭と足を冷やした。ついついペースが上がってしまうが、フォームを点検しながら抑える努力を重ねた。<30km:3時間01分56秒(30分03秒)>

 

 ついに緩い登りが見えてきた。歩き始めるランナーが出てくるところだ。ここでの無理こそ禁物だ。スピードを落として心拍数を見ながらゆっくり進む。登りきった国道の前で無情にも車両通行のために止められた。屈伸した後でエアーサロンパスをかけてもらう。一息ついたせいか、抑えの糸はここで切れた。アスファルト道路に出るやペースをあげた。照り返しの強い国道沿いの歩道を進む。過去2回大幅なペースダウンを強いられた、私が下克上の道と呼ぶ辺りにさしかかる。今年は快調に足が上がっていて、嬉しくなる。申し訳ないが過去の私と思われるランナー達を一人二人と抜いていった。<35km:3時間31分46秒(29分50秒)>

 

 アスファルト道路をずんずん進む。暑いが昨年よりは風があるのが救いだ。頑張ってはいるがやはりペースが若干落ちてきた。心拍数も上昇し、ガーミンがひっきりなしにアラートを発してくる。しかしまだ足は上がった。あとはこれがどこまでもつのかである。<40km:4時間01分55秒(30分08秒)>

 

 川沿いの道に入る。沿道の人たちからの声援がくるようになり、なんとか声を出して応える。残り2kmを切ってからはさすがに辛くなった。残念ながらペースが上がらない、いや落ちてきた。歩道のちょっとした登り勾配でもきつく感じられる。ようやく見えてきたゴールに向かって最後の力を振り絞り、必死に駆け込む。ゴール!<記録:4時間15分38秒(13分43秒)>

 

 今回のレースは記録こそ、2週間前の洞爺湖マラソンとほぼ同じタイムであったが、最後まで走り切れたというのが、走後の充実感に繋がっている。前走でも最初を思い切って抑えられたら良かったのであろう。

 

<今回の千歳>

 

 <前走の洞爺湖>

 

 

  昨年の記録と比較しても、前半の抑えた走りが後半のペースダウンを防いだと思われる。次の目標は前半の抑えをどの程度にするかがテーマとなる。  これで今年前半に予定していたレースが終了した。暑さの苦手な私は夏場は練習不足となるのが通例であるが、できればLSDとインターバルの複合練習で走力をアップし、秋のレースを目指していきたい。