ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

次のレースに向けて

2007年05月27日 | 自己分析
 先日の洞爺湖マラソンを冷静に振り返ってみると、後半足が上がらなくなったのは、ひとえに乳酸の蓄積によるものであり、それは前半の能力を超えたハイスピードに起因すると考えるのが妥当であろう。

<図1:洞爺湖マラソンでの心拍数とペースの関係>


 自分では無理なく走っていたつもりでも、それは周囲の勢いにつられて自分を見誤っていただけと思う。図1をみると、実際には5キロの折り返しの登り坂辺りから心拍数が160に達しているところがあり、序盤ですでに自分のペースをつかみきれず無理をしていたあとがうかがわれる。前半15キロの坂の連続ではペースが上下し心拍数も明らかに160を超えているが、ここで脱落しないようにとの気負いが心の片隅で勢力を張っていたものと推測される。これが後半の急激なペースダウンを導く最大要因だったと考えられる。

 ところで30キロ手前でのトイレタイムのあと、間もなく徐々にペースが低下し、それとともに心拍数も低下しているが、これにはどのような意味があるのだろうか。

<図2:4時間耐久走での心拍数とペースの関係>


 図2は4月の4時間耐久走でのデータである。ここでも30キロ過ぎから心拍数が低下しているが、ペースのダウンはあまり目立っていない。それよりも30キロでの休憩の前が同じペースを維持するのにかなりの心拍数の増加を必要としている様子が明瞭となっている。私の場合は30キロが疲労蓄積の一つのピークとなっているものと考えられる。したがって少なくとも30キロまでに無理をしてしまうと、これ以降はペースの維持がかなり難しいことを覚悟しなければならないだろう。

 4時間耐久走では最初からペースを抑えて走っていたために、心拍数が160を超えることはなかった。これが30キロを過ぎてもペースが大幅に落ちることのなかった理由と考えられるかもしれない。しかし実際にこのペースで走ると4時間では37キロ地点にまでしか到達しない。

 次のレースでの走りの目標が見えてきた。心拍数160を超えるような(1キロ5分20秒を切る)走りはしないこと。しかし1キロ6分を超えるペースだと(心拍数150を切るようだと)サブ4には届かない。最初からこの辺りに目標設定を置いて走り続けるのが良いようだ。

<新シューズ:フリークス>


 5月上旬にアスリートクラブで選んでもらった新しいシューズが届いた。1代目はリクーライトという種類であった。練習でもレースでも履いて、1年少々たった時にすり減った底を修理をしてもらい、さらに1年履いた。今でもまだ履いてはいるが、今年は気分を一新してシューズを新調した。今回のシューズはフリークスという。靴のことはよく分からないのでインソールも含めてすべてアスリートクラブにお任せだ。来週のレースに向けて今週は何度か新シューズを試し履きしておかねばならない。さて、明日からのお天気はどうだろうか。

洞爺湖マラソン07

2007年05月20日 | 完走記

目標達成ならず!

 今日は実は途中の経過をあまり覚えていない。それだけレースに集中していたからなのか、単に頭が悪くなっただけなのか、分からない。

 昨夜までの雨はあがったが、強烈な風の吹く朝を迎えた。スタート地点にかなり近い旅館だったので、朝の準備時間には余裕があった。

 申告制なので4時間以内のスター地点に並んだ。スタート後逆送してからの折り返しまでは、人が道幅いっぱいに広がって走るので、コース取りが難しかった。折り返してからは人がばらけていくらか楽に走れるようになった。このあたりは「クリール」に書いてあったとおりである。5キロ:29分02秒。

 風は走り出すとそれほど気にならなかった。朝の雲は吹き飛んで、その後はずっと太陽が姿を現し、新緑のコースはとても気持ちの良いものであった。1キロ約5分15秒でほぼ一定の速度を保った。先日の「楽しむ会」より若干速いペースだがさほど苦にならなかった。10キロ:55分18秒(5キロ:26分15秒)。

 この後15キロまで坂の連続となる。これはyu1さんから得ていた情報どおりであったが、なんとかスピードをあまり落とすことなくクリアすることができた。いま振り返ってもそれほど無理したとは思えない。15キロ:1時間22分00秒(5キロ:26分42秒)。

 その後も小さなアップ・ダウンが続く。日差しがやや強く感じられるようになり、エイドで配られるスポンジが有り難い。同じようなスピードの走者が列をなして走っている感じだ。20キロ地点が近づくとペースの維持がいくらかきつく感じられるようになった。20キロ:1時間49分06秒(5キロ:27分05秒)。

 20キロ過ぎのエイドでバナナをいただく。中間地点を通過、1時間55分少々だったと思う。このまま行けば何とか目標を達成できるはずだが、どこまでこのペースが維持できるか不安だった。25キロ:2時間15分26秒(5キロ:27分20秒)。

 いったん給水でスピードが落ちると立て直すのに踏ん張りが必要となってきた。1キロ5分30秒前後にペースが落ちてきた。なんとか5分40秒以内を堅持したいと頑張った。この辺りはちょうど中島の裏側が見えているはずなので、何度かそちらの方を見遣る。payaさんの写真のように「ひょっこりひょうたん島」のように見えたので、やはりそうだと納得する。実はこのころからきついと感じだしていた。30キロ:2時間46分12秒(5キロ:29分45秒)。

 コースは平坦だった。周囲に遮るものが無くなったせいか、日差しが厳しく感じられた。給水地点では必ず給水してきていたが、膀胱にも尿が溜まってきていた。夕日の見える渚公園という洒落た名前の公園でトイレに入る。混雑していた。用を済ませて足の屈伸を繰り返す。コースに復帰すると元気が戻っていた。遅れたタイムを取り戻そうと気持ち無理をしたかもしれない。隣を併走していた若者があと1キロ6分ペースでも4時間切れると話しているのを聞きながら、それとは裏腹に徐々に私のペースが落ちてきた。足が上がらないようになってきたのが自覚された。35キロ:3時間17分51秒(5キロ:31分38秒)。

 35キロを過ぎると再び湖岸の涼しいコースへと入った。もうかなり足にきていた。股関節は大丈夫だったが、とにかく足が上がらない。それに加えて背中が痛くてたまらなくなってきた。走る体勢を続けることが困難になり、ついにたまらず歩いた。もうこの辺りになると歩いているランナーがたくさんいた。そのせいで気がゆるんだわけではない。4時間耐久走の時におやぢさんにズバリ指摘されたとおり、背筋の弱さが露呈した。筋トレをしておけば良かった…、今さら後悔しても遅い。歩いてしまうと当然1キロ6分どころではなくなった。歩いたり心持ち走ったり、痛さと疲れで内心もう投げ出したい気分だった。40キロ:3時間59分06秒(5キロ:41分15秒)。

 サブ4の目標はつい今しがた完全に潰えた。ゴール前には4時間以内でゴールすること期待して女房と娘が首を長くして待っているはずだ。とても残念である。あとはただひたすらゴールを目指すだけだった。ゴール。その後は疲労困憊でしばらく座り込んだまま立ち上がることができなかった。暫定記録:4時間18分05秒。

 休憩後身体が冷えてきたので、泊まっていた旅館の温泉に向かった。汗を流して湯船に浸かっていると、すぐ隣で満足した表情で「気持ちいいなー」と思わず声をあげた人がいた。私も笑顔を返すと、それをきっかけに少し話が弾んだ。ほとんど同じようなタイムでのゴールだったようだ。それでも彼は昨年よりも約30分短縮したと喜んでいた。次は私と同じく千歳だという。再会できれば良いですねと、別れた。

 私は自分の不遜さを思い知らされたようだった。これが私の実力なのだ。エリートランナーでもないのに自分の力を過信して、今回サブ4が達成できなかったからと落ち込む必要はないのだ。一生懸命鍛錬してレースでその力を試してみる。結果はあくまでもその時の自分の実力を反映している。悔しかったら次にまた頑張れば良いのだ。

 ここで実力がなかったと言っているだけでは身も蓋もない。反省と次への努力設定だ。

1)前半のペースが速すぎた。次回は前半もう少し自重してペースを抑える必要がある。この点は女房にも指摘されたことだが、私はいつも同じ失敗をしているような気がする。

2)背筋が弱い。これからは意識して背筋を補強する運動を心がけよう。おやぢさんを真似てできるだけ筋トレをしよう。

3)後半のバテ。後半のエネルギー枯渇状態でもうまく自分の脂肪をエネルギーに変換できるように、ヒラオカのゲンさんお勧めの、空腹時の練習を取り入れることにする。

4)私はフルの柄ではないのかもしれない…。

 皆さんに篤い応援いただいたが、今回は以上のように残念な結果に終わってしまった。まずは次に向かって再度頑張ることにする。しかし次の千歳は自分がフルに挑戦し続けられる柄なのかどうかをじっくりと考えてこようと思っている。正念場だ。


マラソンを楽しむ会’07

2007年05月13日 | 完走記
 昨夜なにも用意しないで寝たものだから、今朝の慌てぶりは尋常なものではなかった。なんとか急いで準備して、会場近くの駐車場に到着したときには既にあと15分を切っていた。バッグと靴を手に、走って会場に向かう。時間がないのでこれがアップだと自分に言い聞かせる。途中でyu1さんに声をかけられた。受付を済ませ、とにかく急いで準備に取りかかる。あと10分もない。カッチさん、たしろさん、kuriさん、ichanさんとご挨拶するも、内心それどころではない。あと1分という声が聞こえたような気がした。なんとか用意ができて、足の屈伸を何回かして、最後尾に並ぶ。携帯で写真だけは撮った。実は昨年もこうだった。全く同じパターン、なさけなか~。



 8時30分、予定通りスタート。まずは1キロ6分程度のゆっくりとした滑り出し。実は今日のレースは、来週に迫った洞爺湖マラソンを1キロ5分40秒以内で走りきれるかどうかの調整的意味合いがある。ゆっくり走り出してはみたものの、前のグループとの差がどんどん開いてゆく現実を目の当たりにすると、やはり自然とペースが上がってくる。気がつくと、1キロ5分20秒前後になっていた。ふだん一人で走っている時にはすぐにへばるのに、こういうレースの時には不思議と頑張れるものだ。

 トモさんに追いつき、先に進む。間もなくトップのランナーが折り返してきた。顔に汗ひとつない、痩身のランナーが、べらぼうなスピードで通り過ぎていった。やがて昨年の覇者カッチさんが、いつものように何事もなかったかのような笑顔で手をあげて合図しながら通過していく。少し間をおいて、平然とした表情でkuriさんがやってきた。さすがウルトラランナーだ。そしてふだん通りの表情でichanさん、真剣な眼差しのたしろさん、少し控えめにyu1さんがほぼ1列になって走り抜けていく。私はといえば、とにかくペースを守る走りに徹するだけである。Fr301を時々見やりながら1キロ5分20秒前後で刻んでいった。

 天候は曇り空で肌寒く、いま一つの空模様であったが、走っている最中はほとんど気にならず、むしろちょうど良いコンディションに感じられた。

 私は坂が苦手だ。いつも登りになるとスピードダウンし、ズルズルと後退し、戦意を喪失してしまう傾向が明らかに強い。このコースにも実は小さな坂がある。河川敷から堤防に上がるところ、そして2本ある橋の中央部に堤防から昇ってゆくところだ。そんな小さな勾配でも長く走っていると、ヤワな私の足には堪えてしまう。今回はこの登りでなるべくスピードを落とさないように心がけた。

 10キロコースを2回走り、最後の端数あわせのコースを折り返し、ラストに堤防に駆け上がってゴールとなる。なんとか全体を1キロ5分20秒のペースで走りきる。当初は1キロ5分40秒以内でどこまでいけるかが心配であったが、この調子で本番を走りきれたら何とかなりそうだ。良いイメージを持って目標のサブ4に挑戦しようと思う。

 レース後は「とかちeRC」の第1回焼き肉パーティーとなった。フルを走り終えた代表のichanさんを待って、ハーフを走った、たしろさん、kuriさん、そして私の4人で、たらふく食べて楽しいひとときを分かち合った。企画のichanさん、買い出し係のたしろさん、ありがとうございました。

 ところで管内のマラソン大会は年々減少しているが、帯広ランナーズ主催のこの大会は本当にメンバーの方たちの心づくしの大会である。こうした楽しみの機会を作ってくださった皆さんに、心からの感謝を申し上げたい。どうもありがとうございました。