ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

名も知らぬランナーたち

2009年11月12日 | 参考資料

 いつものコースを走っていてすれ違う名も知らぬランナー、レース会場でたまたま一緒に走ることになった多くの名も知らぬランナーたち、ネット上で見聞きする無数の顔も知らないハンドルネームのランナーたち、一体この世界にランナーってどれくらい存在するのだろう?ただしランナーといっても定義は曖昧だから、ここでは自分でランナーと自認する人たちはみなランナーと言って良いことにしておく。そうしないと自分もランナーだと自信を持って言えないからね。ランナーにもいろんなランナーがいる。ほとんどプロと言っても良いような企業の支援を受けた有名なトップランナー、かなりの程度競技生活に打ち込める実業団や学生のランナー、走ることが大好きな市民ランナー、そして走り始めて間もない初心者ランナーなど。私もこの5年ほどで一応市民ランナーの仲間入りを果たしたと考えている。

 走り出すとどうしてもタイムの短縮が目標になる。自己ベストの更新だ。私は数回走ったフルマラソンで1度だけサブ4を達成することができた。しかし1度きりだった。過去に走歴のない中年男である私にはサブ4は厳然たる壁としてそこにそびえ立っている。もうこれからはそんなに意地になってサブ4を目標にするとはやめようと観念した。人生も終盤に向かい、これからはスローライフに軸足を移そうかと計画中なのだ。そこでふと、周囲の名も知らぬランナーたちは一体どのくらい走ってどのくらいのタイムを出しているのかを調べてみようと思い立った。

 対象は私も参加させてもらっている「マラソンWEB練習日記」の顔も知らないハンドルネームのランナーたちだ。2009年9月24日現在で、9月中に走った記録を残していたのが655人、そのうちランナーたるもの50kmは走っておいてほしいという私の勝手な思いからカットオフポイントを50kmと設定。そこで残ったのが554人。その中から前年2008年の年間走行距離とベストタイムの記録が残されている人を抽出したところ263人が残った。この作業、一人で時間を作ってやるにはかなり大変な仕事だった。

 まずはこれらのランナーたちの2008年における年間走行距離とベストタイムの関係を散布図で表現してみた。思っていたとおり、どうやら年間走行距離が大きくなればなるほどベストタイムは短縮する傾向があるようだ。ただし年間走行距離が小さいほどベストタイムのばらつきが大きくなるようで、よく調べてみると、その辺に属するランナーは走り始めて間もないランナーであったり大変申し訳ないが若干年齢の高いランナーであったりするようだった。

 次に私も含めた市民ランナーの第一の目標となるサブ4ランナー、そしてエリートランナーへの登竜門となるサブ3ランナーの特徴を調べるために、それぞれの群で平均の年間走行距離を求めてみた。

 結果は、サブ4群では、最小1021km、最大7479km、平均2796.4km、サブ3群では、最小1238km、最大8668km、平均3788.5kmであった。月間走行距離に換算すると、サブ4群では平均233km、サブ3群では平均316kmも走っていることが分かった。グラフで見たところそれ程差がないように見えるが、統計学的には2つの群間には明らかな有意差を認めた。

 せいぜい月間走行距離100km、頑張っても200kmそこそこの「名も無きランナー」である私にとっては、やはりサブ4は大きな壁であり続けることは間違いないと、大納得!これでスッキリした気分でスローライフの世界に移っていけるだろう。