ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

爪下血腫

2009年02月14日 | 参考資料
 昨年の美瑛で討ち死にし半年かかってようやく生え替わった右第1趾の爪が先日常夏コースを走行中に再びやられてしまった。同じところをやられるというのはきっと私の走り方に問題があるのだと思う。しかし一人だけではランニングフォームの修正は難しい。とりあえずネット検索などで調査してみることにした。

 手元のランニング障害事典をひもとくと、爪下血腫とは「前足部に余裕のない靴、長く伸びた爪、アップダウンの激しいコースなどが原因」であり、「爪が靴の先端とぶつかり」「衝撃で爪の下に出血」したもの、と書いてある。
 美瑛は下りコースであったから、靴の前部で爪と靴壁とが何度もぶつかり合ったことは確かだろう。しかし過去2回の美瑛では何ともなかった。違う点は過去2回はオーダーメイドインソールの靴を使用していたことだ。昨年はクッション性を重視し標準インソールの練習用の靴を使用してみたのだった。今回やられた常夏コースはほぼフラットコースではあるが、履いていた靴はやはり標準インソールの靴だ。うむ~。

 次、ネットで見つけた「ランナーズウーマン」サイトの記事。「 靴がきついことはもちろん、大きい靴を履いて靴の中で足が滑っても起こります。爪が長すぎる、足趾の長さのバランスが悪い、指の骨の形の異常、下りの練習をしすぎて足趾が靴の前方にあたっていた、靴下がきつい……といったことなど」で、「 靴の爪への圧迫のために爪の下で出血が起こるのが原因」。「母趾、第2趾、小趾が主」という。
 下りコースが原因となることはここにも書いてある。私の場合日頃から気をつけて爪は短く切ってある。骨の異常や長さのバランスは分からないがそれほど平均から偏っているとは思えない。気になるのは靴は大きすぎてもいけないらしいことだ。常夏コースで使用してきた靴は少し大きめなのかもしれない。なぜなら購入時は体重が今よりも5キロほど多かったから、いまでは靴にしてみれば足が小さくなって、足が靴の中で泳いでいるのかもしれない。

 検索中に目にとまった記事があった。最近は更新されていないようだが、「ナイスラン」サイトの正しいシューズの履き方という記事に、「せっかく足に合わせてシューズを買ったのに爪が黒くなるのは、シューズの履き方が悪いからです。シューズの中で足が前後に動いているのです。足が前後に動くから足の指先でシューズのソールを引っかいて動きを止めようとしているのです。常に足の指先にものすごい力が加わり、その結果、指先が圧迫されて爪が変形したり、指先に血豆ができるのです」という記載があった。
 なるほど靴が大きすぎて中で足の趾が泳いでいると趾先に力が加わり爪の下に出血する場合があるのかもしれない。

 ということで、靴は自分に合ったものを選ぶ必要があるということになるのだろう。で、ランニング障害事典には「前足部に十分余裕のあるシューズを履く」と書いてあるが、小さくもなく大き過ぎもしない適切なランニングシューズの選び方となると、これまた諸家に一家言あるようだ。
 今回はランナーズウーマンの記事をまとめておく。「①靴の大きさを適切なものにする ②靴紐をゆるめすぎず、靴の中で足が動かないようにする。 ③靴下に滑り止めがついているものや、5本指ソックスにする。 ④爪をのばしすぎない。 ⑤爪先にスポンジやポリウレタンなどのクッション素材のものを小さく切ってテーピングで固定する」。靴の履き方については正しいシューズの履き方の記事も参考になる。

 私としてはそろそろ今季使用の靴を例のところに仕入れに行くべきかと思案中である。って、あれっ? 爪下血腫ってランニングフォームの問題じゃ無かったのか?

<引用資料>
ランニング障害事典:横江清司、株式会社ランナーズ、2003年
RUNNERS WOMAN [爪が黒くなってしまって] 2008.4.20.
   →http://runwoman.jp/rw/special/sp_003clinic/post_99.php
正しいシューズの履き方
   →http://nice-run.com/dl/inshoes.pdf