「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

DVD上映+シンポジウム 湯浅誠×浜矩子

2010-11-18 18:30:00 | Weblog
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)主催の標題シンポジウムに参加してきました。テーマは貧困問題。PARCは元々開発途上国における貧困、特に経済発展がもたらすひずみ(養殖エビ池がマングローブ林を破壊し、その地域に根付いていた社会システムを破壊していく等)につきアドボカシー活動をしてきた団体であります。しかし、グローバル経済の進展により、日本国内でも貧困と呼べる状況が広まってくるとの認識から、今日の企画が持たれたとのことであります。

最初に、PARC製作の貧困問題に関するDVDが上映されました。全国の大学生が、半年間かけて作成したそうです。内容としては、大学生、社会人、フリーター、求職中の人、等々に貧困についてインタビューしていくといったものでした。DVDに登場した多くの人が、「仕事は大変だけど、正直貧困というものを身近に感じたことはない」という趣旨のお話をされていたことが印象的でした。

続いて、湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長。派遣村村長)と浜矩子氏(同志社大学教授。エコノミスト)によるトークセッションが行われました。湯浅氏からは「これまでの日本は、社会保障と雇用を大企業が担ってきた。(厚生年金、終身雇用、OJT等)ゆえに、政府は“小さすぎる”政府として存在し、国民が公共サービスで生活を支えられたという経験がない。よって、“あんな人たちに生活保護を出すなんてけしからん”という論調になりがちで、ますます政治・行政が社会保障を提供するという仕組みが成り立ちずらくなってしまう。」と言う趣旨の指摘がなされました。併せて「小さすぎる政府を変えて行くには、政治のリーダーシップが必要であり、少々の反対があってもそれを突き抜けるぐらいの強力なリーダーシップが必要」との提言がなされました。

浜氏からは、「グローバル競争の激化で、企業はより低廉な労働環境(低賃金、緩やかな環境規制・雇用条件)を求めて行く傾向にあり、“誰が一番最低か?”という悲劇的な競争になってしまっている。社会人、大学生、フリーター、主婦といった“役割の仮面”をかぶらされている状況で、社会全体で“貧困”を意識することができなくなってきている。」という趣旨の指摘がありました。併せて「地域社会の役割が見直されるべき」との提言がなされました。

湯浅さんの「国会議員はマスコミで取り上げられる機会も多く話題になるので、叩かれる様な事も間々あるが、(ほんとんど露出のない)地方議会に行くと平気で差別的な発言をする議員がいるが、あれは許されるのか」という発言が衝撃的であり思い切り頷いてしまいました。要は、極めて例外的な経済社会情勢だった高度経済成長期の感覚を持ち続けている人(現在60歳~70歳)が議会にも多い。という意味だと穏健に理解しておきましょうか。とりあえず・・・。ネットカフェに長期滞在している人が何故そこに滞在しなければならないか?「明日は今日よりハッピーだ!」という時代に青年期を過ごした人たちには土台理解できない話なのでしょう。若年世代の政治離れのデメリットが意外なところで発露しているのではないでしょうか?

祝 1000名越え!

2010-11-18 11:01:30 | Weblog
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