某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「レパートリーズ」- チキン ガーリック ステーキ

2005年11月15日 | ♪アカペラ
「レパートリーズ」さだまさし アカペラ・カヴァード
- チキン ガーリック ステーキ(2004年)
(全曲、さだまさしさんの曲のアカペラでのカバーアルバム)


今後必ず大ブレイクするアカペラ・グループだと思います。神戸在住。あのさだまさしさんの「さだ企画」所属です。つまりトークも大爆笑です(笑)。でも何をおいてもキャリア15年(だったかな?)の超素晴らしい純粋アカペラです。ちなみにアルバムには一切の楽器を加えていません。これは"アカペラ"を謳っているグループでも意外とできない事です。

このグループのすごいところは、生とCDの違いが無い・・・というより生のほうが圧倒的に素晴らしいクオリティだと言うこと。ライブ会場で感動で泣いている人を随分見ました。私も「道化師のソネット」の生ではやられました・・・(^^;

何のギミックもない、本当に心が温まるグループです。今の時代では、老若男女に受け入れられる数少ないアーティストでしょう。アカペラfanでない方も一聴の価値有りです。

※ちなみに好きなアカペラは、海外では、アメリカのマントラなんか良いけどもっと若々しくてPOPな(でも最近は活動を停止しているようですが)、イタリアの男性6人組のネリ・ペル・カーゾです(^^)

【私のアルバム評】
このアルバムは確かにさださましのカバーであるが、地味な曲も含めて良く考えられた選曲。ヒット曲の単なる羅列を避けた事により、グループに「さだ」の色がつく事を最小限に留めている。そのため、特にさだまさしファンでない人には、さながらオリジナル盤のような趣もある。彼らを知らしめる名刺代わりとしても良い企画であり、全体的にさだの楽曲のもつ質と彼らの実力が見事にマッチした名盤。

歌い方には、今流行のゴスペル系やR&B系に見られる(日本語には不向きな)不自然な崩し方が無く、オリジナルメロディに沿って素直でとても美しい。テクニックの過度なひけらかし等も全くなく、歌に対して真摯で誠実な姿勢が感じられる。聴き方は、朝でも夜でも、BGMでも聞き込んでも、何にでも合う良くできたアルバム。これはアカペラという人間の声だけで構成されたものの持つ魅力だと思う。老若男女全ての方にお勧めです。


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"A Woman's Heart" Tour in US - Mary Black他

2005年11月15日 | ♪ケルト・アイリッシュ

写真はアルバム「Speaking with the angel」
このタイトル曲は Composed by Ron Sexsmithです。
(Ron Sexsmithはご存じ、カナダのシンガーソングライターです。来日もしてます。)

先日このブログに、私が愛して止まないアイルランドの女性シンガーMary Blackの事を書きましたが、そのMaryが他のアイリッシュのシンガー/ミュジージシャン達とアメリカをツァーしています。それが各地で好評みたいです。11/5のLOS ANGELES TIMESを読みましたが、好意的な記事になっています。

WORLD MUSIC REVIEW
'Heart' proves true in Irish-themed evening
Female performers give a relaxed, charming show, engaging the audience at Royce Hall to sing along. By Don Heckmn - November 5, 2005


(一部引用)
Where "Celtic Woman" was a slick, neatly wrapped and packaged musical production, "A Woman's Heart," a franchise dating back to a recording released in the '90s, had the laid-back, spontaneous intimacy of an evening with old friends. Each of its four principal performers/singers Mary Black, Maura O'Connell and Cara Dillon, and accordionist Sharon Shannon ,brought unique musical characteristics to their individual sets before joining in a hootenanny-like finale.

The entire company wound up this engaging evening with Van Morrison's "Crazy Love" and a final, collective rendering of the production's theme song, "A Woman's Heart.


アメリカを始めとして、アイルランド人(移民)の悲劇の物語でもある映画「タイタニック」の大ヒットや、エンヤコアーズなんかの大成功もあり、随分前からケルト圏の音楽/ケルトミュージックが世界的にメジャーになってきていますね。日本でも毎年のようにケルティック・クリスマスなるコンサート/ライブが開催されています(私も行っています)。アイリッシュ、それもトラッド音楽を愛する日本人は結構大勢いますね・・・。反対に、なんせあのアイリッシュ・ミュージックの大御所ドーナル・ラニーは日本人と再婚してしまった位ですし、関係は深まるばかりです。(・・・て、ご存じの方いるのかなぁ?ちと淋しいです・・・(^^;)。

記事にもあるように、アメリカでは"Celtic Woman"なる舞台も好評のようですが、より好意的に"A Woman's Heart" Tourを評しています。何れにしてもその背景には、アメリカを始めとして、90年代以降黒人系の音楽がどんどんメジャーになってきた反動がそろそろ出てきたのかなぁ・・なんて思ってもいます。

実は私はもう10年以上、このアイリッシュを筆頭としたCelt(ケルト) Musicにはまっています。これもどこかでちゃんと書きたいと思っています。そしてCelt(ケルト) Music入門時に起こりやすい、ヒーリング・ミュージックとの混乱(でもレコード会社がわざと仕掛けてもいるが・・・)も整理したいなぁとも考えています(^^)

★Maryは今月久々のオリジナル・アルバム「Full Tide」をリリーしました。大傑作との評判です。ほんとFull Tideでした・・
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