某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

チキンガーリックステーキ(通称チキガリ)のライブに行って参りました

2013年07月22日 | ♪国内 -グループ

昨日開催されたチキンガーリックステーキ(通称チキガリ)のライブ(原宿アストロホール)に行って参りました

 

6人メンバーの一人の濱田 康裕さん(ハマちゃん)がご病気で一年程活動から離れていましたので、久しぶりの6人でのライブでした。
(主に洋楽担当の)ハマちゃんのリードでJourneyの"Any Way You Want It"でスタートした時、ハマちゃんの姿を見て思わず涙が出そうになるのを堪えている自分がいました。そして、こんなにハマちゃん(と6人組チキガリ)が好きだった自分に驚いたりしました・・・。ご病気された事でちょっと細くなった感じのハマちゃんですが、以前の感じでライブを進められるのを見て感激しました。ちなみにJourneyには他にも大ヒット曲がありますが、敢えてこの曲を選んだのは歌詞の内容もあったのかな・・・?(捉え方ではセクシーな意味も大ですが(笑)

 

それはともかく、メジャーデビュー以来のファンとしては、チキガリは誰一人欠けても「チキガリ」ではないんだなぁ~と改めて感じたりもしました。それは6人アカペラという音楽的なパート構成上の単純な意味ではなく、すでに6人一組で「チキガリ」という一人格というか一ボーカルとして馴染んでいるからです。6人居てもメンバーが入れ替わったらきっともう自分にとっての「チキガリ」ではないのかもしれません・・・。

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スマイル
チキンガーリックステーキ
GU RECORDS

↑2012年発売(現時点最新アルバム)
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今回のライブでもう一つ改めて感じたのは、雰囲気がメジャー・デビュー当時のいい感じになって戻ってきたような気がしました。一時まるで”イケメン"アーティスト風になろうとしたり?、ちょっと背伸びした感じがあって、個人的には方向性でちょっと迷っているんじゃないかな~と思ったりした時期もありましたが、今回はチキガリの持つ等身大の魅力がひしひし伝わって来ました。何か、歌以外の要素はそぎ落として好きな歌に一層集中した感があったような印象です。

 

※ちなみに「イケメン」という言葉、未だにざわつく位大嫌いな言葉です。子供の頃にはなかった新語です。なんだか(主に)女性のぎらぎらした性欲を自分以外の人称にすり替えたようなニュアンスも感じます(相手を誉めているようで、実は自分の欲望を言明しているような・・・)貧相な言葉だと思います。女性のそんな気持ちを表現するにしても、日本語には平安時代からとは言いませんが、もっと品格ある言葉があったはず。チャラいTVの放送作家の作ったこんな造語に弄ばれる日本人・・・。この言葉の浸透と日本人の劣化は同期して進行していると私は確信します。未だに身持ち悪くて使えない言葉です(おっと、上で使っているか(笑))。

 

すみません、余談で熱くなってしまいました(汗)。

それにしても彼らのアカペラというか音楽的な実力は圧倒的だと思います。僭越ですが、こうやって音楽Blogを開設し、物心ついた頃からあらゆるジャンルの音楽を聴いてきた身(音楽制作も趣味)としては、そのすごさを本当に実感します。そして、彼らの魅力のひとつである「日本語の美しさ」。これは、サザン桑田氏や矢沢氏が元祖みたいな”洋楽風”の発音ではなく、日本語のアクセントとメロディが一致した彼らの楽曲群。メンバーの美しい発音、この辺が私は大好きなんです!
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ふるさとの花
チキンガーリックステーキ
GU RECORDS

↑さださんの近年の名曲「いのちの理由」もカバーしたアルバム。
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でも残念ながら、彼らが世間に広く認知されているとは言えないと思います。この状況は本当に残念でなりません・・・。でも今のTV等でもてはやされる音楽なんて、大半が広告代理店ゴリ押しの「消耗品」だったりしますし、AKBに至っては、肝心な音楽(歌唱)自体が話題になる事がないという、本末転倒の「音楽」界です。TVで話題にならない事は、今の時代誇りに思ってもいいのかも・・・???(もちろんメジャーであって欲しい気持ちは一ファンとしては当然の思いですが・・・)。彼らは、一気にメジャーになるでのはなく、静かに且つ着実に広く浸透し、気が付いたら何気にみんな知っている・・・みたいな状況が理想的且つ現実的なのかもしれません(時間はかかると思いますが)。そういう意味でも、雰囲気的には、背伸びせず自分たちの持ち味を見失わずに歩んで頂きたいと願っております。

 

12月の東京でのライブの告知もありました。さださん以外のコンサートには全く関心のない私のカミさんも、チキガリだけは率先して行きたがります。チキガリにはそんな素敵な魅力が一杯のグループです(^^) 

ps.チキガリにはそろそろさださんの楽曲カバーのフル・アルバム第2弾を期待したいこの頃です。

 

そうそう、昨日の会場、原宿アストロ・ホールの空調は冷え過ぎで寒いくらいでした。ライブの会場が冷えたら盛り上げありに欠ける事くらい素人でもわかると思いますが、女性陣がカーディガンを羽織る姿が散見されるのに空調はガンガン冷えたまま・・・。この会場、音楽の会場としてこんな運営で大丈夫なのかと心配する位気配りが感じられませんでしたね・・・。更に、こんな冷えているのにドリンクの強制(有料)、美味しくはずもなく義務感で飲むだけ。私は、他のアーティストでは二度と行かないと思いました。風邪気味の妻は、帰りの食事中も体が冷えてしまっていて、帰途はずっとカーディガンを羽織っていた程でした。

 

ジブリ・アカペラスタイル
チキンガーリックステーキ、他

 

 

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今、アド街ック天国見ている途中ですが・・・

2013年07月20日 | 「アド街ック天国」BGMの秘密

BGM選曲が”おやじギャグ”状態なんです(笑)。

「甘納豆」のBGMがナット・キング・コールの”Love”→”なっとう”、”なっと”でつながり。

「ドジョウ」の話題のBGMがボズ・スキャッグスのJojo→”どじょう”、”じょじょ”でつながり?(笑)。

「醤油(しょ」うゆ)さし」のBGMがライオネル・リッチーの「セイ・ユー・セイ・ミー」→”しょうゆ””せいゆ~”つながり?(笑)。もっともこの曲、途中で”Show You”と出てくるので、そっちの方かも?

見ている途中で脱力しましたので、放送中なのに書かざるを得ませんでした(笑)。

 

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さださんのソロコンサート4000回記念公演~アンコール曲「遥かなるクリスマス」に込めた思い

2013年07月19日 | ♪国内 -男性

さださんのソロコンサート4000回記念公演に武道館へ行って参りました。私は7/18(木)の4001回目でした。

全く衰えないさださんのアーティスト・パワーは、この公演が早々に完売した事(ちなみに見切り席も販売され、久しぶりにダフ屋の姿も見かけました)ファンクラブ会員数が2万人!で安定して推移している事、この公演がTV生中継される等色々な事で明らかですが、長年さださんのコンサートに通っている者の目からしますとそれは更に盤石化された印象を受けます。

多分近年のTV露出や作家活動の影響も大きいのかも知れませんが、若年層観客が以前より確実に増えたように見えるからです。以前の若いファンは”さだファンの親に連れられたお子さん”という感じの層がメインだった気がしますが、近年はごく普通の若いカップルとかも自然に目にしたりします。 

そんな観客で3階席までぎっしり埋まったこの武道館のコンサート、ファン投票で一位になった「主人公」から始まりました。※余談ですが、「主人公」という言葉も仏教言葉でもあったりします・・・。

 

毎年さださんのコンサートに行っている者としては今更ですが、さださんの多彩な才能には本当に感服致します。歌、トーク、場を読む力、客のイジリ方、コンサートの流れの持って生き方、etc何回観てもその都度コンサートの密度やと完成度の高さには圧倒されます。

エジソンの名言に「天才とは1%の才能と99%の努力」というものがありますが、この真意は”誰でも努力すれば天才になれる”という意味ではなく、”才能を持った人が本当に努力をした末にやっと天才と認められる”という解釈が正しいと聞きましたが、さださんの姿を見ると、人目につかない所での努力は如何ばかりかといつも想像してしまいます・・・

 

最近は”さださんのコンサートの魅力はトークにあり”みたいな言い方も良く聞きます。一面事実だと思いますが、でも間違いなく「音楽家」としての深さがコンサートの魅力です。この日の2曲目の「精霊流し」のバイオリンの音色を聴いた時、最初のボーイングの音色で私は涙腺に響く程の音楽の真実を感じました・・・。

また年を重ねるごとに感じるのは、若いころには聞き流していたような曲、また言葉も年々心深く響く事が増えてきました。それはまるで小説の名著を読み返す毎に新しい発見がある事とよく似ています。近年は、さださんの楽曲が持つ文学性をそんな所でも感じたりしています。

 

今回のこの武道館はさださんはあまり使用しない会場ですが、それは大会場だと客とのコミュニケーションが薄くなってしまう事への危惧、それと音楽家として音響面のやりづらさからだと推測しているのですが(昨日もリズム隊の反響音がとても目立ってました・・・)、この武道館コンサートの進行は会場のファンからのリクエストという構成により会場との一体感持たせることで成功したように思います。きれいに構成されて進行するだけでは得られない”一体感”が溢れていたように感じました。

ところで、昨日のコンサートのハイライトは何と言ってもアンコール最後の曲「遥かなるクリスマス」だったと確信します。真夏、猛暑の今「クリスマス」曲を歌う事のその真意。それは間近になった参議院選挙と無縁であるはずがありません。長年「長崎から」というコンサートを開き(今年も久しぶりに開催される予定)、戦争反対の立場をとってきたさださんが、現状の政治、世の流れを危惧していない訳がありません。

 

でも「さだまさし」という一つのビジネスで生計を立てている多くのスタッフや関係者がいる以上、「佐田雅志」が表立って自分の政治的なメッセージを訴える事は「アーティスト・さだまさし」には出来るはずはありません。様々な足枷がそれを阻んでいます。でも全身の力を振り絞った最後の「遥かなるクリスマス」には、右傾化といわれ憲法改正まで想定される昨今の政治状況への危惧を、全身で訴えたものと私は受け止めました。

 

最後の最後にこの「遥かなるクリスマス」を全身で歌いきったさださんの真意を、この会場の皆さん(TV中継のご視聴の方も)はどのように受け取ったのでしょうか・・・?単なる流行歌(はやりうた)歌手ではない、まさに「歌う世界遺産」(会場で見かけた言葉です(^^)のさださましさんにとって、このメッセージを真摯に受け取る事やその真意を深く考える事がファンとして出来るせめてものさださんへの感謝の表し方/恩返しではないでしょうか・・?記念すべきこの武道館コンサートで私はそんな思いを胸に会場を後にしました。

 

外は思いもかけずゲリラ豪雨の後。
まだ大粒の滴がポツリポツリ落ちてくる中、真夏の新緑が繁茂するこの北の丸公園は、まるで時が止まったような佇まい・・・。
公園の闇の中に、戦死された無念の精霊達が何かを訴える幽かな囁きが聞こえたような、コンサート帰途でした・・・。

 

 
(最後の最後に会場に舞った記念テープです)

   

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「ふるさとは今もかわらず」by新沼謙治

2013年07月12日 | ♪国内 -男性

「ふるさとは今もかわらず」by新沼謙治(作詞:作曲:歌:新沼謙治)

ふるさとは今もかわらず(シンフォニック・バージョン)
新沼謙治
日本コロムビア

専門的な目から見れば、この曲は格別に新しいものではないし、正直「どこかで・・・」といった雰囲気もあるのかもしれません。
でもそんな事を圧倒するものがあります。それは新沼さんの歌声/歌い方であり、曲に込められた深い思いです。

最初に聞いた時、なんだか分からないけれど真っ直ぐ心に沁みこんでくるものがありました。それは歌声/歌い方に込められたであろう
深い想いだとすぐに気づきました。その時は新沼さんの個人的な事情は一切知りませんでしたが、深い魂からの想いが溢れているのは、
その歌い方からすぐ直感しました。それまでは「演歌の」という肩書で新沼さんを見ていましたので、きっとこの清冽な歌の背景には
何か事情があるのだと感じましたが、それが自作曲と知ってとても驚いた反面・・・妙に納得した不思議な感覚も覚えております。

その後新沼さんの抱えたご事情も知る事になるのですが、この曲は私のように予備知識がない者にとってもその思いが伝わってくる、
まさに明唱・名曲だと思います。

現在の演歌ジャンルは「売るための曲」、即ち商売の気で溢れかえっているように感じます。カラオケ用に買ってもらうために曲が作ら
れていると聞きました。でもこの曲は、新沼さんはジャンル分けされているその「演歌ジャンル」から一番遠く、本来歌が持っていた、
計算のない”気高さ”も感じ取ることができると思います。この曲が話題になっている事を知り、日本にはまだまだ「いい曲」に反応で
きる人達が沢山いる事も知りました。後はこの曲が、もっともっと世の中に広く伝わっていく事を、音楽を愛する者の一人として願っています。

(補足:上記は私が某レビューサイトに書いたものと同じ内容です)

 

 

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AMラジオの広告がちょっと・・・な件

2013年07月11日 | 【徒然随想】

最近生活が変化して午前中からAMラジオを聴く機会が増えたのですが・・・

震災以降、非常時情報ツールとしての役割の認識が高まった事や、スマホのアプリで気軽で高音質で聴けるようになったラジオ、特にAMラジオの認知が高まっているとのニューズを聞きました。自分自身も少し生活が変化して、午前中からAMラジオを聴く機会が増えました。TVにはない、フレンドリーでパーソナル感覚、また仕事の邪魔にならないメディアとしてとても好きになりました・・・がとても気になる事があります。

それはラジオ広告です。いわゆる一流、メジャーな企業の広告が殆どないせいか、全体的に華やかさがありません。でもそれは仕方ないし、ある意味どうでも良い事なのですが、そうではなく、高齢者向けの薬と、聞き流すだけの英語教材、パチンコ、更には自社のラジオ・ショッピングが頻繁過ぎて番組を聞いている中でいや~な感じになってしまうのです。

まず、高齢者向け薬の件。特に痛みを緩和するとい○○○○○○(発音/6文字)の広告がウザイし、なんか怪しい印象です。「漢方に学んだ薬」っていったい何???漢方薬じゃないの?更に高齢者の藁にもすがりたいような心境につけ込むようなコピーの連続。孫に「おじいちゃん遊ぼ」と言わせ、おじいちゃんは膝が痛くて思うように孫と遊べない。そこで「膝の痛みをなくして孫と一緒に遊びましょう」というストーリー。最後に「おじいちゃん大好き!」と言わせるあざとさ(笑)。まるで魔法の薬のようです。こんな広告がどの放送局でもまんべんなく流れます・・・。

広告収入が生命線なのでクライアントは選べないのでしょうが、こんな広告ばかりでは、番組内容以前に、ラジオから離れてしまいそうです。

加えて、聞き流すだけの英語教材。数社あるようですが、これもひっきりなしに流れてきます。ネットを見れば気が付きますが、これの「上手くいった」レポートをブログなどの記事するアルバイトあるようです。ネガティブな記事はなかなか検索されない仕組みのようです。私の知人もやめてしまいましたし、少なくとも身の周りでは成果のあった方は残念ながらいません。(もちろん効果は個人差、という切り返しがあるのは承知ですが)

(民放)AMラジオ放送を聞いて感じたのでは、番組内容以前の、番組にまとわりつく広告の胡散臭さが結局AM放送のイメージを損なっていて、それが悪循環している感じです。経営の厳しさも最近ニュースになっていましたが、AM放送が大好きな私には、これでは新しいリスナー、特に若い層の取り込みは難しいような気がします。10年後はどうなっているのかな?

私は、(FM局のような、勘違い的浮いた感じではない)もっと芯のしっかりした音楽中心にシフトする事、メールを活用したほぼリアルタイムのリクエスト形式などに特化すれば生き残れるような気がするのですが・・・いかがでしょうか?

 


アド街ック天国のBGM

2013年07月04日 | 「アド街ック天国」BGMの秘密

せっかくカテゴリーを設けたのに仕事が忙しくてずっとさぼっていたこの記事ですが、先週の放送でさすがに一言言いたかった事がありました(笑)。

その前に、ご存じの方も多いかと思いますがこの番組のランキングのBGMは必ずその取り上げたものに関する曲がかかってます。それはその地名や商品、人物etcと共通する曲名、曲の内容、アーティストの名前とか国とか、とにかく何かしら共通してます。

で先日の放送の「神田神保町」の時ですが、某カレー屋さんが紹介されていました。でBGMはカーリー・サイモンとジェームズ・テーラーが夫婦だった頃のデュエット曲「愛のモッキンバード」でした。普通は曲の内容(テーマ)とかタイトルが何かしら関係しているのですが。。。この場合はしばらくわかりませんでした。 でふと気が付きましたっ!

「カレー」と「カーリー(サイモン)」のダジャレだったんですっ!!これに気が付いたときは脱力しました(笑)。

まぁこんな感じでこの番組のBGMは気が付く人にはとにかく面白いです。是非チェックしつつご覧くださ~い。

出没!アド街ック天国ベスト・セレクション 80’s ポップ&ロック
 
EMIミュージック・ジャパン
出没!アド街ック天国 ベストセレクション SWEET&BALLADS
 
ユニバーサル インターナショナル