某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「Non Vintage」~林立夫

2005年11月04日 | ♪スペシャル
NON VINTAGE ~林立夫セレクション

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 「Non Vintage」~林立夫(2005年)
(コンピレーションアルバム)

日本を代表する名ドラマー林立夫さんのコンピ集「Non Vintage」が発売になりました。

林さんは、 70年代から、歌謡曲からニューミュージックでのスタジオ/ライブワークや、更には自身が参加したフュージョンバンド”パラシュート"での活躍とジャンルを超えて数え切れない名曲の誕生に寄与された正に国宝級の方です。このアルバムはいろんな意味で画期的だと思います。 一つは、作曲家や作詞家ではなく一セッション・ミュージシャンを切り口にコンパイルされている事。海外では、確か同じドラマーのハル・ブレインやギタリストのジェームズ・バートンなんかのアルバムもありますが、確かこれらはそれぞれのソロワークスとしてのアルバムだったように記憶してます。

でもこのアルバムは、なんと「林さんが参加した曲」を集めたアルバムです!他には例がないかもしれません。次に、このコンピは、選曲の基準が「ドラマーとしての名演奏集」という切り口ではなく、"Non V int ageな曲"という軸の下に、更にはCD全体の流れを軸に選んでいる事。これはまぁあまりに参加曲が多すぎて、うっかりすると単なるヒット曲のベスト盤になってしまう事を避けたのかもしれませんが・・・(?)

それにしても、これらの曲を聴いても、本当にこの方の職人的な稀有な才能を感じます。この方のプレイの中には過度な”自己主張”がないために、その天才的才能に気づかない方も多いのかもしれません・・・。残念な事です。ご自身も仰っておられますが、"別にドラムがやりたくてドラムを叩いているのではなく、良い音楽をやりたくてドラムを演奏していている"という言葉がこの方の特異性を的確に語っているのかもしれません。目立ちたがりが多いポピュラーミュージック界の中では、こういうスタンスの方はそういないと思います。

このCDにはあの松田聖子さんの、そして大村雅朗さん作曲の「Sweet Memories」も選ばれています。これは林さんのインタビューには、「亡き大村さんへのトリビュート」の意味合いがあるそうで、そういう意味でも感慨深いアルバムです。※ただ曲ごとのセッション・メンバーのクレジットが無かった事が私としてはちょっと信じられませんでしたよ>スタッフの方々へ・・・(^^;

Disc#1
01.ピンク・シャドウ(ブレッド&バター)
02.かたおもい(吉田美奈子)
03.GOTANDA(マナ)
04.帰れない二人(井上陽水)
05.流星都市(小坂忠)
06.海へ帰ろう(桐ヶ谷仁)
07.THE LAST LETTER(ブレッド&バター)
08.雨のウェンズデイ(大滝詠一)
09.SWEET MEMORIES(松田聖子)
10.やさしさに包まれたなら(荒井由実)
11.摩天楼のヒロイン(南佳孝)
12.8分音符の詩(鈴木茂)
13.フェアウェルパーティー(ハイファイ・セット)
14.赤いスイートピー(松田聖子)
15.恋するふたり(大滝詠一)

Disc#2
01.LOVE AFFAIR(ロニー・バロン)
02.WALK DON'T RUN(矢野顕子)
03.行け柳田(矢野顕子)
04.安里屋ユンタ(細野晴臣)
05.あの海へ帰りたい(宮沢和史)
06.銀色のジェット(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
07.ラムはお好き?(吉田美奈子)
08.乗り遅れた男(松任谷正隆)
09.七夕の夜 君に逢いたい(CHAPPIE)
10.東京ラッシュ(細野晴臣)
11.BABY ELEPHANT WALK(PARACHUTE)
12.EASY RIDER(ハリー&マック)
13.緑の風(大貫妙子)
14.あなたから遠くへ(金延幸子)
15.猫と君と僕(遠藤賢司)
16.Polaris(ARAGON)

 
NON VINTAGE ~林立夫セレクション

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